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WAKO’S ハイパーS      アリストV300  ATF圧送式交換。

WAKO’S 最高級ATF
『ハイパーS』

 
HIVIベースの化学合成油です。

 

 

 

今回はこちらを使用してATF圧送式交換をしてみますね。

 

 

 

 

 
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トヨタ アリスト  JZS161 
2JZターボのハイパワーを伝達するには
純正ATFよりワンランク上のオススメATFですよ~。

 

 

 

9万キロの走行距離

 

過去に数回ATF交換はされているようでした。

 

 

 

 

 

 

 

今回は純正同等油のアイシン AFWプラスでプレ洗浄し、
本命のハイパーSを使用したいと思います。

 

 

 

 

 

 
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9Lで圧送式交換して
コレぐらい綺麗になりました。

 

過去のATF交換暦からすると
やや汚れ具合が多いような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

同じATF交換でも作業するや交換方法
ATFチェンジャーの性能によって
大きく変わるんですよ~。

 

 

 

 

 

 

 

 
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高性能ATFチェンジャー トルコン太郎

 

この機械プラス 適切な交換方法
キッチリ作業を行えば過走行のお車でも
ATF交換は可能です。

 

 

 

 

 

 

 

ですが

 

車種、グレードごとに
ATFのフルードレベル調整法も違いますので
ご注意くださいね。

(この機械さえ有れば、誰でも出来る物でも無いと思いますよ。)
(一番比重を占めるのは作業者のスキルですから。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いざ本命ATFのハイパーSをセットして
再度圧送式交換を行います。

 

全量ハイパーSを使用するより、経済的でお得なんですよ~。

 

 

 

 

 

 

 
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ここまで綺麗に交換して
初めて完全なATF交換だと思いますよ~。

このタイプのATミッションなら
作業時間は約2時間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋の天気の良い日には
ミナト自動車の近くにある大仙公園

散歩してみるのも良いかもしれませんね~!!

 

 

 

 

 

 
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ATF交換をご希望の方は
ホームページのお問い合わせフォームをご利用くださいね。

 

 

 

その際はなるべく 現在の状態  と  車検証にある車両情報 などを
記入して頂けると正確なお見積が出来ますのでよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

フューエルポンプの作動音。    耳を澄ませば聞こえますよ~。

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急なエンストには
いろんな原因がありますが
今回の車両は燃料ポンプの不良が原因でした。

 

プロボックス 19万キロ走行
良く持った方だと思います。

 

 

 

 

 

 
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走行中に突然走らなくなり
お連絡を頂きました。

 

弊社管理ユーザーの法人車なので
普段の点検整備はバッチリ行っています。

 

 

 

 

 

 

 

電話問診での症状から、なんとな~く目星は付いていたので
現場到着してスグに燃料ポンプ作動音を聞いてみました。

 

 

 

 

 

 

2列目シート下にポンプがあるので
キーONでの作動音はしています。(ジーーッとこんな感じ)

エンジンも問題なく掛かり、レーシングもOK。

エンストする事も無く、自走して工場に搬入しました。

 

 

 

 

 

 
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症状の再発も無く、エンストもしないのですが
ポンプ作動音がかなり大きいので走行距離も考慮し

ポンプを交換する事にしましたよ。

 

 

 

 

 

 

 
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黒い粉状の不純物がポンプケースから
ポロポロ出てくるので
吸い込み口のストレーナーも寿命でしょうね。

インタンクフィルターとリレーも同時に交換。

 

 

 

 

 

 

作業自体は簡単で、サクサクッと分解し組み立て完了。

作動音も静かになり、試運転でも問題なしで納車しました。

 

 

 

 

 

 

 
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折角なので燃料計の仕組みはこんな感じ。

 

 

 

燃料タンクの残量は
画像にある黒いフロートの浮き沈みで
ロッドの位置が変わり、残量測定しているんですね。

 

 

 

 

 

 

大昔から変わらない方式で
最新のハイブリッド車でもみんな同じ。

 

 

コレとワイパーの仕組みは
当分は同じままで変わらないような気がします。

おそらく一番良い仕組みなんでしょうね~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レクサス LS460改  NUTEC NC-65 そりゃ純正ATFでは無理でしょう。

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レクサス LS460 USF40
8万キロ走行

ATF交換の依頼です。

 

 

