兵庫県からクラウンGRS202 リフレッシュプラン その2。 サスペンション・ATF交換その他多数。 過剰整備と予防整備は紙一重。
前回ブログから続くクラウンGRS202の
リフレッシュプラン内容をご紹介しますね。
http://minato-motors.com/blog/?p=17010
トヨタ クラウン GRS202
走行距離5万キロ
直噴エンジンのインテークに蓄積するカーボン除去は
DSCで処理しましたので他の作業に移行します。
フロントサスペンションをリフレッシュします。
今回使用したショックアブソーバーはカヤバ エクステージ。
(もちろん純正AVSには対応していますのでご安心ください。)
バンプ・マウント・ブーツ等の消耗品も同時に交換しています。
スタビライザー キャリアブッシュと、
ロアアームリアブッシュASSYも交換しました。
まだ5万キロなので
フロントはこれぐらいでOKです。
リアも同じくエクステージで交換しました。
ディスクブレーキもリフレッシュ。
ディスクローターは研磨機で再生し、
耐熱塗料(600℃)で化粧直し。
http://minato-motors.com/blog/?p=14924
これでブレーキタッチが回復し、
コントロールがしやすくなります。
ブレーキキャリパーもオーバーホールします。
ピストンを分解すると
古いグリスが固着してますね~。
指でグリスを拭き取っても、
固着したグリスはそのまま残っています。
これを放置するとグリスとダスト(鉄粉)が錆びて、
ピストンのメッキが腐食します。
またピストンシールに引っ掛かり、
片効きや固着に繋がります。
ブレーキキャリパーO/Hは
そうならない為の予防整備なんですよ。
キャリパーは完全洗浄して、
ピストンは微粒コンパウンドで磨きました。
シール・ダストブーツを交換して組み立て。
ブレーキパッドも新品に交換し、
シムにもWAKO’S BPRを塗りこみました。
ここまですれば当分ブレーキ系のメンテは、
不要になるでしょう。
LLCはラジエターリフレッシャーを接続し、
圧送式交換で全てのLLCを交換します。
内蔵されている5ミクロン・20ミクロンの
ダブルフィルターでろ過し再圧送。
E/G・ラジエター・ヒーターコア内のLLCが
キレイに入れ替えます。
LLC再生剤を注入して、
エア抜き作業も行いました。
ATFも圧送式で交換します。
専用アダプターを接続して、
NUTEC NC-65で全量交換。
全化学合成ATF ニューテックNC-65
ローフリクション・ハイパフォーマンス
今回はプレ洗浄は不要と判断し、
いきなりNC-65で入れ替えますね。
ここまでキレイになれば
次回交換推奨時期は6万キロとお伝えしています。
スムースなシフトフィーリングを希望されるなら、
NC-65はオススメですよ~。
デフオイル交換もNUTEC NC-70 75W90
(全化学合成ギアオイル)
純正中空ガスケットも交換して、
トルクレンチでトルク締め。
カーエアコンリフレッシュαで
エアコンメンテも忘れずに。
デンゲン社 エコマックスJr
(全自動冷媒ガス回収再生充填機)
10年目で80gの減少なら、優秀な部類でしょう。
NUTEC NC-200 コンプブーストを注入して、
コンプレッサーの保護強化しました。
アライメントリフトで1G締付をしてから、
軽く試運転をしてショックやブッシュを馴染ませます。
そこからハンター社ホークアイWA470で、
ホイールアライメントを測定し調整します。
極力左右差を少なくし、
直進安定性重視の数値で調整させて頂きました。
過剰整備と予防整備は紙一重。
オーナーさんがそこまでは要らないと思えば、
過剰整備になるでしょう。
出来るだけ新車時に近く良い状態でと思うと、
これらの整備は予防整備と私は思っています。
今回ここまでの整備をしたクラウン202は、
少なくとも四年間はE/Gオイル交換ぐらいしか
作業をする箇所はないでしょう。
(しいて言うなら2年毎にブレーキフルードぐらいかな。)
個別にバラバラに作業重複度も考慮せず、
アレコレ部品を交換するよりも、
ある程度は一気に作業した方が、
結果的には経済的なメンテナンスが
出来るとお伝えしています。
納車数日後にオーナーさんからメールを頂きました。
ブレーキフィーリングの向上と直進安定性の高さは、
スグに実感できたようですよ~。
またエンジンの吹き上がりなども良くなり、
DSCにも満足して頂けたようです。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に、
お越し頂きありがとうございます。
私の愛車は93年式 ボルボ940エステート。
25年経過し16万キロ走行しましたが、
今のところエンストや立ち往生するような故障などは、
一度も発生していません。
古いFRボルボの小さな故障やトラブルは日常茶飯事。
(オイル漏れ・アイドリング不調・異音などなど)
(業者オークションから7万キロで手に入れてから)
・よく壊れるセンサー系や点火系部品・Tベルト類は計3回交換
・割れやすいラジエターとショックアブソーバーは計2回交換
・エンジン腰上のオイルシールやガスケットもO/H
・ATF交換は2万キロ毎
・ブレーキ系の7万キロ毎にO/H
上記以外にも年に1回は
それなりのボリュームがある整備を実施しています。
http://minato-motors.com/blog/?p=8525
http://minato-motors.com/blog/?p=11938
さすがにここまでの整備はやり過ぎで、
過剰整備かもしれませんが、
一年中数時間運転して海や雪山に行くので、
過剰なほどの予防整備はむしろお守りみたいなモノ。
(持ち主が納得出来れば良いのです。)
国産車の場合はこれほど整備をしなくても、
ポイントを抑えた整備をすれば十分使用できますよ~。
リフレッシュプランのご相談・ご予約は、
HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。
http://minato-motors.com/refresh/
どうぞ宜しくお願い致します。