レジアスエース(ハイエース) KDH201V リフレッシュプラン。 目指せ50万キロ!!
兵庫県神戸市からお越し頂きました。
レジアスエース(ハイエース) KDH201V
H20年式 走行距離25万キロ
リフレッシュプランのご依頼です。
メールからのご予約から日程を決めて
来店して頂きました。
普段のメンテナンスはオイル交換ぐらいで、
一度全体を診てほしい。
そんな依頼内容から始まった今回のリフレッシュプラン。
ある年数・ある程度の走行距離が経過した車両を、
一旦リセットするつもりでしたら
ぜひリフレッシュプランをご利用くださいね。
まずは問診と試運転。
ある程度状況を把握してから、アライメントを測定。
アライメント数値から足回りの劣化度や
コンディションを判断します。
そこからリフトアップしてタイヤを外し、
各箇所を点検していきますね。
・アーガス社バッテリーアナライザー
・インターサポート社 スキャンツール G-SCAN
デジタル機器を使用した診断点検と、
アナログ的な目視・分解点検。
どちらも大事だと思います。
テスターやスキャンツールでの点検と、
目視や分解での点検から
必要かつオススメの整備プランを提案しました。
お客様と相談の上、多少の微調整をしながら
予算に合わせたプランを決定しました。
1KD-FTV ディーゼルターボ
アクセルワークに違和感があるとの事で、
このエンジンの不安箇所(インテーク系の煤蓄積)を調べます。
マツダ スカイアクティブDとは少し部品配置に差があるので、
蓄積する箇所も変わってきます。
http://minato-motors.com/blog/?cat=192
マツダでは蓄積しないEGRバルブは
トヨタ1KDの場合は煤で経路を塞ぐ場合があります。
今回のチェックではバルブ周辺の蓄積は少なかったですが、
インテークマニホールドには結構な煤蓄積がありました。
おそらくインテークポートなども
煤で経路が狭くなってると思われますが
協議の結果、今回は保留となりました。
ハイエースにDSCの施工は
ハードルが高いですからね~。
EGRバルブは手作業で清掃し、
フューエルエレメントも交換します。
汚れて真っ黒のフューエルエレメント、
コモンレールディーゼルでは早めの定期交換をオススメします。
同時にエンジンマウントも3点交換しました。
結構外しにくい所にあるんですよね~。
LLCはラジエターリフレッシャーで圧送式交換。
ラジエター・エンジン・ヒーターコア全てのLLCを
エンジンを掛けながら全量交換します。
5ミクロン・25ミクロンのダブルフィルターでろ過して、
数十分掛けて交換するんですよ~。
デフオイルもガルフ プロガード 75W90
部分合成ギアオイルで交換しました。
サスペンションとブレーキ関係、
ハブベアリング等もリフレッシュします。
このあたりは作業重複度が高く、
同時交換がオススメですよ。
ハブベアリングASSYは錆が酷いと外れませんが、
SSTやプレスを使用すれば問題なく交換が出来ます。
またプレスと工具・冶具を正しく使用すれば、
安全で正確な作業も出来るでしょう。
逆に不正確で間違った取付を行うと、
部品寿命が縮み長持ちしない。
ハブロックナットもSSTを使用して、
規定トルクで締め付けますね。
ハブ・ナックルを外せば、
ディスクローターも研磨してリフレッシュ。
ローター研磨をすれば荒れた面をキレイに均一化し、
ツルツルに磨かれたローター面はガサガサ面になります。
決してツルツルピカピカになるほど、
磨いている訳ではないのですよ。
顔が映るほど磨かれたローターは
ブレーキの効きが悪いですからね。
程よくガサガサが良いのです。
異音の原因になりやすいロアボールジョイントも
もちろん交換しますね。
ロアアームはブッシュはメーカーに在庫が無かったため、
アームASSYで交換しました。
テンションロッドはブッシュのみの交換です。
アッパーアームもブッシュがヘタって、
隙間が空いていますね。
左右アームASSYを交換しました。
これも結構外しづらいです・・・。
ブレーキパッドは新品に交換。
バックシムはキレイに洗浄してから
WAKO’S BPR 高性能ブレーキパッドグリスを
塗りこみますね。
微振動・異音防止にオススメです。
研磨したディスクローターは耐熱塗料で軽く塗装します。
数キロ走行すればパッドが当った部分だけ
キレイに剥離しますよ~。
ATF完全圧送式交換の前に、
ATオイルパンを脱着洗浄します。
ストレーナーも交換し、鉄粉も除去。
液体ガスケットでシーリングしますので、
完全脱脂で慎重に作業しました。
少しでもオイルが付くと、
オイル漏れの原因になりますからね~。
そこからアイシンAFW+でイッキに全量交換。
ここまでキレイになりました。
少し走行後にレベル調整を行います。
アライメントリフトで各ブッシュを1G締め付け。
リアのリーフスプリングにブロックを挟んだローダウン車。
ハイエースのフロント車高は調整できるので、
リアに合わせた数値でフロント側の車高を調整します。
車高を調整してから
最後にトータルアライメントを調整します。
ハンター社 最新アライメントテスター ホークアイWA470
http://minato-motors.com/blog/?p=10832
ホイールを傷付けないワンタッチアーム式軽量ターゲットは
非常に便利で装着が早いですね。
またこのモデルからターゲットを読み取る
センサーカメラは2倍の4個に。
ターゲットの動きから補正演算し、
高精度のアライメント数値で測定可能。
入庫時の数値を見る限り、
アライメント調整をせずにローダウンしていたようですね。
高速安定性も悪く、アッチ向いてホイ状態でした。
高速移動が多いユーザー向けのセッティングで、
バッチリ調整しました。
(かなり走りやすくなったと思いますよ~。)
リフレッシュプランは通常の点検整備ではなく、
ある程度の費用をイッキに掛けて行う
トータルメンテナンス作業。
バラバラに個別に作業をするよりも、
作業重複度も考慮しながら整備した方が、
結果的には経済的で良い整備ができるとアナウンスしています。
今回のレジアスエースのオーナーさんには、
次回の要整備箇所もお知らせしたので、
次の整備機会までに検討してくださいね!とお伝えしました。
このコンディションと使用環境、
今後のメンテナンス次第では
十分50万キロは目指せるでしょう。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に
お越し頂きありがとうございます。
GW期間のご予約は満杯ですが、
メールでのお問い合わせは大丈夫です。
リフレッシュプランのご依頼・ご予約は、
(HPお問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。
Happy Car Life!!