GRS184 クラウンのリフレッシュプラン その3。 ATF完全圧送式交換 for NUTEC NC-65 全化学合成ATF
前回、前々回から続いている
クラウンGRS184のリフレッシュプラン第3部。
第一部 http://minato-motors.com/blog/?p=13003
第二部 http://minato-motors.com/blog/?p=13065
エンジンやブレーキ系の整備が終わり、
次はATミッションに作業が移ります。
(加速時にダダダとジャダーの異音振動があるんですが・・?)
と入庫問診時に相談されました。
ATのジャダーが発生する原因はイロイロあるのですが、
今回提案させて頂いたATF交換の内容は、
NUTEC NC-65による完全圧送式交換と
オイルパン洗浄・ストレーナー交換。
それにプラスして(マル秘作業)も同時に行いました。
マル秘作業は結構高額な費用が掛かり、
ネット非公開の作業です。
(ブログでは詳細をお伝えする事が出来ずに申し訳ない。)
実際に作業されたユーザーさんのみに、
ご説明をさせて頂いています。
俗にいう企業秘密という奴ですね。
オイルパン洗浄等の下準備を終えて、
ATFを圧送式で交換していきます。
GRS系クラウンの密封式ATに
弊社オリジナルの専用アダプターを接続して、
アイシンAFW+でイッキに全量交換します。
真ん中ビーカーは
作業前に回収した真っ黒なATFです。
奥に見えるのが新油モニターで
手前に見えるモニターが交換後のATFです。
(ほぼ同じぐらいキレイになりましたね。)
そこからもう一度圧送式交換をしますが、
本命ATFはもちろんNUTEC NC-65。
ニューテック最高峰ATFのNC-65は、
全化学合成基油(エステル系)をベースにした
フルシンセティックATFです。
極限まで高められた極薄で強靭な油膜性能は、
ローフリクション・ハイパフォーマンス。
サーキット走行でも問題なく使用できる耐熱性は、
一般走行レベルではなかなか熱劣化しないでしょう。
ストリート走行の場合は頻繁に交換しないATFの
ロングライフ化にオススメです。
おそらく市販ATFでは最強レベルでしょう。(お値段も)
キレイに入れ替わりましたね。
注意
NC-65は薄緑色のため色味が弱いです。
プレ洗浄AFW+の赤色に干渉されますので
色までは入れ替わりません。
ここまでキレイになれば、
次回推奨交換距離は6万キロになります。
<追記>
NC-65によるATF完全圧送式交換とマル秘作業で、
その後ジャダーの再発もなく順調だと
ユーザーさんからお連絡を頂きました。
エアコンメンテナンスも忘れずに。
カーエアコンリフレッシュαで
エアコンの冷媒ガスをリフレッシュします。
年々減少する冷媒ガスは、
目分量であいまいなガスチャージはNGです。
重量管理で正確な作業をしないと、
冷えが悪くなったり、故障の原因にもなるんですよね~。
デンゲン社 (エコマックスJr)
全自動冷媒回収再生充填装置。
規定充填量を設定し、
NUTEC NC-200 AC添加剤もセットして
スタートしますね。
低/高圧の配管にチャージングホースを接続。
車両に充填されている冷媒ガスを
高密度フィルターでろ過して不純物を除去し回収。
(吸湿高密度フィルターは50台に1回の割合で定期交換済。)
回収されたガスは
内蔵タンクの重量計で回収量を測定。
そこから真空引きが始まります。
真空状態になればエアコン配管内に
水分があると常温でも蒸発し除去します。
そして真空状態の配管内に
規定量の冷媒ガスを高速液化充填。
同時にACコンプレッサーを強化保護する、
NC-200も注入されます。
450gの規定充填量に対して、回収できたガスが320g。
130gほど冷媒ガスが足りなかったのが、
ここでやっと分かるのです。
マニホールドゲージによる低/高圧ゲージの針の動きでは、
正確なガス量の判断は無理ですよ~。
エアコンガスは重量管理での
メンテナンスを推奨しています。
・ハンター (WA470 ホークアイ)
4センサー X 4ターゲットの最新アライメントテスター
ハンター社といえばアライメントテスターの老舗ですよね。
本国アメリカではアライメントテスター以外にも
いろんな整備機器を製造しています。
・ビシャモン マルチユースアライメントリフト
(イヤサカロング仕様 特注レッド塗装)
信頼性の高い国産リフトといえばスギヤス社ビシャモンリフト。
高剛性に耐久性、水平レベルも高レベルで保たれます。
整備工場でよく見る青いリフトは、
だいたいビシャモンリフトですよね。
リフレッシュプランのアライメント作業は
入庫時には測定のみ。
リフレッシュ作業の最後に
測定と調整作業を行います。
入庫時と納車時の違いを、
数値化して説明させて頂いています。
ローダウン車にはメーカー基準値は使えないので、
直進安定性重視のタイヤに優しいセッティングにしましたよ~。
12万キロのGRS184クラウンも
車両に合わせた正しい整備を行えば、
まだまだ良い状態で使用する事は可能だと思います。
問題はどこに費用を掛けて、
どこを整備するかになると思います。
作業重複度も考慮せず闇雲にアレコレ整備しても、
あまりコンディションが回復しないのは、
もしかすると整備プランが間違っている??
リフレッシュプランはよくある定期点検ではありません。
ある程度走行した車両を、ある程度費用を掛けて
出来るだけ新車時に近づける整備メニューです。
もしこの車両が私の愛車なら、
限られた予算でどこを整備するか?
いつもそう思いながらプランニングをしています。
宜しければこちらのブログも見て下さいね。
http://minato-motors.com/blog/?p=12375
リフレッシュプランや
ATF交換・DSCのご相談・ご予約は、
HP(お問い合わせフォーム)からどうぞ~!!
Happy Car Life!!