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エアコンのガスチャージ 1本入れときますか!は大丈夫?

暑いですね~。
炎天下に駐車した車に乗りこんで
エアコンをマックスcool!
がしかし、
あまり冷えてこない。
走り出しても
まだ冷えない。
クーラーガスを入れれば
冷えるだろうと。
以前ガソリンスタンドの兄ちゃんが
『クーラーガス 入れませんか~!冷えますよ~。』
って言うてたような。
とお客様が思い出し
当店へ来られました。
クーラーの冷気が出ないのは
かなり大きく分けると
そもそもエアコンガスが規定量入ってない。
エアコンサイクルの異常 詰まりや圧縮不足など。
エアコンシステムが正常に作動してない。  
(こちらの場合はセンサー類などメーカー解説書や配線図を参考に一つ一つ原因を探します。)
の三つです。
入庫問診後に
エアコン送風口に温度計を挿しこみました。
s-CIMG5534.jpg
外気温35℃
WAXクールで21.5℃
これは暑いわぁ。
とりあえずACガス圧をゲージで確認。
低圧、高圧とも針の動きは問題ないが
少しガスが少ない感じ。
ここでガスを足してみようか!
はダメですよ。
この車両のACガス規定封入量は
s-CIMG5530.jpg
400g の +0g -50g
つまり350gから400gまでの間で入れろ!
書いていますので
大体こんなもんかなぁ~と
勘を頼りに入れるのは
故障の被害を広げますし、
ガス量では違う場合
本当の原因が分からなくなります。
まず漏れているか?を
ガスリークテスターで確認。 特に反応なし。
そして現在封入されているガスを回収し
何グラム入っていたかを調べます。
このようにセットして
s-CIMG5532.jpg
ガス回収機からボンベに回収し
デジタルスケールに乗せて重さを
計ります。
s-CIMG5529.jpg
230gしか入っていません。
400g中230gですから
総封入量の約半分程度しかない。 この時点でACガス不足は確定。
最近の車は全体的に少ない容量しか入っていないので
少し抜けるとエアコンの効きが悪くなります。
逆に封入量の調整はグラム単位で入れる事になり
シビアになりました。
サイトグラスの泡での判定はあくまでも
参考程度で正確ではありません。
冒頭の
とりあえず一本入れてみるは
こう言う意味で止めた方がいいのです。
真空引き後
規定量を充填し
送風口の温度を確認すると
s-CIMG5535.jpg
13℃ いい感じです。
少し走れば
9℃ぐらいまで下がりましたので
修理完了。
漏れた箇所が特定できないの残念ですが
どこかから超スローリークしていると
思われますので少し様子を見てもらう事にしました。
まず現在のガス規定量を確認して
無ければ充填。
規定量有ればエアコンシステムの
どこかが異常となりますので
順番に調べていく事なります。
愛車のエアコンの
冷えが悪いと思われる方は
一度ガス量を計ってみると
良いかもね。

2011年8月7日

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