V36 スカイライン 一泊作業ならココまでOK。 デュアルスロットルにはご注意を。
日帰り作業で依頼される方が多いのですが、
時間的な制約があるため
お引き受け出来る作業に限りがあります。
日帰りでは厳しい作業のオーダー頂きましたので
今回は1泊預かりでの作業になりました。
兵庫県神戸市からお越し頂きました。
日産 スカイライン V36
平成24年式 38600km
・ATF圧送式交換 NUTEC ATF 『NC-65』
・LLC圧送式交換 ラジエターリフレッシャー
・デュアル電子制御スロットル 清掃
・WAKO’S RECS レックス
4点作業の依頼です。
ATF圧送式交換から始めますね。
試運転とATFチック。
作業前の問診時では(結構飛ばす方です。)とお聞きしていたので、
ATFを確認すると予想通り真っ黒。
4万キロ未満でこの黒さは、
申告通りに走行されているのだと思います。
7速ATを搭載したV36スカイライン。
日産純正フルード マチックフルードSは
従来型のATFと比べて低粘度タイプ。
フリクションロスを抑えて
シフトフィーリング向上を目的としているのですが、
おそらく一番の目的は燃費でしょうね。
アイシンAFWプラスでプレ洗浄した後に、
本命ATF『NC-65』で圧送式交換。
8速以上の多段ATや極圧性の高いDCT用に開発された
NUTEC最高峰のATF (NC-65)
高性能のエステル系全化学合成油を
低粘度化にセッティング。
高負荷時でも
ハイパフォーマンス性能を発揮する強固な油膜。
限りなく低粘度化してローフリクション。
薄緑色のNC-65は色味が弱い為、
AFWプラスの赤色に干渉されます。
でも高い交換率の圧送式交換で、
90%以上は入れ替えれたと思いますよ。
最後に温度管理式のレベル調整をしました。
真っ黒な旧ATFをここまでキレイにすれば、
次回交換推奨時期は4万キロ以上になります。
ラジエーターリフレッシャーでLLC圧送式交換。
パルスエアと脈動圧送で、
ラジエター・エンジン・ヒーターコアに
ドンドンLLCを送り込みます。
出てきた旧LLCはW高密度フィルターで再生し、
再び圧送していきます。
エンジンを掛けながら15分ほど循環させれば、
通常では交換出来ないヒーターコア内も入れ替わりますよ~。
最後にLLC再生強化剤を投入し、
エア抜き作業を行います。
エア抜き作業 と 漏れチェック
周辺の清掃 と レベル調整含めると
日帰り作業では時間的に難しいので
お引き受けはしていないのです。 スイマセン。
今回は1泊ですので作業させて頂きました。
日産のV6エンジンに多いデュアル電子制御スロットル。
スロットルボディの清掃 と 初期化(急速TAS)作業。
シングルの場合は清掃して、
急速TAS作業でリセットできます。
しかしデュアルの場合はちょっと作業工程が違います。
安易に(整備書通りに)清掃してしまうと、
とてつもなく時間が掛かるので
慎重に作業をしていきますね。
デュアルスロットルは何回も作業していますので、
今回も無事完了できました~。
一般ユーザーの方は自分でやらない方が賢明です。
デュアルだけはプロの整備士に任せた方が良いですよ~。
デュアル特有の作業方法を知らないと、
最悪リセットが完了せずにアイドリングが定まらない事態に。
スロットル以降から燃焼室までの
急速洗浄システム WAKO’S RECS。
二つのスロットル以降の
効率の良い場所から注入。
1泊預かりでしたら十分に時間があるので、
予定通り全作業が完了しました。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に
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