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故障整備事例から見る自動車整備業界。    あなたの業界はどうですか? (長編です。)

 

 

 

故障整備事例というものが
各自動車整備業界団体 や 各スキャンツールのユーザーサイト
に多数掲載されています。

 

 

 

簡単に言えば

この車が このような症状で こんな整備をして  直りました。)

と事例報告されたものを

公開してくれているのです。

 

 

 

 

 

 
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上記画像を説明すると
H20年式 キューブの、エンジン警告灯が点灯してA工場に入庫した。

 

 

 

 

 

 

 

日立製スキャンツール でダイアグコード(エラーコード)を見てみると
P0340 カムポジションセンサー異常)が表示され

 

配線等は問題なかったので
センサーを交換したら完治したよ!!

 

と書かれています。

 

 

 
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こちらも年式は違いますが
同一車種、同じ症状でB工場に入庫。

 

 

 

B工場もスキャンツールでダイアグコードを確認して
データモニタ機能を利用し、走行テストを繰り返したようですね。

 

 

 

Z11キューブの定番故障 (タイミングチェーンの磨耗による伸び)
考慮しながら

ヒーターガン等でセンサーを加熱

 

 

異常再現を確認して 交換後
完治したようです。

 

 

 

 

 

 
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A工場もB工場も異常個所を診断
不具合を直して修理完了していますね。

 

お客様も満足されていると思います。

 

 

 

 

 

 

A工場はダイアグコードを信用
配線チェックのみでセンサーを交換。

 

 

 

 

 

 

B工場はダイアグコードと
この車種の定番故障も考慮しながら
センサーに熱を加えて症状を再現
故障箇所を特定。

 

それからセンサーを交換。

 

 

 

 

 

 
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実際の作業を拝見していないので

文面のみを見た感想で言うと

A工場はたまたま解決できたが
故障診断としてはあまり宜しい判断ではないと思います。

 

 

 

 

 

 

B工場は手順としては問題ないが

最終確認にオシロスコープでの波形確認があれば
なお良かったと思います。

 

 

 

 

 
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(P0340) というダイアグコードは
カムポジションセンサー異常ではなく
カムポジションセンサー系統異常なんですよね。

 

 

 

つまりセンサーだけではなく

カプラーの接続状態
2番~4番、1番~29番、3番~32番の断線、短絡

 

IGコイルリレーや
最悪の場合 ECUの不良の可能性も有りえるのです。

 

 

 

 

ダイアグコードはあくまでも参考程度・・・。

(Tチェーンの伸びでも、同じダイアグコードが出ますので)
 

 

 

 

 

 

 

A工場の配線チェックは
どの程度まで調べたのかは不明ですが

 

 
14、29番のECU側までは調べていないような気がします。

(調べていてたらスミマセン、謝ります   ごめんね!)

 

 

 

 

 

 
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スキャンツールは万能の故障診断マシーンではないのは
以前ブログで紹介したと思います。
http://minato-motors.com/blog/blog-entry-278.html

 

 

 

 

 

 

B工場も間違っている訳ではないですが
データモニタのVTC駆動とVTC角度のチェックに

追加でオシロスコープでの最終チェックが有ればGOODかな~。

 

 

 

 

私は心配性なので、たぶんそうするでしょうね。

 

 

 

 

 

 
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ここでやっと回のブログ本題に入ります。     (長くなりましたね~。)

 

 

カムポジションセンサーの部品代は2540円

 

 

 

センサー取付箇所もエアクリケースを外せば
ボルト1本外すだけで交換できます。

 

お客様への請求金額は一体いくらになるのでしょうかね?

 

 

 

 

 

 

 

A、B、そして私

3者ともに故障原因が特定しましたが
その診断方法手順などは同じなのでしょうか?

 

 

 

 

もしECU側14番付近の接触不良なら?

もしIGコイルリレーの32番付近の異常なら?

Tチェーン伸びでのダイアグコード発信なら?

 

 

 

センサーを交換しても完治はしない

 

 

 

 

 

 

 

A工場が文面通りのセンサーカプラー付近の
目視チャックぐらいしかしていなければ

誤診していた可能性はあるでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

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ですが結果だけで見てみると

ただのセンサー不良交換作業
3者ともなりますよね。       (ユーザー側から見れば同じだと思います。当然です。)
 

 

 

 

 

 

部品代と交換工賃
そして診断料に違いが出るでしょうか?

