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マツダ スカイアクティブ-D 煤蓄積に関するネットで散見する意見に対して。  ミナト自動車の公式見解 Q&A10。

本日もミナト自動車ブログ 日々是好日にお越しいただきありがとうございます。

今回のブログはいつもの整備風景を紹介するブログではなく、ネットで拡散されている(弊社の情報)と(マツダスカイアクティブDの煤蓄積)について公式に見解をお伝えしたいと思っています。


ただ見解に対してはミナト自動車が独断かつ偏見で解釈しお伝えしていますので、年数が経てば考えを改める事もあると思います。




また独創的かつ先進的な車両で業界をリードしているメーカーに対しては、敬意を表します。


弊社は一般ユーザーが書き込み出来るNET上のサイトには、一切参加しないようにしています。

価格ドットコムの口コミ、みんカラのレビュー、Youtubeのコメント欄などに口コミや意見を投稿出来るのは皆さんご存じだと思いますが、それらは一個人が匿名で自由な意見を書き込む場所であり、一営利企業が匿名で割り込むような事(シャシャり出る)は好ましくないと思っています。


意見や見解を発信するなら自社のサイト内で公式に発信する方が良いだろうと思っているのです。(もしくはYoutubeの公式チャンネルでも良)




私も一個人としてそれらの口コミやレビュー、コメント欄を拝見していると、どうやら弊社のブログで発信した内容が間違った解釈をされている。

もしくはそれらが独り歩きし意味が変わっているコメントや書き込みが散見されているので、今回は公式見解としてブログに書いてみようと思いました。




以下の文面で登場する(DSC)はドライアイスショットカーボンクリーニングという整備メニューです。

詳しくはこちらを!http://minato-motors.com/blog/?cat=169


Q1 スカイアクティブの煤蓄積で走行上の問題があるのか??

A1 はい。蓄積していればあります。
もう既に何百台のSKY-D(1.5、2.2D)へのDSC作業を行いましたが、95%の入庫車両は煤が蓄積していました。 其のうちの75%の車両はDSC施工後に加速レスポンスは大幅に改善されています。つまりそれだけ入庫前の状態が悪かったという事でしょう。



ですが弊社入庫車両数とメーカー販売台数とは、物凄く差があります。
全てのSKY-Dユーザーが弊社に入庫している訳ではない。

今現在走行しているSKY-Dの全てがダメなわけではなく、煤が蓄積している一部の車両は新車時の性能を発揮していないと認識しています。


(もちろん煤が蓄積していてもそれ以外の個所も悪ければ、DSCだけでは改善しません。)

Q2 加速レスポンスだけしか改善されないの?燃費、DPF再生距離は??

A2 なぜ加速レスポンスだけが改善したと分かるか?、それはDSC作業前と作業後の試運転で私自身が確認しているから。


この5年間であらゆるコンディションのSKY-D搭載車を何百台も試運転し続けていれば、グッドコンディションの車両か?それ程でもない車両か?ダメダメな車両か?は体がスッカリ覚えてる。

極端に言うとテストコースを走り出した瞬間に、分かる時も多々あり。
(スキャンツールでの数値化も試みたが、やはり人間の感覚の方が正確で速い。)

逆に燃費やDPF再生距離の改善は、ほんのわずかの試運転程度で弊社が把握するのは無理です。 DSC作業後に10人に1人ぐらいの割合で作業後の貴重なレビューをメールで教えてくれるのでそれで改善したかを判断しています。





ほとんどの方はわざわざ施工後日にメールでレビューを教えてくれないですし、弊社もレビューを催促していないので、加速レスポンスのみの改善を把握しているのです。


Q3 ではDSCの施工で燃費やDPF再生距離は改善しないのか??

