ハイエース100系のリフレッシュ整備 その2。 リアブレーキ・ハブB/G ホイールアライメント ATF交換編
前回ブログから続く
ハイエースのリフレッシュプラン。
http://minato-motors.com/blog/?p=15439
RZH112V 2WD ガソリン1RZ
走行距離20万キロ
リフレッシュ後半編が始まります~。
ハイエース定番メンテの
リアアクスル&ハブ整備。
バラバラに分解していきますね。
シャフトのベアリング交換は
SSTと油圧プレスが必要です。
(SSTは自社製作のオリジナル品。)
そしてコレが有れば
グラインダーや切断機を使用せず、
確実に正確にシャフト分解出来ますよ~。
分解して清掃し、
ベアリングやABSローターを組み替えして
シャフトオイルシールも打ち替えします。
ドラムブレーキはシリンダカップを交換して、
ライニング交換とドラム研磨。
リアブレーキホース&ショックアブソーバーも交換します。
組み付け後に数回のブレーキ調整。
(調整が甘いと制動力とタッチが低下します。)
200系のブレーキ調整はしやすいが、
100系はチョットやりにくい。
もう馴れましたけどね。
ATF完全圧送式交換は
最初にオイルパンの洗浄から始まり、
ストレーナーとガスケットも交換します
元に組み付けてATFを補充して、
完全暖機を行います。
そこからATFチェンジャーに接続して、
圧送式で交換しますね。
アイシンAFW+で1回目の交換では、
ほんの少しだけマシになった??
まだまだ汚れが酷いですね。
アイドリングで20分後に、
もう1回圧送式で交換します。
2回目の全量圧送式交換で
やっとココまでキレイになりました。
ATFレベルを調整して完了です。
現在の走行距離は20万キロで40万キロオーバーを目指すなら
フューエルポンプの予防整備は必要でしょう。
100系ガソリンは車体から燃料タンクを降ろさないと、
交換出来ないんですよね~。
フューエルポンプとガスケット類も新調し、
カチカチに硬化したフューエルホースも交換します。
燃料満タンにして漏れチェックしました。
カーエアコンリフレッシュα も施工します。
あまり皆さんACメンテをしていないようですが、
100系ハイエースの場合は特にチャックした方が良いですよ。
コンプレッサーの性能が向上した最近の車両より、
この年式のACは冷媒ガス充填量が多いです。
100系デュアルACの場合だと規定充填量は1200g
今回のハイエースは約半分しか入っていなく、
610g足りなかったようですね。
NUTEC NC-200コンプブーストも
同時に注入しました。
来年の夏は良く冷房が効くと思いますよ~。
各ブッシュの1G締付と車高調整。
ハイエースの車高は車体下部の基準点と
地面との幅を計測。
リアの基準値と現在のリア車高をチェックして、
フロント側の車高を調整します。
ハイエースはこういう細かい調整が出来るので、
調整し甲斐がありますね~。
同時にブッシュのボルトを一度開放して、
再締付すればブッシュの無理な負担が無くなります。
(1G締付)
ハンター社アライメントテスター (ホークアイWA470)
今回はメーカー基準値で調整させて頂きました。
かなり乗りやすくなったと思いますし、
直進安定性は結構向上したのではないでしょうか?
正確に言えば新車時に
戻しただけなんですけどね。
正直15万キロオーバーのハイエースに、
ホイールアライメントだけをしても
あまり意味はないと思います。
ブッシュとボールジョイントが劣化していると、
形だけのアライメント調整になりますし・・・。
サスペンションを総合的に整備して、
ホイールアライメントを整えましょう。
2部構成で紹介した
100系ハイエースのリフレッシュプラン。
これが4WDやディーゼルになると
また内容が変わってきます。
中古のハイエースは人気が高く、
しかも割高で値落ちしづらい。
私的には8万キロぐらいのハイエースなら、
15万キロぐらい走行し値が下がった車両を購入して、
ガッツリ整備した方が長く乗れると思っています。
8万キロのハイエースなんて
新車から何も整備はしてないでしょうし、
しなくても壊れないですしね。(エンジンオイル交換以外は)
100系200系ハイエースを
30万・40万・50万キロオーバーまで使用されるなら、
どうぞリフレッシュプランをご利用くださいね~。
HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。
Happy Car Life!!