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診断機がないと分からない時もあるんです。  

ミナト自動車への入庫車両は
乗用車が多いのですが
トラックなど貨物車の整備もしているんですよ。
トラックなどの仕事車を
整備していく上で気にしている事は
仕事に穴を開けないことを最優先で考えています。
もちろん予算や費用対効果もありますが
疑わしき物は交換していく。
代替え車や代車、レンタカーで補える場合は省きますが
この特殊車両じゃないとダメ!!
この登録された車両以外は再申請してから!!
など
予定や現場に変更できない時があるので
かなり気を遣うんです。
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三菱ふそう キャンター 特殊架装トラック
夜から車両基地を出発したところ
急に加速がしなくなり
急遽Uターン!
運よく空いていた代替え車に乗り換えたそうで。
翌朝から点検整備をすることになりました。
加速しないだけでも
原因はイロイロ有るのですが。
とりあえずこういう時は
車両診断機を繋いでみましょう。
24Vも対応している(G-SCAN)インターサポート社製
エラーコードが残っていると良いのですが
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有りました!!
P0335 エンジン回転センサ
P0254 レール圧制御(ポンプ過圧送)
エンジン回転センサは分かるけど
レール圧制御はなんやろ?
恐らく燃料噴射ポンプ(コモンレール)の圧が車速に対して
上がり過ぎたということかな?           (後で調べてみようっと。)
とりあえず一度リセット
試運転しながら
異常コードの再現を試みたが
なかなか出ない。     (フツーに走行できます。)
そこでエンジン回転センサーを
外してみると
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クラッチダスト
中央センサー部が埋もれています。
清掃だけしてそのまま様子を見ても良いのですが
先ほどのように他の業務に影響があるので
念のため、新品部品に交換しました。
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新旧部品を比べると
そりゃ信号をピックアップできんわなぁ~。
その後再発もしていないので
今回は良しでいいんではないでしょうか!!

大阪 トルコン太郎で検索されたみたいです。   過走行車でもATF交換OK。

今週は寒波が入り
寒い日が続いていますね。
体調が悪く
体がだるいのですが
がんばっていきたいと思います。
先週からATF交換依頼が続いています。
弊社管理ユーザー以外は
ホームページブログでしか
アピールしていないのですが
グーグルなどで検索されて
たくさんのお問い合わせ頂いています。    ありがとうございます。
(他府県からの問い合わせも有り、ネットのチカラってすごいな!と感心しています。)
《 ATF交換 堺市 大阪 多走行 10万キロ 》などでの
検索が多いようですね。
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今回は当社堺市から
3つぐらいお隣の柏原市から
お問い合わせ。
ミニキャブ トラック 3速AT
距離がかなり走っているけど
交換可能か?という内容。
電話で問診をすると
どうやら中古車で購入したようで
17万キロ走行しているとの事。
現在は変速ショックも無くスムーズで
冷間、温間時も特に違和感はないそうです。
(ATFの状態次第では十分交換可能だと思いますので一度ご来店をお待ちしています。)
とお伝えしました。
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来店予約の上、ミニキャブが入庫。
試運転とコンタミチェックで
問題なかったので作業開始です。
作業内容を見学したいとのことでしたので、
どうぞジックリ見学してください。
見て頂いた方が、より理解しやすいですよ。
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軽自動車の基本料金(6ℓ)は13650円ですが       ミナト自動車 料金表
黒く汚れて、交換歴も不明という事で
プラス6ℓ  総量12ℓ
提案してみました。
このミニキャブ  スペースの問題でしょうか?
オイルクーラー自体が
少し別の場所にあります。
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最初に6ℓを交換してフラッシング
新油の洗浄効果で汚れを洗い落とし
やはり6ℓでは
なかなかATFの透明度が上がってきませんね。
手前が新油   真ん中が交換後のフルード   奥が抜き取った排油
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30分間クリーニングモード
チェンジャー内のフィルターで
AT内のフルードをろ過していきます。
そして残りの6ℓを投入。
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拡大すると
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いい感じです。
ATFクーラー洗浄して
試運転と油量調整をして作業完了。
油量は多すぎても少なすぎてもダメですよ!! キチッと正確に。
お客様からお話を聞くと
ミニキャブの前オーナーは
運送業の会社らしく
購入時の車両状態をよかったので
定期的な整備をキチンとされていたのでしょうね。
距離に関係なく
変速ショックなどの
フィーリングに問題なければ
10万キロ以上でも
交換可能
です。
ですが
専門の知識
対応できるチェンジャーが無い
ショップや整備工場では
やめた方がいいですよ。
気になる方は
ぜひお気軽にご相談ください。