A3 改善すると思いますよ。
インテークに煤が蓄積する弊害を、ものすごく簡単に言えば(空気が適正に流入されなければ、燃焼状態が悪くなる)に尽きる。


E/G開発時に想定している燃焼状態は、インテークに煤が全く付いていない状態での燃焼状態であり、酷い煤が蓄積している場合はおそらく想定外なのではと思っています。

(想定外の煤を対策する為、現行CX-5 FK系では少し対策をしているが、それでもマダマダですね。)





多少の煤蓄積はメーカーも想定しているはずなのでフィードバック制御と学習値の精度で前を向いて走れる状態までは行える。   ただ想定以上に煤が蓄積すると制御や学習値ではどうしようも出来ないので、実走行に弊害が現れると考えています。


理想的な燃焼状態に戻れば、少ない燃料で多くのパワーを発生させ、排気ガスも設計通りにクリーンになる。


これはね、別にメーカーに直接聞いた訳ではなく、メーカー整備書と解説書を読み込み、実際に作業を行った経験から分かった弊社の勝手な見解です。

またマツダに限らず汚れなどで許容量(閾値)を越えれば不具合が表面化するのはどこのメーカーのエンジンも同じです。



それにね。加速レスポンスが良くなると、新車時に感じた(トルクフルな加速)が楽しめますよね。  すると気持ちが良いのでグイグイ軽快に走りたくなるじゃないですか!  グイグイ走れば当然燃料を消費するけど、煤を気にしてトロトロ走っても意味なくないですか?? そんな車じゃないですよね、SKY-Dって。ガンガン走りましょう!!



Q4 (全てのSKY-DユーザーがDSCを実施しなくてもよい)とブログで書くのはどうして??


A4 何十年も整備工場を営んでいての感覚ですが、一般ユーザーのほとんどの方は弊社に依頼される方と比べて、愛車のコンディションにそこまで敏感になっていないと思っていますし、メンテナンスの費用も出来れば掛けたくないのだろうと思っています。(ホイール、カーナビ、社外部品へのカスタマイズは別)

ましてやDSCなんて弊社が開発したオリジナル整備ですから、マニアックで敏感なユーザーで、自ら情報を集めに行くアクティブな人しか需要が無い。

極論を言うと(敏感で繊細でアクティブなクルマ好き)のみしか、DSCをしなくても良いと思っています。



弊社のDSC以外のブログを見てもらえると分かりますが(他府県の方が整備の為に高速で何時間も掛けて往復し、時間指定の予約入庫をして依頼)なんて、皆さんはやらないですよね。


ぶっちゃけると国産車でも5年5万キロも走れば、車両コンディションは低下しています。 ホイールアライメントは乱れ、ショックアブソーバーなどのサスペンションは劣化し、ATFなどは熱劣化でシフトフィーリングが低下する。

だがそれに気が付いているユーザーがどれだけいるのかな??

ホイールアライメント調整、ショックアブソーバー交換、ATF交換なんて正しい方法で行えば、非常に効果的で体感がすぐ分かる整備だと思いますよ。



でもディーラーさんが勧める整備が一番正しいと思っている人は、上記に挙げた3点の整備などは勧められる事がないのでそもそも必要性を知らない。


DSCに関しては(渋々勧められて整備をするユーザーさん)ではなく、(ヨシ!そろそろ愛車をリフレッシュしよう!!)と言うユーザーさん向けにブログにて発信しています。



(全てのSKY-DユーザーがDSCを実施しなくてもよい)と言っているのは、煤が蓄積するかどうかではなく、(SKY-Dの経年劣化に気が付かない人は無理に実施する必要はない)という意味でお伝えしています。

Q5 なぜ作業費用や料金体制をネット公開していないのか?  不親切じゃないか??


A5 簡単に言えば料金は随時改正しているので、ネットに公開すると数字だけが独り歩きして不正確になるから。 (車種・搭載E/Gで費用は変わるし) (作業内容も日々改良し、部品定価も変わるので)


例えばブログに今回の整備費用は○○万円を記載すると、改正時には書き換えないとダメですよね? 
でもブログを定期的に何年もUPしている方なら分かると思いますが、ブログを過去を遡って文字を訂正するのって非常に手間なんです。


それよりも作業を依頼したいと思う方が弊社HP(お問い合わせフォーム)に必要事項を記入してもらえれば、詳細な料金と多数あるオプション整備料金をメール返信しているのでそれで十分かなと思っています。

愛車を良くしたいと思う方しか、料金を知る必要はないと思いますし、その問い合わせる労力は無駄とは思わないでしょう。


(なんでもネットに公開する事が良い事)とは、ビジネスをする上では限らないと思っています。 




またもう一例を挙げると(DSCは15万円ぐらいの費用が掛かるらしい)と間違った書き込みがよくあるが、実際はもっと安いよ~!!

