レガシィ BP5 タイミングベルト交換作業 EJ20Xエンジン 部品多し、納期長し、作業はやり易いかな?
今回入庫したのは
レガシィ BP5 98000km
継続検査 と タイミングベルト交換等の依頼です。
基本的な点検では異常個所は無し。
車検基準では問題無いのですが、
弊社基準で診た場合に
気になる箇所が有りましたので、
そちらはオーナー様にお伝えしました。
(あのセンサーの数値がこんな感じ・・・・。)
(ブレーキがこんな感じで・・・。)
それではメイン依頼の
タイミングベルト関係のリフレッシュに移りますね。
スバル EJ20Xエンジン タイミングベルト交換。
水平対向は部品点数が多く、
ユーザー的には費用は掛かるののですが・・・。
整備士的にみると
作業スペースが広いので
やり易い部類に入りますね。
ラジエターやホース類をサクサク分解。
熱劣化が心配されたラジエターは、
意外に良好。 (酷い場合は変色します。)
ベルトカバーなどを外すと
見えてくるタイミングベルト機構。
クランク・各カムの位置を決めれば、
VVTスプロケットを外す準備は完了。
(まだTベルトは外さない)
カムシール4個を交換するには、
VVTスプロケットを外す為、
例のボルトが待っています。
ハスコー製スプロケットホルダーレンチ(SST)
SSTでスプロケットを保持し、
中心のボルトを緩めます。
ただ緩めるだけの作業なのですが、
まれに異常に固着し外れない場合があるので、
ボルトが舐めないように慎重に作業します。
いつものようにメチャメチャ固い!
折れない・舐めない事を祈りながら・・・。
今回は何とか無事に全ボルトが緩みましたね。
よかった。よかった。
これが外れると
この後の作業がしやすいのです。 ふぅ~。
VVTスプロケットを抜いて、
カムシールはインストーラーで圧入交換。
ウォーターポンプを外して、
オイルポンプも分解します。
エンジン・ポンプに残る液体ガスケットをキレイにて
油分は完全除去。
クランクシールも交換し、
オイルポンプ側に薄~く液体G/Kを塗ります。
(オーリングの上部には塗らない)
小さなオーリングも交換して
元通りに組み立てますね。
ウォーターポンプや周辺ホース。
各アイドラベアリングにテンショナーベアリングの全交換。
順番に組み立てて、
タイミングベルトを装着完了。
スプロケットのボルトは
規定トルク と 角度締め。
クランク・カムの位置決めが合っていれば、
クランクを回して再確認。
一山でもベルトがズレていると、
エンジン不調か?バルブクラッシュ?しますよね。
パワステポンプ 低圧ホース部から漏れ発見。
10年経過したオーリングと
カチカチになったゴムホースのせいで
ここからよくP/Sフルードが漏れますね~。
ホース・樹脂ジョイント・オーリングを交換して、
ダダ漏れ前の予防整備。
インタークーラーを外して、
電子制御スロットルを清掃。
ヒーターホースも
主要なモノは交換しました。
LLCは圧送式交換。
エンジンを掛けながら、
ラジエター・エンジン・ヒーターコアの
LLCを全て入れ替えします。
LLC再生強化剤を注入して
エア抜き作業。
小さなオーリング や W/P・各ベアリングプーリー。
ホースやベルト、シールなどなど。
大小35点以上の部品を交換しました。
スバルは部品供給が遅く、
しかも部品センターの休みも多いので。
一つ部品をミス・追加発注は、
発注時間や曜日が悪いと
2日・3日余裕で掛かってしまいます。
スバルの部品発注は、時間との戦い。
1時間発注遅れれば、
運が悪いと1日以上の時間ロス。 疲れるね・・・。
その点トヨタは異常に早い! (amazonより早い)
在庫があれば半日or翌日には到着します。
最後に継続検査をして
納車となりました~。
<<お知らせ>>
お待たせしました。
去年年末に計画したHP&ブログ リニューアルが
4月11日お昼以降にアップする事になりました。
制作期間4ヶ月ほど。
作業の合間を見ての
HPイメージ思案や文章の編集。
画像集めや修正などを少しずつ進めていきました。
・整備作業実務
・毎日大量にくるメール返信業務
・定期的なブログの執筆など
なかなか時間が取れなかったのです・・・。
HP制作会社様と協議・協力しながら、
リニューアルする事ができました。
ただブログ記事数が多いので
移設作業にもう少し時間が掛かります。
しばらくの間はブログのみ
旧バージョンでの閲覧となります。
ブログも移設完了次第、
HP内に組み込まれます。
どうぞよろしくお願いします。
それではHappy Car Life!!