デミオ・CX-3 スカイアクティブ1.5D 煤除去作業。 こうみると2.2Dと1.5D どちらも煤は溜まるのかな。
新潟県からお越しいただいたのは
マツダ デミオ DJ5FS
H27年式 走行距離 10万キロ
スカイアクティブ1.5Dの吸気系に蓄積する煤除去作業。
DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)
を一泊二日で依頼されました。
軽く問診をして試運転。
エンジンを少し冷やしてから、
インテーク&EGR系の部品を分解します。
デミオ/CX-3 SKY-1.5DのDSC作業は
ここ数ヶ月で多く依頼され作業しました。
2.2Dと比べて予想以上にエンジルームが狭い。
(E/Gルームが狭い=整備作業がしずらい。)
http://minato-motors.com/blog/?tag=cx-5
非常に作業がやりにくく目視もしずらいのですが、
何とか手探りでナット・ボルトを緩めていきます。
CX-3になると少しエンジンルームに余裕があるので、
少しだけマシですかね~。
外した樹脂製インテークマニホールドには、
水冷インタークーラーが内蔵されています。
こちらも後に分解洗浄をしますね。
エンジンのインテークポートの状態を確認します。
どれだけ煤が蓄積しているのでしょうか?
2.2Dよりも一回りほど小さいインテークポートの内径。
約8mmほど煤が蓄積し、
吸気の経路が狭くなっていますね。
内部に光が届かないので、
カメラのピントが合わず撮影がやりにくいな~。
インテークマニホールド側にもタップリの煤蓄積。
内壁にビッシリとコビリ付いていますね。
EGR導入口の近くにある水冷インタークーラー。
導入口の吸気上流にあるので基本的には汚れないはずですが、
吸気の脈動と乱気流の影響でしょうか?結構汚れていますね。
ブローバイのオイルと煤でベトベトですね。
マニホールド内部を軽くホジホジしてあげると、
こんな感じで大量の煤が出てきました。
この車両はサラサラ系の煤でした。
ポロッと剥がれた煤塊はなかなかの大きさですね。
マスキングをして完全防備。
ドライアイスペレットを圧縮空気で高速噴射。
(昇華爆発力と熱収縮)
ドライアイス特性を利用した洗浄方法。
それでは軽くショットしてみますね~。
ドライアイスペレットが直撃した部分だけキレイになりました。
複雑な形状のインテークポートと、
その最深部にあるインテークバルブ。
特殊ノズルを使い分けて完全除去していきますね。
バルブ傘部に強固に固着した煤も、
バルブシャフト裏にコビリ付いた煤も、
全てキレイに除去できました。
傘部の煤は燃焼熱に近いので、
カッチカチに固まっていましたよ~。
もちろん圧縮上死点にセットして燃焼室には、
煤やペレットは混入しませんのでご安心ください。
DSCはエンジンに(ノーダメージで短時間に完璧に)が、
ウリですから。
インテークマニホールドやEGRバルブ、
吸気シャッターバルブなども除去完了。
内蔵インタークーラーもキレイになりました~。
再利用出来ないのはガスケットのみ。
全て純正品で交換しています。
元の状態に組み立てて、エンジンを始動。
完全暖機後に各学習値や、
燃料噴射量補正を再学習させました。
ラジエターキャップの気密性が悪く、
冷却ラインに内圧が掛からない。
これでは夏場にはオーバーヒートになりますよ~。
キャップのゴムパッキンの劣化ですね。
常時在庫しているので新品と交換。
これでアッパーホースがカチカチに固くなるほど、
内圧が確保出来ました。
試運転をしてから翌日に冷却水のレベルを調整して、
無事納車となりました~。
空気を吸ってナンボのディーゼルエンジンで、
吸気抵抗が増えて流入量が減れば、
新車時の性能は発揮出来ないでしょう。
(10万キロ走行しているから、
新車時からの性能が劣化するのは仕方がない。)
そう思うのは少しモッタイナイと思いませんか?
今の国産車は適材適所の整備を行えば、
まだまだ快調に走ってくれるでしょう。
(メーカーやディーラーが推奨する整備だけが全てではない)
大阪府堺市の小さな整備工場から、日本全国のユーザーに向けて
小さな声でアナウンスしています~。
http://minato-motors.com/blog/?p=21403
今年のGW10連休は限定予約作業のみ受付中。
DCSなどは一泊お預かりになるので、
GW期間の宿泊施設の予約も考慮すると、
お早めのご相談をお待ちしています。
DSC等のご予約・御見積は、
HP(お問い合わせフォーム)から宜しくお願い致します。
HAPPY CAR LIFE!!