 

おそらくこの場合なら金額差は、ほとんどないでしょう。

 

 

 

 

 

 

そして内情を知らなければ
A工場はスグに完治納車出来たのに

 

ミナト自動車は作業(診断)するのが遅いと
怒られるかも?しれませんね。

 

 

 

 

 

 
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自動車整備の中で
一番難しく高度な知識が必要なのが
故障診断作業と思っています。    (個人的にですが。)
 

 

 

そして時間に対して、益が薄いのも
故障診断作業なんですよね~。

(掛かった時間分を請求する訳にもいかないですし~。難しいね。)

 

 

 

 

 

 

エンジンのオーバーホール。

純正サスを車高調に組み替え。

ベルト、フィルターなどの一般交換整備。

 

 

 

上記の作業と比べると
視覚的性能的に地味すぎて
日の目に当らない作業。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メカニック   と   チェンジニア

経営者的観点   と    整備士の技術向上

 

 

 

 

 

 

 

矛盾と反発で葛藤する
自動車整備業かな・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あと数十年後
直せない整備士 と 壊れない自動車が量産されれば
こんな事を考える必要も無くなるでしょうかね。

 

 

今回はお客様側のお話ではなく
こちら側(整備業界)の私的なタトエバナシ

 

 

あなたの業界ではどうですか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


追記

センサーの価格 と イロイロ調べる時間や手間などを考えると
逆にさっさと交換した方が良い との考え方もあると思います。

 

でもセンサーじゃなかった場合や
取り付け場所が奥の方にあり困難が予想される場合は
安易な交換は出来ないので その辺りは臨機応変で・・・。

 

 

 

 

 

 

ウィッシュ サスペンションリフレッシュ。     交換すれば分かるその違い。

 

 

 

消耗部品とは
どこまでがそう呼ばれるのでしょうか?

 

 

 

エンジンオイルやフィルター類
ブレーキパッドに補機ベルト。

車検整備などで定期的な交換をされていると思います。

 

 

 

 

 

 

各部品の性質や仕事量によって
交換時期はさまざまでしょう。

 

また車検整備などでは破損でもしていない限り
交換しない部品も多くありますが
実際には性能劣化している部品も有るんですよね。

 

 

 

 

 

 

 
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トヨタ ウィッシュ ZNE10

走行距離 18万キロ

 

 

サスペンション一式の交換依頼です。

 

 

 

 

 

カヤバ製のショックアブソーバーも検討しましたが
今回は純正品で交換したいと思います。

 

 

 

 

 

まずはリアサスペンションから作業していきますね。

 

 

 

 

 

 

 
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FFウィッシュのリアサスは
ミニバン、コンパクトカーなどに多いトーションビーム式。

 

 

スプリングとアブソーバーが一体式
なっているので、さらに分解していきますね。

 

 

 

 

 
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コイルスプリング以外は全て交換

 

 

 

サービスホールが無い為
リアシートやトリムパネルを脱着しました。

 

 

 

 

 

サービスホールさえ空けていれば
もっと簡単に交換できるのにね~。

 

 

 

 

 
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フロント側はストラット式ショックアブソーバー。

 

 

 

ダストカバーやインシュレーターの
ゴム製部品も交換しますね。

 

 

 

 

 
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スプリングコンプレッサーを使用して分解し
アッパーサポートバウンドストッパーも新品交換。

 

 

 

18万キロ使用したアブソーバーは
減衰力が落ちてクタクタな状態でしたよ。

 

 

 

 

 
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新旧同じようにシャフトを押し込んで
手を離すと一目瞭然

 

 

 

新品はグィ~と伸びてきますが
古い方は縮んだままですね。

 

 

 

 

 

また古い方はスコッと入るほどヘタッていましたが
新品の方は力を入れないと

押し込むことも難しいほど反発力が強いのですね。

 

 

 

 

 

 
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同時にL型ロアアーム
リビルトドライブシャフトも左右交換します。

 

 

 

アライメントに大きな影響を持つ
ロアアームブッシュはブッシュ単体交換は不可。

 

 

 

 

 

左右ロアアームASSYごと交換しますね。
(左右ロアボールジョイントは以前に交換済み)

 

 

 

 

 

