ハイエース 200系 リフレッシュ整備の続き。 後編
前々回・前回ブログからの続きです。
埼玉県からリフレッシュプランのご依頼で
1週間預かりの作業内容の後編です。
http://minato-motors.com/blog/?p=8163
http://minato-motors.com/blog/?p=8208
ハイエース 定番の故障事例
(リア アクスルオイルシールからのオイル漏れ)
今回はベタベタに漏れていないので、
外から見た感じではニジミ程度。
初期の段階ですね。
オイルシールによってデフオイルが、
ベアリング・ブレーキ側に来ないようにブロックしています。
シールが劣化すれば外に出てくるので、
そばにあるハブベアリングやブレーキにオイルが掛かる。
ベアリングにオイルが掛かると、
グリス粘度が低下し油膜が確保できず
磨耗していずれ異音が発生する。
ブレーキもオイルが付いて、
制動力が低下しますよね。
またオイル漏れが無くても経年劣化で、
ハブベアリングから異音が発生する事もあるので
左側は大丈夫ですが、
今回はリア左右のシールとベアリングを交換し、
リフレッシュする事になりました。
目指せ50万キロですからね。
ドラムブレーキを分解し、
シリンダーとライニングシューを外します。
ハブシャフトにスライディングハンマーを付けて、
引き抜くとスポーンと抜けました。
奥に見えるのがオイルシール。
新品シールに入れ替えますね。
オイル汚れをキレイに洗浄し、
ハブベアリング・リテーナー・ABSローターなども全交換。
デフオイルも交換して
次の作業に移ります。
フロント・リアのショックアブソーバーも交換します。
ハイエースの場合は交換が簡単で、
部品代も安いのです。
今回は純正に交換しました。
ATF交換も行いますね。
まずはオイルパンを外して、
鉄粉とスラッジを除去します。
金属メッシュ式ストレーナーも交換。
完全脱脂したオイルパンに磁石をセットし再シーリング。
元通りに組み直してATFを補充。
しばらく暖機運転で漏れチェック。
エンジン・ATの暖機が完了すれば
ATFチェンジャーに接続して、
アイシンAFWプラスで
全量をイッキに圧送式交換します。
オイルパン脱着で抜けたATFを補充し、
さらに9Lを圧送式交換(プレ洗浄)しても
まだまだ汚れていますね。
26万キロ分の汚れは
そんな簡単には落ちないのですよね~。
このまま30分ほどアイドリング状態で放置し、
もう一度全量圧送式交換しますよ~。
やっとココまでキレイになりました。
(ハイパフォーマンスなATFを使用した方が、イイのですか? )
と質問されたのですが。
弊社の考えでは(まずはAT内部をキレイにしましょう。)
キレイになってまだ予算的に余裕があるなら、
全化学合成ATFなどを使用する事を提案しています。
それでは次の機会には検討してみますと、お話されました。
今回はハイエース リフレッシュ整備を
3部作で紹介してみました。
大宮ナンバーのプレートを見てオヤッと思った方は、
かなりのハイエース通な方でしょう。
本来は4ナンバーのハイエースバン ディーゼルを
公認ワゴン登録しているので、
このボディサイズ(標準)で3ナンバーなんですよね。
私も最初に見た時、
(このサイズのディーゼルワゴン、有ったっけなぁ~)
と思いましたし。
その事を納車時に尋ねると、
オーナー様の目がキラッと輝いたのが印象的でした。
訳があってこのタイプに構造変更したそうですよ~。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に
お越し頂きありがとうございます。
走行距離が多くても
まだまだこの車に乗り続けるんだ!という方。
リフレッシュ整備をしたいけど・・・
何からすればイイのか分からない??という方。
宜しければ下記のブログを見て頂いてから、
お問い合わせメールをしてもらえると助かります。
http://minato-motors.com/blog/?p=7626
今年も残り僅かですね。
それではHappy Car Life!!