CX-5 スカイアクティブ-ディーゼル 煤蓄積。 SKY-Dの大きなメリットに注目を。
マツダ スカイアクティブ ディーゼル の煤蓄積を、
エンジンをオ-バーホールせずに短時間で除去する
DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)
http://minato-motors.com/blog/?p=9900
DSCは元々 トヨタ・レクサスのガソリン直噴エンジン(GR系)
インテークバルブに溜まるカーボン除去用に開発した
弊社オリジナルの整備メニューです。
どういう訳か知らないが、
無断で第三者に拡散されイッキに世に広まってしまい・・・。
http://minato-motors.com/blog/?p=9924
おかげさまでSKY-D 2,2Dのアテンザ・CX-5のユーザー様からの
DSC依頼を多く頂いています。 ありがとうございます。
愛知県名古屋市からお越し頂いたのは、
CX-5 KE2FW 走行距離75000km
数日間の海外主張で関西国際空港利用するため、
堺市の弊社でその間お預かりし作業させて頂きました。
目の前にあるJR百舌鳥駅から40分で
関空・USJ・キタ・ミナミに行けますよ~。
ディーゼルの大量の煤が固着する原因は
ブローバイ過流入によるエンジンオイル。
これが煤と結合すると非常に厄介。
インタークーラーにつながるパイプを外すと、
結構な量のオイルが出てきましたね。
あとでインタークーラーも洗浄しますね。
アルミ製のインテークマニホールドを外すと、
煤蓄積の全容がよく分かります。
過給新気とEGRが交わる部分は、
乱気流を起きやすく煤が蓄積します。
それに新気から来るブローバイオイルが合わさると、
サラサラの煤が固着し、だんだん蓄積していきます。
INマニ入り口に蓄積すれば、
出口も当然蓄積しています。
INマニとシリンダヘッドの間の経路は、
30%ぐらい狭くなっていますね。
恒例の煤ホジホジ。
サラサラ と モソモソ と カッチカチ 。
(きな粉・チョコレート・飴)のイメージですかね。
粉末状から固形化したものまで、
手作業で取れる分は取り除きましょうか。
ホジホジし続けて・・・。
結局コーヒー缶1個半ぐらいは取れましたが、
まだまだ内部で固着しているので手作業ではこの辺りが限界。
それではエンジン側の
吸気ポートも見ていきましょうか。
こちらは燃焼室に煤の塊は入るとまずいので、
バルブを全閉にしてホジホジしてみます。
もちろんホジホジ手作業では
全くキレイにならないので
普通であればお手上げ状態でしょう。
表面はサラサラ
少し掘りこむとモソモソ。
高温になる燃焼室に近づくほど、
蓄積物はカチカチになっていきます。
ここで使用するのが
グリンテックジャパン社のドライアイス洗浄機。
母材にダメージを与えず強固な汚れを
除去する画期的な洗浄方法。
http://minato-motors.com/blog/?p=5921
製造産業界では早くから注目され
多くの企業に採用されていますが、
ごくごく普通の自動車整備工場で
フル活用しているのは恐らく日本では弊社だけでしょう。
煤がボディに付着しないように、
3M製マスカーで完全防備。
たとえシンナーをぶっ掛けても、浸透しない最強のマスカー。
(シンナーのような溶剤は使わないけど。)
しかも最近SKY-D専用ノズルガイドを
またまた自社開発したので飛散も大幅に減りました。
おかげで作業後の床掃除が簡単に~。
軽く数秒ショットして
ドライアイスペレットを直撃させれば、
当たった部分だけキレイに吹き飛びます。
エンジン奥にある吸気ポートとバルブに、
ペレットが直撃するようにガンを操作。
数種類のノズルを使い分けて、
キレイに除去剥離していきますね。
4気筒8ポートを全て除去完了。
最深部にあるバルブ傘部の
固着したカーボンも、もちろん除去しましたよ~。
手作業で不可能なほど固着した煤も、
ドライアイス洗浄で除去可能。
約3万円するインテークマニホールドも再利用可能で、
再使用できないのはガスケットのみ。
これを見ればどれだけ吸気の流れが
悪くなっているか想像できると思います。