 
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もともと漏れてはいないのですが
簡単に交換できる場所ではないので
ついでにデフサイドシールも交換しますね。

 

 

 

シールもゴム製品なので
経年劣化で硬化
弾力性がなくなるのですよね~。

 

 

 

 

 
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ATFを補充し
アライメントを調整して
サスペンション交換は作業完了。

 

 

 

 

 

ショックアブソーバーの寿命は7万キロから低下し
10万キロぐらいが交換時期でしょう。
(乗り方、使用頻度によって変わります。)

 

 

 

 

 

 

交換費用も掛かりますが
乗り心地も大きく変わる(向上する)ので

 

長く乗り続けるのなら
交換した方が良いのでは。

 

 

 

また予算が許されるなら
ブッシュ類も同時交換をオススメしますね~。

 

 

 

 

 

 
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エンジンオイルも交換させて頂きました。

 

 

NUTEC ZZ-01 (5W-35)  化学合成油 (エステル系)

NUTECテクノロジーを盛り込んだライトモデルになります。

 

 

 

 

 

同時にオイル漏れ抑制効果に定評がある
エンジンオイル添加剤 NC-81プラスも注入しましたよ。

 

 

 
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サスペンションが劣化し、乗り心地が悪くなっても
余程のことがない限り、車検には問題なく合格するでしょう。

 

 

 

また10年10万キロも使用すれば
あまりその車両にお金を掛けたくないのも
よくある話ですよね。

 

 

 

 

 

 

サスペンションのブッシュやアブソーバーなど
頻繁に交換しない部品などは

結構そのまま使用し続けていくのがほとんどでしょう。        (そして乗り換えや廃車に)

 

 

 

 

 

 

 

 

でも金額的には高額になりますが
その分ハッキリ変化が見られるので

ヤリ甲斐のある交換部品でもありますよ。

 

 

 

 

0万キロ近く走行していて
まだまだ使用していきたい方は

一度検討してみても良いのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

東京からクラウンタクシー。   ATF圧送式交換を含む日帰りフルセット。

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8月最後のお客様。
東京からお越し頂きました。

 

クラウン タクシー GRS200

走行距離13万キロ

 

 

 

 

深夜に東京を出発し
朝一の入庫をして頂きました。

 

 

 

 

 

 

依頼された整備内容

 

・ATF完全圧送式交換
(オイルパン脱着洗浄、ストレーナー交換)

・電子制御スロットルボディの清掃

・WAKO’S RECS レックス

・カーエアコンリフレッシュα
(NC-200注入)

 

 

 

それでは順番に作業を説明していきますね。

 

 

 
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まずは試運転とATFのチェック

 

 

 

ATF交換の可否を見極めます。

 

来るもの拒まずではないのですよ~。

 

 

 

 

 

 
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問題なければオイルパンの脱着し
ATFストレーナー交換 と オイルパンの洗浄。   (オプション整備 希望が有れば施工します)
 

 

 

 
ガスケットも全て交換して
組み立てていきますね。

 

 

 

 

 
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この年式のトヨタFR6速ATは
完全密封型ミッションになり
通常の圧送式交換は出来ません。

 

 

 

 

 

そこで弊社では車種別専用アタッチメントを製作し
完全圧送式交換が出来るようにしています。

 

 

アイシン AFWプラス 9L を使用して
まずはプレ洗浄から行いますね。

 

 

 

 

 

 

 

 
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ややキレイになった程度でしょうか。

 

 

 

でも新油と比べても まだまだ汚れていますね~

 

 

 

 

 

ATFを13万キロ無交換の場合
交換効率の高い圧送式交換でも

 

規定充填量1回分では
なかなかキレイにはならないですよね~。

 

 

 

それだけAT内部に汚れの蓄積が多いのだと思いますよ。

 

 

 

 

 

 

この状態でアイドリングを30分間

クリーニングモードで内部の汚れを
AFWプラスに移します。

 

 

 

 

 

 

 
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NUTEC ニューテック ZZ51改

全化学合成ハイパフォーマンスATF (エステル系)

サーキット走行にも対応する耐熱性。
微細化されたベースオイルでローフリクション。

 

 

 

 

高回転で回せば回すほど純正ATFとの違いがわかるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミナト自動車から
遠くにお住まいの方は

 

気軽に来店出来ないので
熱劣化に強い全化学合成ATFがオススメですよ~。

 