DSCにプラスしてオプション整備を多数モリモリにすればそうなるが、DSCだけならそこまで掛からない。



Q6 ネット上での誹謗中傷や罵詈雑言などは、どう思っているか? また転載などミナト自動車の許可がない画像無断使用は??



A6 ネガティブなコメントについては一個人としてビミョ~に傷付いているが、会社としては問題にしていない。


私は5年ほど前から5ちゃんねる、価格ドットコムの口コミ、Youtubeのコメント欄、みんカラのコメントは時々サーチして見てますよ~。

(煤蓄積はミナト自動車の陰謀だ!)(ブログで不具合を煽って集客してる。)(金儲けの為に言っているだけだ!!)などネガティブな意見は承知しています。
これは日本中で社会問題になっている(ネットの悪質な書き込み)と同じなので、誰もどうする事も出来ないでしょう。どうぞご自由にと諦めています。


弊社がお客様にお渡しした画像やブログからのコピー画像を、お客様以外の方がネット転載したり、動画編集に利用したりしているのも承知しています。
現在はこれも静観中。 弊社にとってポジティブな使い方ならイイが、ネガティブな無断使用なら行動に起こさないといけないのかな?と思っています。




日々の整備作業が忙しすぎて、最近は週一回のブログUPが限度かな。月4回のブログUPで(DSC)と(ATF交換)は1回ずつ、(リフレッシュプラン)は2回と多少変わるがアバウトに決めています。


DSCなんて月に十何台も実施しているので、その中からランダムに選んだ1台の作業をブログにUPしているのが現状。(ほとんどの方の作業はブログ公開されない。)


作業中の画像は全てユーザーさんにお見せしているので、弊社としては(そのままの作業風景)を公開しています。

それを真実ではない!!偽りだと(料金をお支払いいただいたお客様)に言われるとかなり凹みますが、そうでなければ気にする程の事では無いかと思います。

Q7 なぜDSC作業は完全非公開なのですか?


A7 逆にコア(核)な特殊整備技術を公開する必要があるとは思えない。

DSCは市販のドライアイス洗浄機を使用していますが、それ以外の秘密の部分は全て自社で製作しています。
またドライアイス洗浄機販社のHPにもありますが、取引先の守秘義務性が高い内容は非回答としていますので弊社がどのように作業しているかは部外者には漏れない。



DSC用の専用ノズルや専用アダプターは各用途や形状に合わせてカスタマイズするので自社製作ではないと対応が難しいし、洗浄機以外の設備やノウハウ等も公開する事は絶対に無い。

例えば作業中に煤が飛散してボディに付着しないようなマスキングも、お見せ出来る状態まではブログ公開していますが、そのあとは完全非公開。 いかに短時間でセットして作業後に素早く撤収出来る完璧なマスキング方法は非常にコアな技術なのです。


ドライアイスもただ打ち込めば良いものではなく、いかに効率良く効果的に短時間で作業をするかは、当然門外不出の技術でしょう。 (ちなみに作業中は工場の扉は締めています。)



ブログを見ると分かりますがDSC作業に豊富なオプション整備を追加して、同時にオイルパン洗浄ストレーナー交換も含めたATF完全圧送式交換をほぼ1日で出来るのは、世界中を探してもミナト自動車のみだと思います。
http://minato-motors.com/blog/?p=27414


Q9 そんなに早く作業が出来るのは(手を抜いている)(誤魔化している)のでは??



A9 そう思われても仕方がないぐらい、弊社の作業は美しく洗練され効率的で完璧なオペレーションだと自負しています。(笑)


頻繁に作業改良を行っていますが、今行っているDSC作業工程はほぼ完璧に近いオペレーションで回しています。
効率良く、強力に洗浄作業が出来るので、むしろ(中途半端に煤を残せ)と言われても残らないんです。


ましてや煤を残した状態でエンジンを始動し、煤塊がバルブに挟まる事があれば、全てが台無しになるでしょう。コワイコワイ。


次の日もその次の日も連続でDSC予約があれば、1台ずつ確実に完璧に作業をした方が、ミスが無くスケジュールが回るのですね。


Q10 (世界初)(唯一無二)(オリジナル整備)と謳っていますが、本当ですか??

