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ATF交換時のストレーナー   オイルパン脱着するなら。

大阪府八尾市 からの
お問い合わせメールを頂きました。
スバル レガシーツーリングワゴン BH5 ターボ

WAKO’S ハイパーSでの ATF交換と
同時に タイミングベルト&ウォーターポンプや
ブレーキホース交換等を依頼されました。  ありがとうございます。
部品の取り寄せもあるので
1週間ほどのお預かりになりました。
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今回はオーナー様から
ATFの交換をするにあたって
ぜひオイルパン洗浄とストレーナー交換を
希望されました。
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10年7万キロ走行しているのに
鉄粉やスラッジも少なく
比較的キレイなオイルパン内部ですね。
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通常トルコン太郎での圧送式交換では
一部の車種を除いてストレーナー交換はしていません
(理由はまたの機会にしますね。)
ですがオイルパンの脱着洗浄は
AT内部の確認やスラッジのリセット
を考えると予算が許されるなら
実施した方が良いです。
ストレーナーも交換するに越したことは無いのですが
国産車の場合ほとんどが金属メッシュフィルターを使用しているので
再使用も問題無いと考えています。
(下の画像で吸い口の5倍はメッシュフィルターの面積があるので
 詰まる事は無いと思いますよ。  
 
 むしろ詰まるぐらいなら恐らく走行出来ないでしょうね)
(でもそんなに高い物でもないので、気持ち良く交換でもOKかな)
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オイルパンとストレーナーを外せば
ATFが 5.5ℓ ほど排出されましたので
その分をアイシンAFWプラスで補充します。
そこから
内部洗浄の為、2段階で交換しますので
AFWプラス 4.5ℓ で圧送交換します。   合計10ℓですね。
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右のガラスビンに入っているのが 古いATFです。
中央が現在のATF 左奥が新油です。
交換し終えると
透明度が上がり
モニターのフィルターが透けて見えるので
WAKO’S ハイパーS で再交換。
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今度は 10ℓ でイッキに入れ替えます。
(レガシーのATF充填量は9.5ℓ)
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どうでしょうか?
ほぼハイパーSに入れ替わり
色の違いも分かりやすいですね。
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次回ブログでは
タイミングベルト & ウォーターポンプ交換
などをアップしますね。

エンジンオイル漏れ止め   NC-81plusオイルシーリング

前回と前々回のブログに登場した
エルグランド E51 V6 
エンジン右バンクの
シリンダヘッドカバーから
オイル漏れ が有りました。
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ヘッドカバーのゴムガスケットが
劣化しているので
交換すれば良いのですが・・・。
それを交換するには
かなり大掛かりになりそうなので
今回は  NUTEC NC-81 plusオイルシーリング

をオーナー様に提案しました。
詳しくはこちらをクリック!!
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よくあるオイル漏れ止め剤との違いは

1. 硬い皮膜ではなく、柔軟性のある皮膜を形成。
2. エンジンの内部では硬化しない。
3. 高機能エンジンオイル添加剤としても優れている。

など性能が全然違うんですよ。
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エキマニの上でオイル漏れを起こしているので
放置しているとオイルが焼けて
煙  匂い が出るようになります。
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電子部品に掛からぬように
高圧洗浄機で汚れを落として
エンジンオイルも交換し
しばらく様子を見てもらう事になりました。
まだ漏れていない場所にも
漏れ止め予防になるので
走行距離の多い車両には良いと思いますよ。

燃費向上とアイドリング制御  E51エルグランド V6エンジン

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前回ブログでATF交換した
E51 エルグランド V6 74000km