過給新気とEGRの流入量を調整する 『吸気シャッターバルブ』
エンジンから外すと
ほぼ全開近く開いていますが、
実際のアイドリング制御中は
11~16%の開度しか開いていないので
1cmも蓄積すれば
調整するレスポンスは鈍ります。
それに下流のINマニがあそこまで詰まれば、
上流のバルブを精密に制御開閉しても・・・ね。
SKY-D DSC作業のオプション整備
『インタークーラー脱着洗浄』
今回は結構オイルが溜まっており、
洗浄剤を多く使いキレイに洗い流しました。
この作業をオプションにしているのは
(やろうと思えば自分で出来るから)
乗り方にもよりますがDSCとは別に
1万キロに1回は洗浄した方が良いかと思います。
もう一台も愛知県豊田市から
CX-5 KE2AW
同じく走行距離80000km。
こちらも同じようにDSCを行いました。
こちらはサラサラ・モソモソ系の煤は
数秒のショットで吹き飛びましたが・・・。
高温になるインテークバルブ周辺の
カッチカチ系の固着はなかなか頑固です。
こんな強固な塊も
ノズルを使い分けてペレットを直撃ショット。
バルブなどの母材にノーダメージで、
完全除去が可能です。
インテーク系部品を組み立ててから暖気運転。
各学習値をリセットして、もう一度試運転。
朝一の入庫で翌日お昼の納車。
本当は日帰りでお渡ししたいのですが、
結構時間が掛かるので一泊お預かり作業となっています。
上記画像に写るのは煤がどんどん流れてくる
EGRパイプ出口 インマニ側になります。
今までお見せした吸気系の煤蓄積に比べて、
全く蓄積していないのが分かると思います。
パイプ蛇腹状の部分も溜まりそうにみえますが、
実際見ると溜まっていないのですね。
ちなみにEGR経路は水冷と直接の2系統ですが、
どちらも同じようにあまり溜まっていないのです。
エキゾーストマニホールドを外した経験はないので、
これは推測ですが・・・。
恐らくEX側のバルブ・ポートなどには
あのような煤の蓄積は無いと思っています。 SKY-D 2.2Dはね。
マツダ整備書の解説図で説明すると
今回DSCでキレイにした部分は青色ラインの部分。
★部分は上記画像のEGR出口部分。
赤色ラインはEX側のEGRと排気経路になり
高温・高圧の為に煤は通過するが溜まらない。
逆にインテーク側に流入したEGRは低温・低圧。
そこにブローバイのオイルミストが交わるので、
イッキに蓄積・固着が始まる。
ここまで蓄積すれば
エンジンの燃焼熱で焼き切るのは無理だと思いますよ。
そこまで吸気系統は高温にならないですから。
作業後納車時にユーザーさんとお話するのですが、
皆さん言われるのが事があります。
『この蓄積の性能低下はDSCをすれば解決するのですよね?』
(ハイ 4~5万キロ毎にすれば問題ないと思いますよ。)
(DSCをしなければ、単純に性能低下するだけですから)
(性能が低下しても、エンジンが壊れる事も無くそれなりに走ります。)
『じゃあ割り切って使用して、時が来ればDSCをすれば良い?』
(その方が精神衛生上にも良いですし)
(それを上回るほどのトルクフルな走りが元々の魅力ですよね)
数年前にSKY-Dが誕生し脚光を浴びた時期と
ガソリン高騰の時期が同じだったので変な誤解が生まれていますが。
燃費性能が良い=経済的!!
とディーゼルを選ぶのはどうかと思います。
燃費=お金だとするなら、
車体価格や維持費・メンテナンス費用のトータルで
考えるとどうなんでしょうね。 (HV車もそうですが・・・。)
昔から存在するクロカン4WDのディーゼル愛好家は、
経済性でディーゼルを選んではいないでしょう。
あの圧倒的なトルクを欲しいがために、
皆さん愛車として使用していると聞いてます。
乗用ディーゼルのデメリットはありますが、
費用さえ負担して頂ければDSCで解決できる。
それを補って余るほどのトルクフルな走りは
大きなメリットとしてCX-5・アテンザにはあると思いますよ~。
DSCの御見積・御予約はHP(お問い合わせフォーム)からどうぞ~。
日中は作業や接客のため、なかなか電話対応が難しい。
宜しければメールにてぜひご相談くださいね~。
Happy Car Life!!