 

 

 

 

純正ATFよりもロングライフ化になりますからね。

 

 

 

 

 
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真ん中にあるビーカーは
最初に抜き取った旧ATF

 

左奥の新油 と 右手前の現在のATF

 

 

 

 

 

ほぼ完全に入れ替わりましたね。

 

 

 

 

 

 

この後一度冷却し
スキャンツール(G-SCAN)で
規定温度でレベル調整をしました。

 

 

 

 

 

 
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電子制御スロットルボディの清掃です。

 

 

 

 

ブローバイガスからの汚れが
バルブに蓄積していますね。

 

 

こちらも定期的にキレイにした方が良いですよ。

 

 

 

 

 

 

アイドリングの安定に効果的です。

 

 

 

 

 

 

 

 
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スロットルの学習値も初期化してから
少しアイドリングしてあげると再学習していきます。

 

 

 

 

 

ちなみにGR系エンジンの場合

スロットルセンサーNO,1開度は
キレイな状態で14.5%
(暖機後、ACオフ、電気負荷オフ Pレンジ)

 

 

 

 

 

 

16~17%ぐらいの数値以上なら
確実に汚れは蓄積しています。        参考までに。

 

 

 

 

 

 
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ミナト自動車オリジナル (カーエアコンリフレッシュα

http://minato-motors.com/blog/blog-entry-330.html

 

 

 

作業前の性能テスト

 

外気温30度

クールMAX 風量全開

内気循環  ドア窓全開

吹き出し口温度  16℃

 

 

 

 

 

 

基本セットのAC添加剤をデンゲン社製オイル缶から
グレードアップしてNUTEC NC-200を同時注入。

 

 

 

 

 

 
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各車種別に設定されている冷媒ガス充填量

 

 

 

 

 

添加剤のオイル缶に含まれる
冷媒ガス量も計算して
エコマックスJrを設定します。

 

 

 

今回は450gにセットしましたよ。

 

 

 

 

 
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回収、再生、真空引き、充填
これらを全て全自動でするエコマックスJr

 

 

 

整備士は低高ガス圧チェックと
正しい充填量の設定。

 

 

 

 

 

 

 
約40分ほどで完了します。

 

 

 

 

 

 

 

 
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70gほど追加しましたが
ほぼ規定量のガスは充填されていたのでしょう。

 

 

 

 

 

 

ですが冷媒ガス量は重量管理でないと
判断出来ないので予防整備として
実施するのが良いと思います。

 

 

またコンプレッサーオイルの補充も兼ねていますので
ぜひオススメしています。

 

 

 

 

 

 

 

結果的には最初と同じ条件で
測定すると2℃下がって 14℃になりました。

 

窓を閉めて通常走行すれば
おそらく10℃以下まで下がるでしょうね。

 

 

 

 

 

 
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最後にWAKO’S RECS レックス を施工しますね。

 

 

 

 

 

インテーク系統、燃焼室の急速洗浄
http://minato-motors.com/blog/blog-entry-195.html

GR系直噴エンジンには必須の整備になりますよ~。

 

 

 

 

 

 

 

固く蓄積したカーボンを
効果的&安価で除去できるので
定期的な施工してくださいね。

 

 

 

 

 

 

 
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オーナー様は東京から深夜走行で来店されました。

 

 

 

 

そこで帰りの事も考えて近くにあるスーパー銭湯で
入浴&仮眠を計画されていたようです。

 

 

 

 

 

 

これら全ての作業は
朝9時半から夕方6時 まで掛かりました。  (日帰り施工ならこの辺りが限度かな?)

 

長丁場になりますので
その間の過ごし方も事前に調べてきた方が良いと思いますよ~。
http://minato-motors.com/blog/blog-entry-326.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご予約等のご相談は
ホームページ(お問い合わせフォーム)をご利用くださいね。
どうぞ宜しくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

