アルファード 15系 4WD。 継続検査とリフレッシュ整備。
兵庫県姫路市からお越し頂きました。
アルファード ANH15W
走行距離135000km
2年前にATF交換で来店して頂き、
今回は車検整備を依頼されました。 ありがとうございます。
基本的な整備とは別に、
足回りのブッシュ関係もリフレッシュしたいと相談されました。
問診と点検。
ご予算に合わせて整備プランを制作。
オーナー様からOKが出ましたので、
順番に作業に掛かりますね~。
新車時から一度も
清掃していない?スロットルボディ。
アクセルワイヤーがあるタイプ(非電制スロットル)なので、
ISCVを分解して清掃します。
ISCV (アイドル・スピード・コントロールバルブ)
上記画像のアクセルワイヤーで開閉する丸いバルブは、
清掃してもあまり意味がないのです。
アイドリング時のエンジン回転数は、
ISCVのロータリーバルブ開閉で空気量を調整しますから。
非分解モーターも外して、
ロータリーバルブの開閉チェック。
カーボンが蓄積して
スムーズに動かなくなっていますね。
ECUからの指示でモーターが動き、
バルブ開度を調整するのですが・・・。
バルブ開閉が固いと、リニアな動きが出来ません。
結果、エアコンON・OFF時に
回転数がもたつく。
洗浄液で清掃して、
組み立て後に再学習すればOKです。
ラジエターリフレッシャーでLLC圧送式交換。
LLC再生強化剤で
各添加剤を強化します。
ブレーキキャリパー4輪ともオーバーホールします。
フロント側は漏れも無く
シール硬化ぐらいでしたが、
リア側はダストブーツの劣化もあり、
ピストンに錆が付着していますね。
ピストン自体の腐食は無く、モライ錆程度。
この段階ならクリーニングでキレイになりますので、
シールKITのみの交換で大丈夫です。
あまりにも酷い場合は、ピストン・キャリパー交換になります。
ブレーキパッドの残量はOK。
バックシムのグリスは完全に硬化し、
役目を果たしていないので・・・。
WAKO’S BRP 高性能パッドグリスで塗り直し。
フロントサスペンションは
ロアアーム と ボールジョイントを交換しました。
特にロアアームは簡単には外れないので、
コツが必要です。
何台も作業をしているので、もう慣れましたけど・・・。
リア側はアクスルビーム式になり、
リアサスペンション全体を外していきます。
このタイプは8万キロを超えれば、
ビームブッシュは破損していますね。
・ブレーキ
・プロペラシャフト
・マフラー
・ドライブシャフト
・デフキャリアASSY
全て外して
やっとビームを切り離せます。
特殊工具SSTを使用して、
左右のブッシュを交換。
ブッシュの位置決めも慎重に、
オリジナル通りに圧入します。
ビームの大きさとブッシュ形状のため、
油圧プレスでは交換できないんですよね~。
こちらも何台も作業しているので、
最近は作業終了が早くなりました。
デフキャリアASSYも交換して、
アライメントを調整。
ショックアブソーバーは
次回の整備機会に持ち越しされるようです。
・WAKO’S RECS
・カーエアコンリフレッシュα for NUTEC NC-200
継続検査も終了し、
納車となりました。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に
お越し頂きありがとうございます。
今回のアルファードも、
一切の整備をしなくても
十分車検には合格するコンディションでした。
ですが詳細な所まで点検をすると、
案外(劣化・破損)している箇所はありましたよね。
車検合格基準は
国が定めた最低限の安全基準。
車両全体を詳細に
チェックするしている訳ではないのですよ~。
リフレッシュ点検を実施して、
予算に合わせてメンテナンス。
足りない整備・少し気になる所は、
またの機会にとお伝えしました。
H17年式のアルファード
まだまだ活躍してくれると思いますよ~。
Happy Car Life!!