A10 本当です。

ネットで散見するのが(DSCってドライアイス洗浄機があれば出来るんじゃない??)(ディーラーも取り入れればいいのに??)(類似作業が探せば近くにあるかも??)などなど。

ドライアイス洗浄機を購入したぐらいでDSCが出来るなら、今頃全国各地でDSCが行われていますよ。



そうならない一つは(技術的な障壁)で、もう一つは(設備投資の回収時期)でしょうね。


技術的に障壁が多すぎてクリアするのは非常に困難なのは先ほど簡単に説明しましたが、もう一つは経営者的に考えて(設備投資をしてそれを回収するポイントが何年何カ月か??損益分岐点はどこ??)も大きいと思います。


ドライアイス洗浄機導入費用だけではなく、それ以外にも多額の費用を掛けて現在のオペレーションに辿り着きました。(まだ改良進化しますが・・・。)


ドライアイス洗浄機の費用は販社に問い合わせれば分かるので、導入前にいくら掛かるかが想定が出来ます。
問題は購入してからオペレーションを構築するのに(どれだけ費用が掛かるのか?)は、やってみないと分からない。誰も教えてくれないですからね。


ドライアイス洗浄機を買ったはイイが、その後に立ちはだかる障壁などを解決する費用と開発時間はまさに泥沼状態になるのです。





弊社としては1台DSC作業をするのに、3日も4日も1週間も時間が掛かっているようなら、(設備投資費用の回収)は永遠に訪れないと思うのですよね。


まともな経営者なら確実に費用を回収出来て、効果が分かる(効率の良い整備リフト新設)(SSTなども含めた工具類の充実や電動化)(高度なスキャンツールの複数購入)(大口径ホイール対応の最新オートマチックタイヤチェンジャー導入)などに費用を掛けると思います。




またドライアイス洗浄機って意外と自動車整備業にとっては、汎用性が無い機械。
弊社でもDSC作業以外でドライアイス洗浄機を使用する事はほぼ無い。

・ドライアイスは性質上で常時在庫出来ず、結構割高。
・自動車のその他の個所を洗浄するなら、高圧洗浄機やケミカル剤やサンドブラスト等で十分代替可能で安価。



ニッチでマニアックな整備で先が読めない投資と汎用性が高く今後も需要が見込める設備投資なら、どっちらを優先するかは明らかですよね。



・ATF圧送式交換はメーカー・ディーラーともに否定的意見が多い。

・サスペンション整備後のホイールアライメント調整はホイールアライメントテスターが必要ですが、メーカー整備書にはそんな機械は書かれていないし、各店舗にテスターがそもそも無い。

・DSCなんてもっての外。

弊社に入庫するお客様の約半分は普段の整備をディーラーさんで行っています。
でも(これはディーラーでは無理だろう。ミナト自動車しかないな。)と言う時だけご利用いただいていますので大変ありがたいと思っています。

(地元で出来る整備は出来るだけ地元で行ってください。)と言うのが基本スタンスとして営業をしています。



ネット上で散見する全ての疑問や意見には答えられていないかもしれませんが、個人的に気になったものだけ回答してみました。


最後に一言。
DSC後の納車時に一番聞かれる事は(どうすれば煤が蓄積しない運転・メンテナンスを教えてほしい)です。

納車時に質問があればエンジンの構造から簡単にお話しして、具体的なメンテナンス方法をお伝えしています。


同時に私がいつも同じことを言うのですが(気にして神経質になってドライブするのは精神衛生上良くないよ!!気にせず存分にSKY-Dのトルクを楽しんで、鈍くなったと感じれば、またDSCに来てくださいね~)ともお伝えしています。


それではHAPPY CAR LIFE!!




ブロガー・Youtuberさんへの追記
今回のブログを切り取らず弊社にとってポジティブに拡散してくれるなら、どうぞご自由に転載してください。

2021年5月7日

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