オーナー様から交換後のレビューをメールで頂きましたので、原文のまま記載します。

昨日は一日がかりの作業を無事にこなしていただきありがとうございました。
仕上がったクラウンに乗ってみて、まず最初に感じたのは、意外にも音が静かになったということでした。
これは、代車でお借りしていた初代キューブが少々ワイルドな走行音だったから、ということでは全然なく、確実にクラウンの静けさが増していたということでした。
さて、広い道に出て加速をしてみますと、1速から2速、2速から3速そして4速と軽やかにシフトアップしてくれて、シフトショックもなくいかにも高級車という印象が強まりました。
あえてマニュアルモードに入れて4速から3速、2速、さらに1速へ(滅多に使いませんが)とシフトダウンしてみると、これまたシフトショックは最小限で、ATF交換前がかなり悪い状態だったことに改めて気付かされました。
クラウンというのは本来こういう乗り心地なのだ、ということを最初の3分ではっきりと感じることができ、大変楽しい体験となりました。普段は街乗りが中心なので、走るのが楽しくなると思います。
懸案だった「低速時において再加速する際のショックまたは変速の遅れ」は今のところ発生していません。仕事でガンガン使っても大丈夫かどうか、後日お知らせします。
それよりも、その問題が「小さいこと」だと思えるほどクルマ全体が良くなったので、大変満足しています。
なお、帰り道の東京までの燃費は法定速度巡航で17.4km/l、まるでカローラです。ちなみに往路の燃費は16.8km/lでしたので、もともと燃費の良いエンジンなのですね。
あとは、街乗りの燃費がどれぐらい伸びるか楽しみです。結果が出ましたらお知らせしますね。
それから、エアコンの効きが良くなったので設定温度を高い方へ変えました。こちらも本来の性能を取り戻したようです。

ミナト自動車の見解
ATFはATミッションの数ある部品の一つになります。
また唯一メンテナンス出来る部品でもあります。
どんなオイルも必ず劣化し、性能は低下していきますので
ソレを交換してあげると元の状態に戻るのだと思います。
ただATFの場合は非常に交換しにくく、交換難易度の高い部品になるので
(交換出来ない = 交換不要)と間違った認識のまま広まっているように思えますね。
『適切な時期に適切な整備を』 それに尽きるような気がします。
貴重なレビューをお知らせ頂いてありがとうございます。 参考にさせて頂きますね。

トラックなのに? バッテリー2個ついてるのに?     24V or 12V?  最新やね~。

 

 

今月始めから架装作業をしている

 

 

三菱ふそう 新型キャンター

ロング ワイド Wキャブ

 

 

 

電装関係や
各装備の取付作業も

 

 

いよいよ終わりに近づいています。

 

 

 
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LED蛍光灯 と LED電光掲示板

その他の灯火類など。

 

 

 

車両側バッテリー24Vから100Vに変換して
使えるように配線加工中です。

 

 

 

 

ちなみに私は整備から板金塗装まで
なんでもしていますが
実はこの手の作業はチョット苦手

 

 

 

 

 

 

そこで相方に全てお任せしています。

 

 

人間ですから得手不得手ってありますからね~。   (あまり好きじゃないって奴です。)

 
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作業の進行状況を確認 (見物)しながら
現行キャンターの新しい装備をチェック。

 

 

 

 

 

 
このキャンターは厳しい排気ガス規制をクリアする為、
BLUETEC ブルーテック)が搭載されています。

 

 

排気ガスに尿素水を噴射して
有害物質を分解しているそうですよ。

 

 

 

 

 
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尿素水 AdBlue も定期的に
タンク補充しないといけないようで。

 

 

ベンツのディーゼルと同じシステムですね。

 

 

 

 

 
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トラックでは世界初で搭載された
デュアルクラッチ式AMT

 

 

トルクコンバーターを使わずに
DC (湿式デュアルクラッチ)で
瞬時に動力の切り替え。

 

 

 

AMT (オートマチック・マニュアル・トランスミッション
とややこしい名称ですが
シフト操作を自動でするMTの事だそうです。

 

 

 

この2つが合体したミッションが『 DUONIC デュオニック 

 

 

 

 

 

 

 

多段ATのように変速ショックが無く スムーズで
MTのようなトルク感のある力強い走り。

 

 

 

国産車でDCT採用なんて
GT-Rかランエボぐらいかな~。    (たしか新型フィットもそうでしたね。リコール多いけど)

 

 

 

それにしても三菱ふそう、頑張りすぎじゃね?  大丈夫?
 

 

 
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この画像を見てピンと来た方は
余程のトラック好き(整備に詳しい)ではないでしょうか?

