ハイエースワゴン 4WD 点検整備。 変速固定を有効に。
ハイエースワゴン 4WD KZH116G
H12年式 23万キロ走行
前回ブログ 点検整備の続きです。
http://minato-motors.com/blog/?p=7341
過去のATF交換暦は無し。
23万キロ以上 ATF無交換の車両は
今まで何台も作業してきましたが・・・。
今回のハイエース4WDは予想以上に酷い状態でした。
磁石に付かないスラッジは
クラッチの磨耗粉ですね。
スキー場によく行くとお聞きしました。
山の上にあるスキー場は
近づくほど坂道が急になりますので、
ガンガン登っていくとATFへの負荷は高くなり、
ATFは急速に劣化します。
そんな場面では2速固定にシフトして、
キックダウンを使わずにトルクを生かした運転を。
ATFへの負荷は大きく変わると思いますよ~。
オイルパンをキレイにして
ストレーナーも洗浄し、元通りに組み立てます。
ATFを補充して暖気すれば、
今度はトルコン太郎に接続し、
イッキに全量交換していきますね。
アイシンAFWプラスを使用して
まずはプレ洗浄。
どこまでキレイになるでしょうか?
全量圧送式交換をしても
あまりキレイならないですね。
23万キロ分の汚れは
そんな簡単には取れないんです。
しばらくアイドリング状態で、
クリーニングモード。
もう一度圧送式交換を行います。
2回の圧送式交換で、ここまでキレイになりましたよ。
今回はここでATF交換は終了。
もう少し走行してから、
もう一度圧送式交換をする事をお勧めしました。
フューエルエレメントも
過去の交換暦が不明。
リセットする為に新品交換しました。
ディーゼルエンジンの場合、
エアエレメント と フューエルエレメントは
定期的に交換してくださいね。 消耗品ですから。
バッテリーの状態と充電状況。
どちら良好でまったく問題なし。
入庫時より加速トルクと
ブレーキフィーリングが良くなったので、
納車期限もあり、この辺りで納車となりました。
もともとハイエース ディーゼル車は頑丈ですから、
30万・40万・50万キロと使用できるのですけどね。
年式と走行距離・使用状況に合わせて
メンテナンスをしないと、
さすがのハイエースも
クタクタになってしまいますよ~。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に
お越し頂きありがとうございます。
なぜLLCを交換していなかったのか?
なぜATFを交換していないのか?
なぜFエレメント・冷媒ガス・・・・・?
民間整備工場 と ディラー工場に
整備を任していたこのハイエース。
点検時の第一印象は
(よくある整備はきちんとしているな)と。
ただ
(交換しにくい ・ 難しい ・ 時間が掛かる)作業は、
あまり実施していないように感じました。
オイル関係・冷却水関係は
常に良い状態にした方が
車両は長持ちするはずなんですけどね~。
Happy Car Life!!