千葉県からハイエースKDH225 リフレッシュプラン その2。 リアハブシャフトベアリング交換とアライメント調整。
千葉県からお越し頂いたハイエース
KDH225 4WD ワイド・ハイルーフ・ロング
走行距離23万キロ。
http://minato-motors.com/blog/?p=15051
前回ブログで紹介したフロントサスペンションとブレーキ関係は
一旦作業を終了してリア側の整備に移行します。
ドラムブレーキとアクスルシャフトベアリング。
サクサク分解して
左右のシャフトを引き抜きますね。
標準ボディより長い、
ワイドボディ用のアクスルシャフト。
この作業もSSTが必要で、
油圧プレスのストロークも必要です。
(標準ボディ用シャフトより、かなり長いです。)
新しいシャフトハブベアリングやシール等を、
圧入し組付しますね。
インナーリテーナーの位置決めは、
圧入しすぎるとオイルシールとの位置が合わないので、
慎重に基準値内で収めました。
(誤差は基準値±1mm以内)
シャフトオイルシールの交換も
(基準値±1mmかつ4点計測)の慎重な組み付け作業。
入れすぎや均等な取付でないと
オイル漏れの原因になりますよ~。
・ブレーキシリンダのカップシール交換
・ブレーキライニングシュー交換
・ブレーキドラム研磨
組み付け後に走行しては調整を繰り返し、
ベストのクリアランスでブレーキ調整。
新品ライニングシュー&研磨したドラムでの調整は、
試運転で当りが付くまで数回は調整を繰り返します。
そうすると4輪で安定した制動力が、
復活するのですね~。
デフオイルやトランスファオイルにはガルフ プロガード。
(部分化学合成 75W90 LSD対応 GL-5)
デフ内圧調整用のリリーフバルブも同時交換。
・ブレーキフルード交換
・LLC圧送式全量交換
・カーエアコンリフレッシュα for NUTEC NC-200
このハイエースのエンジン系整備は、
・ディーゼルターボプレッシャーセンサー
・ガスフィルター
・フューエルエレメント
のみを交換しました。
(タイミングベルトやW/P等の交換暦あり)
ATF完全圧送式交換
ATF交換前の下準備でオイルパン洗浄や
ストレーナー交換も行います。
使用したATFはアイシン精機『AFW+』
(アイシン製の4速ATにアイシン製のATF。)
ATFチェンジャーを接続し2回の圧送式交換。
(約24LのATFを使い、ここまでキレイになりました。)
かなり汚れていましたね。
(なかなかキレイにならなかったです。)
リアとフロントの車高基準値と実測値。
リアが20mm下がっているので、
フロントも基準値より下げて調整します。
ですが入庫時には大幅に前下がりだったので、
そこも考慮しながら車高を整えますね。
ハイエース KDH225のホイールベースは3110mm。
国産車でこれに匹敵するのは、
レクサスLS460L/600hL ロングぐらいでしょう。
弊社のアライメントリフトは
スギヤス ビシャモン マルチアライメントリフト。
(イヤサカ社 別注ロング版 )
標準版だと後輪がスリッププレートからハミ出るので、
ロングホイールベース車に対応するロング版を導入しています。
(補足)
国産整備リフトNO,1のスギヤス社。
スギヤス(ビシャモン)ブランドのアライメントリフトを、
大手自動車整備機器商社のイヤサカが
別注で作らせたのがこのイヤサカリフトです。
また標準リフト色のブルーから
ハンターレッドに特別塗装をオーダーしました。
イヤサカ?スギヤス?ビシャモン?
自動車整備業界以外の方には意味が分からないですよね~。
米ハンター社 アライメントテスター (ホークアイWA470)
ホイールにセットする軽量樹脂ターゲットは、
傷が付かない2点クランプ式。
ターゲットとホイール面との間には、
シリコンゴムリングが装着されています。
従来型のホイール外周リム固定ではなく
クランプ式ターゲットで精度が出るのか?という疑問。
疑問は以前ブログでお知らせしましたね~。
http://minato-motors.com/blog/?p=10832
鉄ホイールのように平面部が少なく、
ド真ん中にターゲットを付けれなくても問題なし。
数十センチ前進してのローリング補正と
静止状態からハンドルを左右に回せば、
アライメント数値を演算。
角度なら0度1分。
長さなら0.05mm。
6m以上離れた4つの高性能センサーで、
ターゲットの動きを捕捉しています。
ハイエースの下に潜りこみ、
フロントのキャスター&キャンバーを同時に調整し、
トゥとステアリングセンターも調整します。
ハイエースのリア側は調整不可ですが、
フロント側は調整箇所の多さが特徴ですね。
年式やモデル・駆動方式によって
車高やアライメント数値も違います。
車高基準値だけでも
20種類ぐらいに分かれていますよ。
最後に最終試運転をして
納車となりました。
部品手配がスムーズだったので、
お預かり期間は約2週間。
入庫・引取で千葉県から2往復は、
結構ハードだったと思います。
でもここまで整備すれば、
残された整備箇所は僅かです。
当分の間はイイ状態で使用できると思いますよ。
点検整備ではあまり作業しない箇所ばかりですが、
ある程度走行したハイエースには必要な整備ばかりです。
もし愛車を良いコンディションで使用されるなら、
弊社のリフレッシュプランをオススメしています。
リフレッシュプランのご相談・ご予約は、
HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。
どうぞ宜しくお願い致します。
<追記>
納車完了し無事に地元千葉県までお帰りになられ、
メールにてレビューを頂きました。
別のハイエースに乗ってるみたいで見違えたそうです。
また乗り心地の件はノーマルアブソーバーで
十分回復したようですよ。
ブログのみの情報で大阪まで依頼するのは
正直諦めかけたそうですが、
思い切って依頼し良かったとメールを頂きました。
こちらこそご利用ありがとうございました。
(めざせ50万キロ! Happy Car Life!!)