冷却 防錆 凍結   いろいろやっているんですよ 地味ですが。

ラジエターの冷却水は
ロングライフクーラント(LLC)
を使用しています。
風を当ててLLCを冷やし
それでエンジンを冷却するんですが
それだけが役目では無いんですよ。
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左のホースがラジエターリフレッシャーで
不純物を除去したLLC
右のホースは
車両から抜き取り中のLLC (ここまで緑の着色が薄いのは、4年以上交換していないでしょうね。)
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作業完了後に
エア抜きをし
LLC再生剤(防錆剤や消泡剤など失われた成分を補う)
を投入して
ラジエター冷却水を再生しています。
廃液が発生しないので     
環境にも優しい交換方法なんですよ。

効いてるようで  効いていないブレーキ!!   点検って大事ですよ~。

北風が冷たく
屋外での作業が辛い!
ツナギ服に防寒ベスト
ネックウォーマーとウインドブレーカー
着膨れ気味の今日この頃です。
車検整備のキューブZ11
引き取り時の問診で
右後ろから走行中に
コトコト、ゴトゴトと
音がするので
見てほしいとのこと。
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見た感じでは
空気圧もあり
普通なんですが
タイヤ接地面をよく見ると
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タイヤ4分の1 の接地面だけ
いびつに変摩耗していました。
どうすればこんな感じに
なるのかは不明ですが
恐らく慢性的な空気圧不足かなぁ?
タイヤはもちろん交換ですが   
ハブベアリングも点検しました。
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予想通り!
ベアリングを手で回すと
ゴリゴリッと手応えが。
反対側のハブは
問題無いので
変摩耗タイヤからの振動が
原因でしょうね。
タイヤからの振動を
最初に受け止めるのは
サスペンションなどよりも
タイヤに近い
ハブベアリングですから。
この車両は
当工場には初入庫ですが
7年経過の8万キロ走行で
ほとんど整備をしていないようで
リアブレーキドラムに
ブレーキのダストも
たっぷり詰まって
危険な状態。

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何が危険かなのか?
ここまでダストが溜まっていると
リアブレーキの効きも悪くなり
遊びも増えてきます
ただでさえFrブレーキは減りやすいのに
さらにリア側分の制動不足分も
Fr側で補うので
当然パッド残量が早くなくなり
ブレーキが効かなくなります。
この車両もFr側の
残量はほとんど無く
4輪すべて交換することになりました。
リアドラムブレーキは
ダストが溜まりやすいので
車検時には
交換まではいかなくても
清掃
残量点検
遊び調整
はしましょうね。
サイドブレーキが甘いのは
このタイプの多いですよ。
ミナト自動車の車検整備では   
上記の作業はしていますので
ご安心ください。

真冬ですがエアコン点検!!  

前回のブログで車検整備した
テリオスキッドの続きです。
以前から
エアコンの効きが
イマイチという事で
真冬ですがエアコン点検をしてみました。  
まずは配管や各機関の漏れを
エアコンガス リークテスター(デンゲン製)
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漏れている個所があるとデカい音でブザーが鳴ります。
ハッキリ漏れている個所は無さそうなので
エアコンガス回収機(デンゲン製)
で残量を測りながら回収します。    (コレ重要ですよ。)
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回収ボンベを
デジタルスケールに乗せ
スタート
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低圧配管から抜き取るので
低圧ゲージが0になるまで
自動回収。
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残量エアコンガスは約300g
この車両の規定量は400g±30g
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もともと全体量が少ないので
四分の一も無いと
冷えは悪いでしょうね。
真空引きして
コンプレッサーオイル
次回点検用に蛍光剤をサービスで入れておきました。
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丁度200g缶×2本を
再充填して
圧力テストと
漏れ点検。
外気温が低すぎるので
ゲージ圧のみでは良否判定しにくい。
暖かくなるまで
すこし様子を見てもらう事にしました。
エアコンガスの継ぎ足しは
よほど熟練者でないと
入れすぎになり
逆に冷えなくなります
エアコンガスは重量管理でおススメします。
出来ていないとガス量以外に原因がある場合
故障探究出来ないですよ。