使用するATFは
NUTEC 最高峰ATF
NC-65 

100%化学合成ATF(エステル系)
ハイパワー多段式ATとDCTに対応する 究極のATFです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイパフォーマンスATF NUTEC ZZ51改より
耐熱性、極圧性、超低粘度など全てが強化された
NUTECホームページ未掲載商品。

 

 

 

 

 
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トヨタ V8エンジン 1UR-FSE に
スーパーチャージャーで武装しています。

ATF油温も一時140℃近くまで上昇したそうで
パンクする前に空冷式フルードクーラーを増設したそうです。

 

 

 

それでも110度以上になるそうなので
レクサス純正ATF (オートフルードWS)では 少し役不足でしょう。

(油温が上がるのはパワーが伝達できずに、熱に変換されロスしている状態)
(あまりにも高温に晒されたATFはバーニッシュ状になり、AT機構を痛めます)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は純正同等油のアイシンAFWプラスでプレ洗浄
本命のNUTEC NC-65に完全交換したいと思います。

 

 

 

 

 

 
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交換効率の高いトルコン太郎の圧送式交換
アイシン AFWプラス 10L でスタートしますね。

 

 

 

 

 

 

 
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過去に何度もディーラーで循環式交換を行っていたそうです。
スラッジの蓄積は少なく、良好な状態なのでスンナリ綺麗になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

安価なAFWプラスでのプレ洗浄は
洗浄効果経済性を考えると非常に有効な選択ですので
オススメしているんですよ~。

 

 

 

 

 

 

 
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再度、圧送式交換を行い
NC-65と入れ替えますね

 

 

 

 

 

 

 

 

赤いATFが薄緑のNC-65に変化していきますが
構造上、赤い着色料まで完全には消せないので
ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 
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NC-65 11L(圧送式) と
フルードレベル調整用 1.5L を使用しましたので
90%以上の交換効率になります。

 

 

 

 

 

 

 

最後にフルードレベル調整を行い
試運転をして納車となりました。

 

 

 

 

 

 

 
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問い合わせ時のお電話では
物腰の柔らかい話し方だったので
なんとなくノーマルのLSが入庫すると思っていたんですが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

まさかLSの車両価格と
同じぐらい改造費を掛けた車だと聞き
少し苦笑い。

 

 

 

 

 

 

 

 

『お願いだからこんな日に地震だけは勘弁してくれ~』と
心の中で念じながらの作業でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

車両診断機って・・・?    魔法の機械じゃないんですよ~。

 

 

先日こんなことがありました。

 

 

 

 

ちょっとした故障で得意先の社長さんの車に
車両診断機G-SCANを接続し

軽いトラブルをクリヤしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると社長さんが

 

 

「その機械、診断機って言うんやろ。ついでに車の不具合も全部探してや。」

とこんな感じの話になったんです。

 

 

 

 

 
車両診断機と呼ばれる機械なら
恐らく一般の方はボタン操作一つで

車の不具合をスグに発見できる!そんな印象があったのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
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私のブログでも  (スキャンツールは車両診断機)  と記載しているし、
整備業界でも同じような呼び方をしています。

 

 

 

 

ですがこのスキャンツール呼ばれる機械は、
正確に言うと自動車の故障診断まで出来る機械ではないんですよね・・・。

(むしろ車両診断機って呼び名自体が違うんじゃないの?と思っています。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで今回のテーマは 《 スキャンツールって何? 》 でいきますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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インターサポート社 『G-SCAN』 オール機能バージョン

自己診断モード
作業サポートモード
アクティブテストモード
ライブデータモード
その他諸々 (ODB2)

 

 

 

 

(国産車中心の弊社には今のところはベスト機かと。)

(機能補填できるサブ機を探しています。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 
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自己診断モードは
車両側のコンピューター(ECU)に元々ある
自己診断機能のコード番号を読み取る事が出来るんですね。

 

 

 

 

 

車自体が『ここら辺りがなんかおかしいよ!』と発する声を
コード番号として見れるだけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上記の(C1246)の場合
ブレーキペダルのスイッチ or その配線関係、もしくはそれ以外にも不具合の可能性有り。

 

 

 

あくまでも可能性なので、整備士が配線図を見ながら
怪しい部分を順番に調べていきます。

(ボディ系統の故障コードで、エンジンが掛からないなど複雑なシステムもあるので大変です。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これはスキャンツール自体が診断した訳ではないですよね。