 

 

 

正直私も、今回このキャンターが
入庫するまで知りませんでした。

 

 

 

 

 

トラックなのに12ボルトが使われているとは・・・。
乗用車メインなので知らんかった。

 

 

 

 

 
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2個搭載しているバッテリー(12V X2 )の横にある
グレーの箱状の物がバッテリーイコライザー

 

 

24Vから12Vに出力電圧を変換する装置だそうで。

 

 

 

 

 

 

 

メーンと架装用バッテリーの
電圧バランスを制御してると書いていますね。

 

 

 

今までトラック(24V車)は
乗用車などの12V用電装品を
そのままでは使えませんでした。

 

 

 

 

 

 

でもこのシステムならキャビンの電源は12Vになるので
カーナビ や ドライブレコーダー、リアカメラなどの
市販品が気軽に使えそうですね。

 

 

 

実は国産メーカー品で
シッカリした24V用電装品は
結構高額なんですよね~。
 

 

 

 

 

カーナビなどの販売台数が12Vと24Vでは
全然違うので製造コスト販売価格
大きく変わるのでしょうかね・・・?

 

 

 

 

 
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ちなみにバッテリー上がりのブースター接続も
24Vではなく、12Vで接続しないといけないので
少しヤヤコシイですね。

 

 

 

 

どこまでが24Vで

ココまでが12Vか?を

 

 

後で整備書を見て勉強しなければ。

 

 

 

 

 
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ヘッドランプ球などの灯火系も12V

キャビン電装系も12V

オルタネーターの発電は24V

架装関係の電源も24V

 

 

 

 

 

 

安価な12V用が使えるので
製造コストが下がるのでしょうか。

だから採用したのかな・・・?

 

 

 

 

 

 

来週には登録をして
ナンバープレートを取り付け
納車になりそうです。

 

 

 

工場がそんなに広くないので
この車両が長期あると大変だったんですよね。

 

 

 

なんとか月末納車には
間に合いそうでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

徳島県からNUTEC 3点セット。    日帰り作業も可能です~。   

 

 

以前にWAKO’S ハイパーS
ATF交換をして頂いたレガシィ。
http://minato-motors.com/blog/blog-entry-158.html

 

 

 

あれから5万キロ走行し
交換時期が来たので再来店になります。

 

 

 

 

 

 
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徳島県からお越し頂きました。

 

 

レガシィ BP9 4AT

走行距離10万キロ

 

 

 

 

 

 

今回の依頼は

 

ATF交換

エンジンオイル交換

カーエアコンリフレッシュα

の3点になります。

 

 

 

 

 

 

 

ATFを (NUTEC or WAKO’S)のどちらにするか?

NUTECエンジンオイルの粘度をどの辺りにするか?
エアコン添加剤(デンゲン、WAKO’S、NUTEC)の3択から?

 

 

 

 

 

 

お見積と商品の説明等をお話させて頂いて
お好きなプランを選んで頂きました。

 

 

 

 

 

 
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ATFの状態と過去の交換暦から
今回もプレ洗浄無し の圧送式交換を行いますね。

 

定期的にATFを交換していれば
プレ洗浄は必要はないのですよ~。

 

 

 

 

 

 

選択されたATFは NUTEC ZZ51改

全化学合成ATF(エステル系) ハイパフォーマンスATF。

 

 

 

サーキット走行や高回転まで回すストリート走行の方に
オススメのATFなんですが

 

通勤やレジャーなどの 通常走行メインの方にも
実はオススメしているんですよ~。

 

 

 

 
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エステル系ベースオイルの微細化、高性能化
高温、高圧、高回転などの過酷な状況でも

 

安定して性能を発揮する 『NUTEC ZZ51改』

 

 

非常に耐熱性の高いATFなので
一般走行ぐらいの熱負荷では

 

熱劣化による性能低下が起きにくいのが特徴です。 (純正ATFと比べて)

 

 

 

 

 

 
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そこでオーバースペックATFを
一般走行車に使用すれば

 

ATF交換サイクルも伸びて
実はロングライフ化になるのですよ。

 

 

 

 

 

また微細化した強靭なベースオイル性能で
燃費&フィーリング向上になるのはご存知だと思います。

 

 

 

 

 

それではトルコン太郎に接続して
圧送式交換を行いますね。

 

 

 

 
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前回使用したWAKO’S ハイパーSから
ZZ51改に入れ替わりましたね

 

 

 

奥に見える新油と比べても
十分キレイになったと思いますよ。

 

