ATF完全圧送式交換。 ゼロクラウン180系 密封型ATでも、過走行でも 問題なし。
春一番の翌日。
気温は15度ぐらいで寒さが和らいだ
堺市 ミナト自動車です。
本日のブログは記事は
兵庫県西宮市からお越し頂きました
クラウン アスリート GRS182
走行距離 13万キロ。
ATF完全圧送式交換のご依頼です。
いつものように問診と作業説明。
・変速時のシフトショック
・減速時のシフトダウンの違和感
通常走行は問題ないのですが
少し気になるとの事です。 (ゼロクラではよくある症状ですね。)
早速、試運転をしてリフトアップ
オプション整備の
オイルパン脱着洗浄&ストレーナー交換から始めますね~。
出てきたATFは真っ黒。
習字で使う墨汁を煮詰めたような感じでしょうか?
13万キロ無交換にしては、なかなか汚れ具合~。
後でお話をお聞きすると
・急な坂道が多い地域に在住
・結構飛ばす運転が多い
・今までATFは無交換。
(十分すぎるほどATFは劣化しているはずですよね。)
オイルパンにある磁石 X3個にも、大量の鉄粉が蓄積。
(油膜破断、金属部磨耗)
それらを除去・洗浄してリセットしていきますね~。
この状態でも走行出来ているのがある意味凄いのですが、
その代わり犠牲になっているモノもあるので
ATミッションに対しては最悪の環境だと思いますよ~。
早めに交換しましょう。
オイルパンとストレーナーを装着してATFを補充します。
ご存知の通り、通常の圧送式交換ができない
完全密封型AT搭載の 180系クラウン。 (200系、210系も)
ミナト自動車では
(特製182クラウン専用アタッチメント)を製作し
トルコン太郎で交換効率の高い(圧送式交換)が可能です。
(300台以上施工済み)
交換効率の悪いドレンアウト式や循環式では
過走行車のATF交換は不向きなんですよね~。
まずは純正同等油 アイシンAFWプラスでプレ洗浄。
一気に全量交換をします。
(コンディションの見極めが出来れば、全量交換がベストな方法)
この後に使用する本命ATFは
キレイになってから。 しばらくお待ちを。
画像で見ても、肉眼でみても
ほぼ変化無し。 (やや黒さが薄まったかな?)
オイルパン以外にも
ATケース・トルクコンバーター・バルブボディ
に溜まった汚れはなかなかの量。
劣化しきったATFの傷跡は
そんな簡単には消せないのですよね。
30分のクリーニングモード。
オーナー様に了承を得てから
もう一度、全量圧送式交換します。
これで ある程度キレイになってもらわないと
困るんですけどね~。
やっと赤味と透明度が出てきてきましたね。
(交換効率90%以上の圧送式でコレですから。)
ここからもう一度30分のクリーニングモード。
出来るだけ汚れを浮かして
次の圧送式交換に備えます。
今回の本命ATFは
NUTEC ニューテック 『ZZ51改』
全化学合成ATF(エステル系)のハイパフォーマンスATFです。
分子レベルでの微細化・高性能化は
高負荷・高回転・高温時にも
高いレベルの潤滑性を安定して発揮します。
そして高い耐熱性能はストリート走行のみであれば
純正ATFよりロングライフ化になりますので
次回交換推奨距離は4万キロ以上になりますよ~。
こちらも全量圧送式交換しますね。
どこまでキレイになるか! ご期待を。
これで完全に入れ替わりましたね。
ATF交換はどれだけキレイにするか!を基準に考えると
汚れ具合、ATの構造、ATFチェンジャーの性能
などを考慮して最適な方法で作業しないといけません。
そのあたりは作業する者の経験が、
大きな比重を占めるのではないでしょうかね。
オイルレベルも車種別にある規定温度で調整。
漏れ等の最終チェックをして試運転。
このビフォーアフターであれば
ハッキリ違いが感じられるのでは。
(交換しにくい = 交換できない) ではないですよ~。
劣化しないATFなんて無いんですから。
定期的な交換をオススメしますね。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に
お越し頂きありがとうございます。
ATF交換の作業は予約制になっていますので、
HPにある(お問い合わせフォーム)からご相談ください。
車検証をお手元に必要事項を記入して頂き、
過去の交換暦、現状の症状、気になる所などを
記入して頂けると助かります。
また予約作業日は
平日 or 土日祝? 日帰り or お預かり?
代車有無なども記入して頂けると
スムーズにメールやり取りができますよ~。
それではこれで。 Happy Car Life!!