ATF完全圧送式交換 と DSC レクサス IS250 日帰りでW完了を目指しています。 WAKO’S RECS施工店ですけどね?
愛知県からの来店して頂きました。
レクサス IS250 GSE20
平成17年式 14万キロ
ATF 完全圧送式交換
DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)
その他イロイロ・・・。
一泊二日での作業を依頼されました。
まずはDSCから紹介しますね~。
直噴エンジンのインテークバルブに蓄積するカーボンを
ドライアイス洗浄機で除去する(DSC)
詳しくはこちらをどうぞ。
直噴エンジン『インテークバルブのカーボン蓄積』について
http://minato-motors.com/blog/?p=5905
『DSC ドライアイス ショット カーボンクリーニング』の仕組み
http://minato-motors.com/blog/?p=5921
14万キロ走行したレクサスIS250。
まずはサージタンク等を外していきますね。
予想通りのブローバイオイルの流入。
吹き返したEGRガスでカーボンまみれ。
新車から4万キロも走行すれば少しずつ
インテークバルブに蓄積するカーボン。
どれだけの量が蓄積しているかは?
開けてみないと分からないのが難点。
残念ながら排気ガステスターでの
CO/HC数値では判定できないのです・・・。
(燃焼状態は常にECUで最適化されるので)
(最適化と高効率は別ですからね・・・)
スワールコントロールバルブASSYを外して
奥にある12個あるポートを覗いていきますね~。
蓄積したカーボンの厚みは
バルブ傘部で2mm
シャフト部で3mmぐらいでしょうか。
ポート内壁にもベッタリ蓄積してあり
コチラは0,5mmと思います。
エンジン冷却後・バルブ全閉にして
ドライアイス 3mmペレットを
ドライアイス洗浄機(ドライアイスパワー) に投入し
圧縮空気と専用ノズルを利用して
カーボンに直撃させますね。
ドライアイス洗浄はペレットをぶつけた衝撃で
汚れを剥離しているのではありません。
衝撃時にドライアイスが固体から気体に膨張する(750倍)
ドライアイス特有の昇華爆発力を利用して
エンジンにノーダメージで剥離していきます。
比較的蓄積していないバルブは
DSCワンショット(5秒)でここまで剥離しました。
カーボンの断面を見れば
どれだけ蓄積しているかわかりやすいですね。
あと数回のショットでキレイになるでしょう。
そしてコチラのバルブを見てください。
2ショット(5秒X2回)してもシャフト部は剥離しましたが、
バルブ傘部はほとんど剥離していませんね。
(表面の弱い部分が取れたぐらいか・・・)
ナゼ? どうして?
ドライアイス洗浄では落ちないのか?
よくよく調べてみると、このバルブのカーボンは
今までに経験していないほど、ぶ厚く(超硬度)でした。
7万キロ前後の車両のカーボンは
例えてみると (超硬いチョコレート)ぐらいです。
粉っぽかったり
ネバネバ湿っていたり
カチカチだったり
だいたいこんな感じが多いですね。
今回のIS250を例えると
恐ろしく硬いアメ玉みたいな。(歯が折れるぐらい)
非常に強固で厚みがあり
バルブにガッチリ焼きついているので、
いつもの倍ほど時間を費やしました。
アノ手コノ手(企業秘密?)を使いながら
DSCを繰り返していきます。
20kgのドライアイスペレットを
全量使ってここまでキレイにしましたよ~。
最後に電子制御スロットルも清掃し、
各ガスケットも交換。
初期化してエンジンを始動させますが、
なかなかエンジンが掛からない。 (DSC直後はいつもの事)
掛かっても高回転のままで安定はせず、
暖機完了してから数回の学習値リセット。
通常のスロットル清掃(初期化)では
ここまで手間は掛からないので
燃料噴射量を学習するのに
時間が掛かるのだと思ってます。
完全暖機後のアイドリング状態では
燃料噴射量(気筒1)も下がり、良い数値が出ましたね。
必要以上に燃料を噴射しなくても、
アイドリングを維持できるのは
それだけ効率良く燃焼しているからなんですよね。
DSCオプション整備 (WAKO’S RECS)
DSCでは除去出来ない燃焼室などには
コチラで対応します。
弊社ではトヨタGRエンジンに限り
DSC未作業車へのRECSを推奨は止めました。
あのカーボン蓄積量をWAKO’S RECSで落とす事は
無理があるのでは?と思っています。
ATF交換も同時進行で作業しました。
・ オイルパン脱着洗浄
・ ATFストレーナー交換
IS250専用アタッチメントを接続し
アイシン製AFWプラスでイッキに全量圧送式交換。
14万キロ無交換だと
なかなかキレイにはなりませんね。
クリーニングモードの30分が経過してから
もう一度、全量圧送式交換をしますね。
ここまでキレイになりました。
DSCとATF交換・その他イロイロをして
すでに8時間経過。
とりあえず初日はこれで終了。
残りは明日に回します。
翌朝からATFのレベル調整と試運転など。
なんだかんだでお昼12時の納車となりました。
もう少しDSCが時間短縮できれば
ATF交換と同時に引き受けて
日帰り作業も可能だと思います。
(今後の課題ですね。しばらくお待ちください。)
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に
お越し頂きありがとうございます。
このIS250のオーナー様は10万キロ超えの車両を
中古車購入したそうです。
過去の整備暦が分からないので
なるべく新車状態に戻すために今回ご相談されました。
トヨタ・レクサスのFR車に搭載されている
V6直噴GRエンジン (2GR・3GR・4GR -FSE)
非常に高性能のエンジンなのですが、
直噴特有のカーボン蓄積は防げないようですね。
DSCをご希望の方はHP(お問い合わせフォーム)から
ご相談をお待ちしています~。
それではHappy Car Life!!