ハイエース 200系ディーゼル4WD リフレッシュプラン 第4部。 自社ブログとして作業公開する重み。
前前々回から続く
ハイエースのリフレッシュプランの長編ブログ。
長々と続き、最終の第四部になりました。
第一部 http://minato-motors.com/blog/?p=10463
第二部 http://minato-motors.com/blog/?p=10523
第三部 http://minato-motors.com/blog/?p=10530
ハイエース KDH206 ディーゼル 4WD
走行距離17万キロ
最後は完全ATF圧送式交換 と カーエアコンリフレッシュα。
ATFをチェックしてオイルパンを外します。
17万キロ無交換にしてキレイな部類ですが、
鉄粉量も多くATFは完全に劣化していますね。
純正ATFストレーナーも交換。
キレイに洗浄したオイルパンに
耐油・耐熱液体ガスケットの塗り込み。
組み付け後、ハミ出さない為には
最低限の量で的確に塗りますね。
ガスケット硬化後にATFを補充。
完全暖機後に
全量イッキに圧送式交換します。
アイシンAFW+で規定容量分のプレ洗浄完了。
旧ATFに比べるとかなりキレイになりましたね。
ここから20分ほどアイドリングし、
もう一度AFW+ で圧送式交換します。
ここまでキレイに交換すれば、
次回交換推奨時期は4万キロ。
ATFは必ず劣化しますので
定期的に交換しましょう。
カーエアコンリフレッシュαで冷媒ガス点検。
http://minato-motors.com/blog/?p=331
年々減少する冷媒ガスを一度全回収し、
規定容量まで再チャージ。
同時に劣化しているコンプレッサーオイルも補充します。
カーエアコン整備機器NO、1メーカー デンゲン社製
全自動冷媒回収再生充填装置 『エコマックスjr』
補充するACオイルはNUTEC ニューテック 『NC-200』
エステル系化学合成オイルを使用した高性能AC添加剤。
規定冷媒量700gに対し、回収できたガスは 550g
150gほどの少なかった事が分かりましたね。
エコマックスJr は回収も充填も 重量管理。
冷媒は多くても少なすぎても
エアコンの効きが悪くなるのですよ~。
こんな感じで数回に分けて紹介した
ハイエースのリフレッシュプラン。
数週間の整備預かり中に
心配していたエンジン警告灯の点灯もなく、
もう再発はなさそうですね。
無事納車となりました。
第一部の冒頭で説明した
詳しい事が書けない理由は、
ネット社会特有の犯人探しが始まるからで・・・。
実際に自動車整備をしていると、
前回作業者の不手際が見えてきて
『これはダメだなぁ~』と思いながら
基本的にブログアップする事はないのですが・・・。
今回のハイエースを整備していると
コレはチョット酷すぎるな~と。
・エンジン不調の診断根拠が全くない見積り。
・親切心からの間違った整備方法 と 不具合発生。
自分が一般ユーザーなら途方に暮れるでしょう。
私自分の整備方法や考え方が
一番正しいとは思わないですし、
間違っている事もあるかもしれません。
そのあたりは私も日々勉強するしかないですから、
反面教師・反面教師。
自社の看板を背負ってブログ公開する事は
いろんな意味でコワイ事だなと思っていますが、
(見えない・聞けない整備)はユーザー側もコワイので、
これからも弊社の作業内容や理由根拠は
入庫・納車時には説明していきたいと思います。
Happy Car Life!!