岐阜県からマツダCX-5 KF系 インテークに堆積する煤を完全除去。 ドライアイスでDSC!!
全国各地からミナト自動車のオリジナル整備DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)のご依頼いただいています。
北は北海道から陸送orフェリー入庫。
南は鹿児島・宮崎でフェリーで入庫。
関東から東側は陸送での入庫が多いですね。
http://minato-motors.com/blog/?cat=169
DSCを施工した車両の一部ですがブログに公開しています。
今回DSCをご依頼いただいたのは岐阜県 CX-5 現行KF系のスカイアクティブ2.2D KF2P 走行距離12万キロ
・DSC
・水冷EGRクーラー洗浄
・LLC圧送式交換
・LLCバイパスパイプホース交換
の4点を1泊2日で作業させていただきます。
エンジン警告灯の点灯し燃費も悪いそうです。
試運転とECUのライブデータをチェックしますね。
エラーコードを確認するのはもちろんですが、重要なのはECUのライブデータ。
各センサーやアクチュエータの数値を観察。
・煤の堆積だけが原因なのか?
・それ以外の箇所が不具合の原因か?
1千台近くSKY-Dを観察してきた経験で判断しています。
スカイアクティブ-Dの不具合は、残念ながら煤堆積だけではないですから。
(その経験をブログを見て判断し弊社に依頼をしている)と皆さん言われますね。
ちなみにスカイアクティブ-Dの煤除去は7年前からやっています。
(当時は誰もSKY-Dに煤が溜まるとは知らなかったんですよね。)
慣れた手順でサクサクとインテークマニホールドや水冷EGRクーラーを分解しました。
水冷EGRクーラーのフィン内部が煤で詰まっています。
これでは効果的にクールドEGRが使用できないのは、一目瞭然ですよね。
エンジンヘッドのインテークポートやインテークバルブ周辺も、じっくり観察します。 煤が堆積し原型が分からなくなるほど酷い状態。
インテークマニホールドと吸気シャッターバルブ
吸気シャッターバルブはそこそこの煤堆積ですが、マニホールド側は酷い堆積。
これでも岐阜県から来店できるのですから、ある意味凄いなと思いますね。
インテークマニホールドを軽くホジホジしてみました。
大量の煤が出てきますが、手作業ではキリがないのでDSCでキレイにしましょうか。
マスキング風景の途中。
完全体のマスキング状態は企業秘密。
ボディに煤が付着しないように完璧にマスキングするんですよ~。
マスキングシートは3M社製の高性能マスカーを使用。
短時間で効果的なマスキング技術は、意外と難しいんですよね。
・ドライアイス洗浄機にドライアイスペレットを投入。
・洗浄ガンにDSC専用ノズルと専用アダプターを装着。
まずは軽くワンショットしてみますね。
・圧縮空気でドライアイスを高速噴射。
・熱収縮と昇華爆発力
・-78℃のドライアイスペレットが付着物に高速衝突。
・その衝撃と熱収縮で煤は剥がれますが、その隙間に連続してペレットが衝突。
・衝突したドライアイスは固体から気体に一瞬で昇華膨張。
・その膨張率は750倍で一気に爆発。
その結果、硬く固着した煤でも瞬時に剥離する事が出来るのです。
しかもドライアイスは大気に消えるので、エンジン内部に残留する可能性はゼロ。 (クルミ殻やブラスト剤ならその危険性は残ります。)
DSCの作業は完全非公開。企業秘密が多すぎるのでお見せ出来る画像のみ公開しています。
(エンジンにノーダメージで短時間に完璧に)DSCのキャッチコピー通りに仕上げますね。
ドライアイスペレットが直撃した部分だけ、母材から煤が剥離しました。
狭く深いインテークポート最深部にあるインテークバルブ。
複雑な形状にカチカチの煤がガッチリ固着。
複数あるDSCノズルとアダプターは自社制作のオリジナル。
それらを組み替えながらドライアイス洗浄を行いますね。
圧縮上死点にセットしたシリンダから作業を始め、1気筒が終わればクランクを回して次のシリンダーをショット。
横着して4気筒8ポート一気に作業してはダメですよ~。
吸気工程でバルブが開いていると燃焼室に煤塊が落ちますからね。
インテークマニホールドや各電子制御バルブ。
全てキレイに洗浄しました。
再利用不可なのはガスケットのみ。
壊れていない部品は完璧に洗浄して再利用します。
DSCなら高額なバルブやマニホールド類は洗浄でリカバリー出来るので、そんなに費用は掛からず、エンジン内部までキレイになるんですよ~。
割れやすい対策前の樹脂製バイパスパイプは、対策済みの純正金属製パイプに交換。
DSCと同時なら安価に交換出来ますよ~。一緒にどうぞ~。
新品ガスケットで各部品を組付け。
オプション整備の(LLC圧送式交換)
ラジエターリフレッシャーを使用した脈動圧送式LLC交換で、エンジン・ラジエター・ヒーターコアの冷却水を全量交換します。
・ラジエターリフレッシャーのIN・OUTホースを冷却ラインに接続。
・冷却ラインに浮遊する不純物を高密度フィルターでろ過再生。
エンジンを掛けながら暖機しサーモスタッドを全開にさせ、交換しづらいLLCを全量交換します。
脈動圧送をした後にLLC再生強化剤投入で防錆・消泡性能を強化。
並行してLLCのエア抜き作業も行います。
劣化しやすいマツダのラジエターキャップはDSC時には必ず交換していますよ。
各学習値を初期化して再学習も行います。
最後にマル秘作業もゴニョゴニョして実施し、エラーコードも消えて作業は完了。 試運転をして無事納車となりました。
作業は朝9時半入庫で翌日納車。
オプション整備の種類や組み合わせによって、翌日の納車時間が変ります。
作業中の画像はたくさん残していますので、納車時に見ながら説明をしています。 画像を必要な方にはDVDにコピーしてお渡ししていますよ。
メンテナンスの質問がありましたら、ぜひご相談ください。
今回の作業内容なら基本的に1泊お預かりで終わります。
最近は大阪府・兵庫県・京都府などの近畿圏からのお客様には、数日 or 1週間預かりも提案させていただいています。
土日祝より平日の方が予約混雑が少ないので、週末にお預かりして翌週末に引き渡しするパターンも多いですね。 乗用車の代車もお貸ししていますのでご安心ください。
本日もミナト自動車ブログ(日々是好日)にお越しいただきありがとうございます。
DSC等のご依頼・御見積はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますので、どうぞ宜しくお願い致します。
それではHAPPY CAR LIFE!!