奈良県から CX-5 KF2P ATF完全圧送式交換。10万キロオーバー 無交換でも大丈夫?ATF交換の必要性。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日にお越しいただきありがとうございます。
今回のご紹介するのは、和歌山県からお越しいただいたのはマツダ CX-5 KF2P 走行距離13万キロ ATF完全圧送式交換のご依頼です。
作業前の問診、作業内容の確認、作業前重要事項の説明 をしてからお預かりします。
作業中は無料代車をお貸ししていますので、オーナー様は大阪観光等に出かける方が多いです。
(電車でなら天王寺・ミナミ・キタなら30~40分ぐらいで到着。USJや海遊館も代車で30~40分ぐらいです。1日中リラックスできるスーパー銭湯も近くにあります。)
弊社は、大阪府の真ん中辺りに所在していますので、近畿各方面に電車や自動車で、アクセスしやすい環境にあり、観光、買い物、レジャーの拠点にして頂けるのもセールスポイントです。
オーナー様が大阪を満喫されている間に交換作業は完了します。
それでは、作業スタート!
試運転で異常が無いのを確認できましたので、リフトアップ
オイルパンの脱着作業前にATF漏れの確認後、問題がなければATFのサンプルを採取し後ほど比較対象に使用します。
11万Km無交換ですので、ATFはかなり汚れていますね。
後ほど、交換後の比較対象としてサンプル採取します。
オイルパンが取外せました。底部に蓄積した沈殿物を確認します。
オイルパン内部に取り付けてある磁石には、多量の鉄粉が付着しています。
また、オイルパン底部には、沈殿物が体積しています。
ATF交換と同時にオイルパン脱着洗浄及びストレーナーの交換をお勧めするのは、幾ら高性能ATFチェンジャーを使用しても、これらの沈殿物を取り除くことは出来ないからです。
物理的に取外してクリーニングするしか、方法はありません。
ですが、コスト重視で、オイルパン脱着洗浄及びストレーナーの交換せず
ATF交換してしまうと、せっかく交換したハイパフォーマンスATFの新油が沈殿物等で早期に汚れてしまい、交換サイクルを早めてしまう結果になるからです。
オイルパンを洗浄し、磁石に付着した鉄粉を除去。
ATFストレーナーも交換。
クリーニングした後、再貼り付け作業に移っていきます。
マツダ スカイアクティブミッションのオイルパン脱着は、ミッション上部から垂れてくるATFの油切れ待ちに時間が掛かるミッションです。
ですが、何台も作業していると、素早く油切れさせる方法が解ってきます。
最近では、2時間もすれば再貼り付け可能になります。
また、オイルパンは液体ガスケットで組立しますが、使用する液体ガスケットは某国から直輸入している高性能液体ガスケット。
貼り付け後、養生タイムを必要とせず、即座にATFをオイルパンに投入できますので、非常に時間が短縮できる優れものです。
作業性が良く耐久性が高いので、一度使用するとよくある市販品は使用出来なくなりますね。
企業秘密をお見せ出来ないのが残念です。
オイルパンを取り外して約二時間後、ようやくATFの落下が収まりました。
オイルパンを再組付けしていきます。
再組付け完了後、即座にATFを補充。漏れが無い事が確認出来たら暖気しATFの油温を上げます。
スカイアクティブミッション専用アタッチメントを装着。
ATF交換準備完了。
エンジンを始動させ交換スタート!
