アルファード MNH15W リアアクスルビーム ブッシュ交換。 数少ない単体供給ブッシュ。
大阪北部からお越し頂きました。
トヨタ アルファード 4WD MNH15W
走行距離15万キロ
リアアクスルビームブッシュの交換依頼です。
弊社ブログを見て
(キチンと整備すれば、愛車もまだまだ乗れる)事を知って
今回メールでご相談を頂きました。 ありがとうございます。
そこでメール相談の段階から
今回のご予算と希望整備をお聞きしました。
その予算の場合なら入庫してリフトアップをし、
ブッシュが破損していれば(リアアクスルブッシュ交換)
ブッシュがまだ使えそうなら(24ヶ月点検結果からの 各整備)
という内容で提案させて頂きました。
走行距離を考慮すれば
間違いなくブッシュはダメだろうと思っていましたが。
やっぱりダメでしたね・・・。
(リアアクスルビーム 左右ブッシュ交換)をする事に決定。
トヨタ ミニバンのリアサスペンションは
アクスルビーム式で構造は単純です。
大きなブッシュ2個でビームを支えているだけ。
むしろコレしかないので、
全ての負担は左右のブッシュに掛かるんですよね~。
アルファード4WD車は
リアデフサポートASSYも同時に交換しますね。
ドライブシャフト・ブレーキラインなどを切り離し、
50kgほどあるアクスルを車体から
サクサックと外しますね。
結構 重たいです・・・。
アクスルに圧入されたブッシュを
クッコ油圧ラムで押し出します。
何台も作業しているので
こちらもスンナリ抜けました。
今度は位置決めした印を合わせて圧入します。
そしてもう一度、元の状態に組み立てますね。
スプリングインシュレーターも同時に交換し
車体に馴染ませてから、
最後にブッシュのボルト・ナットをマシ締め。
ボンネットを開ける機会があったので、
エアエレメントをチェックすると・・・。
裏も表も黒く汚れていますね。
オーナー様に相談して
エアエレメント交換 ・スロットル&ISCVの分解清掃を
提案させて頂きました。
アクセルワイヤーがある旧タイプのスロットルボディ。
このタイプはスロットルの開度で
アイドリングの微調整をしていません。
(よってスロットルバルブの清掃はあまり意味がありません)
その下にあるISCVが各負荷に合わせて
ECUからの指示で吸気量を調整しています。
これを清掃しないとアイドリングが安定しないんですよ~。
ISCVを非分解部まで
特殊ツールを使い分解します。
そうするとバルブのスムーズさが確認出来る。
(指で回すと少し引っ掛かりがありますね。)
溜まったカーボンを除去して、
動きがスムーズになるようにします。
最後に試運転をして
再学習させれば完了です。
パッと見た感じ、
あと数箇所の整備は必要だと思いましたので
納車時に説明したいと思います。
(点検等はまたの機会にお願いします。)
本日のミナト自動車ブログ 日々是好日に
お越し頂きありがとうございます。
トヨタ車の場合、新型アルファード/ヴェルファイア以外のミニバンは
ほとんどこのタイプのサスペンションを採用しています。
大きな車体 と 足回りを繋ぐブッシュは
ゴム製品で出来ていますので
ある程度走行すれば、劣化し硬化していますよ。
10万キロ以上を走行していれば
高確率でブッシュは痛んでいるのが現状ですね。
トヨタ車のサスペンション関係のブッシュは
単体での部品供給は少なく、ほとんどがASSY交換になります。
でもこのアクスルビームのブッシュは
数少ない単体供給されている部品なんですよ~。
気になる方はホームページ(お問合せフォーム)からご相談下さいね。
どうぞ宜しくお願いします。