 

 
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作業サポート機能とアクティブテストは
簡単に言えばスキャンツールの操作で自動車のECUに指示を出し

各部分を動かしたり、初期設定したりする機能。

 

 

 

 

 

 

 

 

これも診断機能ではなく、診断のお助け機能かな。

 

 

 

 

 
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最後のデータモニター機能

 

 

 

ECUが集めた情報数値と演算した結果の指示信号の数値を
リアルタイムで見れる機能です。

(場合によってはエラーコードが発生した時の過去データも呼び出すことも出来ます。 )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これも数値が見れるだけで故障箇所を指示してくれる訳ではないんですね~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここまで書けばお分かり頂けたと思いますが
結局スキャンツール(通称 診断機)はあくまでも

自動車のECUの中にあるデータを見たり操作したりする道具です。

 

 

 

 

 

 

それらの得られた情報から故障箇所を
最終判定するのは全て整備士側にあるのですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
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近年の自動車故障診断は
優れたスキャンツールが当然必要です。

 

 

整備士側の能力もさらに重要で
得られた情報から故障箇所を
理解(想像)が出来なければ 直す事は難しいでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今の民間自動車整備業界最大のテーマは

『スキャンツールの普及』 だそうです。
(噂ではもうスグお国から購入補助金も出るそうですよ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

持っていないから直さず外注。

持っていてもデータが理解出来なければ直せない。

 

 

(診断できる所と出来ない所の二極化が進むでしょうね)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高度化する自動車故障診断
だんだん難しくなっていきます。

 

 

 

 

私自身も日々勉強中・・・。

終わりは無いでしょう。

 

 

 

 

 

 

2JZのタイミングベルト。     樹脂製部品は割れますよ~。

メール からの整備相談を頂きました。
アリスト  JZS160 

 

 

 

タイミングベルト交換の依頼です。

 

 

 

 

 

 
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15万キロ走行してあり
2回目のTベルト交換なんですが

 

 

 

ご来店して頂き 現車を確認しますと
ラジエターアッパータンクの熱劣化が酷そうですね。

 

 

 

 

 

 

 
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古い樹脂製のアッパータンクは
劣化してくると強度を失い

走行中に破裂しますので注意が必要ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回はタイミングベルト一式に加え
ラジエター&ウォーターポンプの水周り関係

オイル漏れがあるカム、クランクシールの交換を提案しました。

 

 

 

 

 

 

 

 
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オイル漏れの箇所を確認しながら
外していきますね。

 

 

 

 

 

 

アリストに搭載される2JZエンジン
作業性も良く、部品点数も少ないので難易度は低いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その中でも少し手こずる箇所のVVTiカムプーリー

 

 

取り外し厳禁の5本ボルトは無視をして
真ん中にあるセンター6角ボルトを外しますね。

 

 

 

 

 

 
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インテーク側のヘッドカバーを開けて
シャフトのサービス6角部を利用し固定。
何とかボルトが緩みました。
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他社での1回目の交換時には
クランクシールは交換していたようですが
カムシールの方は未交換でしょう。
(クランク側は柔らかく、カム側はカチカチに硬化していました)

 

 

 

 

 

 

 

 

前回交換時にVVTiプーリー脱着が難点なので
見送ったような気がしますね。

 

 

 

 

 

 

 

結果的にはEX側カムシールからの漏れが多めでしたね。

 

 

 

 

 

 

 

 
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ヘッドカバーガスケットのゴムが劣化
プラグホールまでオイルで浸かっています。

 

 

 

 

出来るだけキレイに洗浄し、ガスケット交換していきますよ。

 

 

 

 

 

 
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新しいラジエターを装着し
ラジエターリフレッシャーで冷却水のラインを洗浄中

 

 

 

パルスエアで汚れを浮かせ
5ミクロン・25ミクロンのダブルフィルターでキャッチ。

 

最後にLLC再生剤を注入し、劣化した添加剤を補強します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

低年式の車両整備で気を使うのが
プラスチック部品脱着の割れでしょうか。

 

クリップやカプラーなどが脆く割れやすくなっているので
外す作業が慎重になってしまいますね。

 

 

 

 

 

 

他の整備士の皆さんはどうなのか分かりませんが
高年式の新しい車両に触るより

 

10年選手の古い車両を直していく作業の方が
私的には楽しいですよね。