同時に車両整備も承りました。
お話を伺うと
スパークプラグ全数交換と
 エンジンの回転数が基準値よりも高いような
 気がするので調整をしてほしい。』という内容。
最近の車両は回転数などを
すべてECU(エンジンコントロールユニット)で
管理されているので手動調整は出来ない構造です。
大幅に基準値から外れている場合
何か原因が有ると思われるので
スパークプラグ交換と一緒に見ていきますね。
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エルグランドのV6エンジン
奥の方に配置されており
特に5番と6番のプラグ交換は少し窮屈です。
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外れたスパークプラグと
今回装着する高性能NGK プレミアムRXプラグ
比べるとこんな感じです。
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プラグギャップが開き
燃焼状態も あまり良くない色をしていますね。
(良好だともうすこし白く焼けています。)
装着予定のプレミアムRXプラグは
NGK史上最強の新スパークプラグ
期待が持てそうですね。
http://www.ngk-sparkplugs.jp/products/sparkplugs/rx/index.html
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左バンクのプラグ交換では
スロットルボディが邪魔になるので外します。
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回転数が高いのは
スロットルボディにカーボン
蓄積しているのが原因でしょう。
距離から考えると十分蓄積してるはず。
新車設計時の空気量から の
学習制御が出来ていないので
清掃してリセットしますね。
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バルブの隙間
カーボンで詰まっていたのが
よく分かりますね。
すべてのプラグ交換と
スロットルボディ清掃を終えて
エンジンを掛けると
回転数が3千回転あたりでハンチング
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そのまま暖気を済ませて
診断機で(急速TAS学習)をします。
すると回転数は700回転で安定しました。
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整備前から比較すると
Pレンジで 1000r/min → 700r/min

Dレンジで  780r/min → 620r/min

に落ち着きました。
これでアイドリング時の燃費も良くなり
加速時もプレミアムRXとNUTEC ZZ51改
で見違えるようになると思いますよ。

アイシンとNUTECの2段階ATF交換  実は経済的なんですよね。

大阪市からお越しの
エルグランド E51 74000km
過去のブログを見て頂いていたようで
NUTEC ZZ51改での
ATF交換を依頼されました。
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中古車でのご購入の為、過去の交換暦は不明。
コンタミチェックでは問題ありませんが
試運転ではやや変速時のショックが有り
スムーズなフィーリングではなかったですね。
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まずは当店のスタンダードATF
アイシン AFWプラスを  10ℓ 使用して
トルコン太郎の圧送式交換をします。
これでAT内部を洗浄していきますね。
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10ℓ ではキレイにならなかったので
追加の5ℓ で再交換。
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今度はモニター内のメッシュフィルター
ハッキリ見えるようになりました。
過去の経験上
4万キロ以上無交換の場合は
AT充填量に対して
約1.5倍~2倍の洗浄油が必要でしたよ。
でもマメに交換されていれば
ほぼ1回でキレイになるんですよ~。
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キレイになったところで
NUTEC ZZ51改 
交換します。
エステル系100%化学合成油ATFで
新車時に充填されている純正ATF(鉱物油)とは
性能が全然違うんですよ。
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これで完璧にZZ51改と入れ替わりました。
実はNUTEC ZZ51改のお値段は
アイシンAFWプラスの2.7倍します。
その高価なZZ51改を
最小限の使用量で
キレイ&完全に交換するには
2段階式交換がとても経済的です。
(全ての工程をZZ51改でするより12000円ほど安いと思いますよ。)
ATFクーラー洗浄と
ATFレベル調整を終わらせて試運転。
交換前に15分ほど走行しましたが
その時の印象とは全く違いましたね
スムーズさとトルク感は格段に向上
とても気持ちの良い加速をしますね。
オーナー様が乗られると
私よりハッキリ違いが分かるんではないでしょうか。
次回のブログは
このエルグランドの
プラグ交換 と スロットルボディ清掃
アップしますね。

車検合格で二年間安心ではないですよ!   プラス点検で。

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H15 キューブ Z11 5万キロ

車検整備での入庫です。
このキューブの前期モデルは
定番の故障箇所が多く
リアハブベアリングもその一つですね。
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ハブキャップ、ナットを外さずに
後ろのボルトを緩めれば
ドラムが取れて残量点検が出来ます。
ハブの部分を手で回すと
抵抗もなくクルクル~と軽い感触。
交換しなければ
いずれゴロゴロと音鳴りし出すので
安全の為、早めに交換しますね。
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赤丸の部分にシールドベアリングが
プレスで圧入されていますので
人力では交換出来ないんですよ。
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今回のベアリング異常は
試運転では分かりませんでしたが
分解点検をすると発見する事が出来ました。
普段は気が付かずにお車を使用していますが
距離に関係なく故障している場合もありますので
最低でも車検の時には法令点検をお勧めします。
それも流れ作業ではなく、キチッとした信頼できる整備工場で。
ちなみに今回のような
ハブベアリング異常でも
車検には合格しますよ~。  (よほど音が出ていなければ。)
車検場の合格基準って
かなりユルイですから。
安全の為に
車検プラス点検整備でお願いします。