 

 
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5万キロ使用したハイパーSは
コレぐらいの汚れ具合

 

 

部分化学合成のハイパーS
純正ATFに比べて耐熱性が高いオイルなので
劣化もほどほどに、汚れも少なめですね。

 

 

 

 

 

 

もし純正ATFで5万キロ使用すれば
もっと真っ黒に劣化しているでしょうね~。

 

 

 

 

 

 
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次にエンジンオイルと
オイルエレメントも 交換します。

 

 

 

NUTEC NC-50系 エステルレーシングシリーズ

 

NC-50    (10W50) 1L 2本
NC-52E   (0W20) 1L 2本

 

50:50のブレンド配合で(5W40)に調整しました。

 

 

 

 

 

 
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メーカー推奨粘度を参考に
交換サイクルや使用状況などを考慮して
オススメ粘度を提案させて頂きました。

 

 

 

ATFと同様に高性能エンジンオイルを
一般走行車で使用するとどうなるのか?

 

 

 

単純に今までより交換サイクルが伸びて
パフォーマンス、フィーリングが上がりますよ~。

 

 

 
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NC-50シリーズなら 0W20~10w50まで
お好きな粘度で調整できますので
来店時にご相談ください。

 

 

 

 

 
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デンゲン社製
全自動ACガス回収再生充填機  エコマックスJr

 

ミナト自動車オリジナルのカーエアコンリフレッシュα
http://minato-motors.com/blog/blog-entry-330.html

 

 

 

 

 

 

コンプレッサー保護のために
エアコンガス添加剤を同時注入するのですが

 

基本セットのデンゲン製ACオイル缶から
アップグレード料金でWAKO’S と NUTEC が選べます。

 

 

 

 

 

 
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ATFとエンジンオイルがNUTECなので
AC添加剤もNUTEC NC-200 を選択されました。

 

 

 

こちらもエステル系オイルを贅沢に使用した
高性能ACコンプレッサー用オイル添加剤になります。

 

 

 

 

 

 

NC-200 を エコマックスJr にセットし
低高圧ホースも接続して
性能テストをしていきますね。

 

 

 

 

 

 

 
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外気温 34℃

クールMAX 風量全開

ドア窓全開の内気循環

エンジン回転数2000回転

吹き出し口温度    11℃ ですね。

 

 

 

 

 

 

これで作業前のレガシィは
外気温を23℃に冷やす能力
あるのが分かりますよね。

 

 

 

 

 

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続いて
BP9の規定冷媒充填量は
400g    ± 30g

 

 

 

 

 
エコマックスJrを400gにセットすれば

 

NC-200の冷媒ガス 30gと合わせると
丁度イイ感じになりますよ
(430gの冷媒ガスを充填予定。)

 

 

 

 

 

 
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車両から冷媒ガスを回収
高性能フィルターで再生ろ過

 

 

真空引きをして配管内の
空気、水分を除去

 

 

重量管理で規定量を液化充填
AC添加剤も同時に注入

 

 

 

 

 
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規定充填量       400g

回収したガス量     300g

不足分していたガス  100g

 

 

 

 

 

6年間で100gの冷媒ガスが
減少していた事が分かりましたね。

 

 

 

今回のカーエアコンリフレッシュαで
430gの冷媒ガスを充填し

 

コンプレッサー用オイルもNC-200を補充完了

 

 

 

 

 

 
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作業前と同じ条件で測定すると
吹き出し口温度 8.5℃になりましたね。

 

 

 

 

 

冷媒ガスの量は
重量管理した全量回収をしないと
測定出来ません。

 

 

 

 

 

冷えが悪いからと言って
安易なガスチャージをすると

 

過充填や故障の原因にもなりますので
注意が必要ですね。

 

 

 

 

 

 
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今回は (NUTEC3点セット)で施工させて頂きました。

 

 

 

 

 

 

なかなかこの3点を同時に施工できる
整備工場は少ないと思いますが

 

ミナト自動車では予約して頂ければ
日帰り作業も対応可能です。

 

 

 

 

 

 

大阪、関西への観光ついでに
ぜひお寄りくださいね。
http://minato-motors.com/blog/blog-entry-326.html

 

 

 

 

 

ご予約等はホームページ (お問い合わせフォーム) からどうぞ。
宜しくお願いします。