NUTEC NC-RF(仮名)でプレ洗浄を行います。
ほぼ透明に近いニューテック リンシングフルード NC-RFは現在弊社のみの取り扱い商品。http://minato-motors.com/blog/?p=17434
このあと使うNUTECハイパフォーマンスフルードに最適化されたリンシングフルードは弊社が提案してNUTECさんに製作していただいた商品となっております。
フラッシングではなく、リンシングにしているのは過度な洗浄効果を求めない為。
そもそもフラッシングしなければいけないほどミッション内を汚すのはメンテナンス的にはNGですよ。
NUTECさん曰く(過度に洗浄効果を高める事は技術的に可能だが、ミッションにとってはあまり良くないのでリンシング程度に製品調整しています。)との事。
それではNC-RFで全量イッキに圧送式交換を行いますね。
少しでも交換効率を上げる為に、先行して2リットルをミッションから抜き取り、遅れて新油が投入されます。
最初に廃油モニターに流れてきたATFは、最初にサンプルで採取したATFとあまり大差ない汚れたATFですね。
設定された油量まで交換が完了すると、クリーニングモードに切替わり、15分間のクリーニングタイムを取り内部をしっかり洗浄。
真ん中のクリーニングモニターで交換後のATFの状態を確認します。
プレ洗浄でここまでキレイになりました。
・左奥に見えるのが、透明なNC-RF。
・中央ビーカーが最初にサンプル採取した真黒な廃油。
・右手前のモニターがプレ洗浄中のフルード状態。
の順番で比較しています。
少し色味は残っていますが、オイルパンを脱着清掃した効果もあり、1回のフラッシングで透明度が回復した事が、お判り頂けると思います。
ここまで、回復ができれば、本命ATFを投入出来ます。
プレ洗浄が完了しましたので、
今度は本命ATFに切り替えて、もう一度全量圧送式交換を行います。
本命に使用するのはNUTEC ニューテックZZ52。
全化学合成ハイパフォーマンスフルード(エステル系)
ZZ-52は、低フリクション・高い極圧性・高伝達効率・高温粘度の安定化、優れた耐酸化性等を持ちあわせてた、ハイパフォーマンスでありながら、コストを抑えたバランスの良いATF。
弊社では、スカイアクティブミッションに対応するミドルレンジATFとして、取り扱っています。
それでは、本命ATFに交換スタート!
NUTEC ニューテックZZ52は、透明な朱色のATFです。
新油と比較しても変わらな位キレイに入れ替わりました。
交換後にフルードクーラーを洗浄してから、一度ATFを冷却。
そしてエンジン再暖機し、規定温度でフルードレベル調整を行いました。
作業完了!
ここまでキレイになれば次回交換推奨距離は約5万キロになります。
いまだ、ネット上等で交換推奨派と否定派に分かれて議論されているATF交換。
当然、弊社は推奨派。
なぜなら、車両に使用されている油脂類で劣化しないものは無いからと考え、
常日頃から予防整備の重要性を申し上げている立場から言うと、ATに対して行える唯一のメンテナンスがATF交換しか無いからです。
弊社の他のATF交換ブログを見て頂けるとお判り頂けると思いますが、走行すれば、ATFは必ず劣化します。
オーナー様のドライビングスタイル、乗車人数や積載量等の使用環境で大きく左右されますが、おおむね4万キロも走行すれば、純正ATFであれば黒く変色していきます。
黒く変色し劣化したATFは、フリクション・極圧性・伝達効率・高温粘度の安定化、耐酸化性等の全てが性能低下ています。
その性能低下した、ATFがミッション内部にあるすべてのパーツに影響を与えます。
ATFは、いわば血液の様な物。
ですが、オーナー様は、ゆっくり劣化していくATFの変化には気付き難い。
更に、量や劣化の様子を確認したくても、最新の車両にはATFレベルゲージが無い車両も多く、あってもオーナーが簡易に触れない構造の物になっています。
また、ATFクーラーもミッション側に装備されて、外部にATFが循環していない車両も多いので、チェンジャーでATF交換したくても、専用アタッチメントを使用しないと、簡単にできない構造の車両が多くなっています。
故に、各方面から色々な意味で面倒だと思われ、メンテナンスの機会を失い、ほったらかしになっているケースがほとんどだと感じます。
ご来店して頂いた多くのオーナー様は、各方面からやんわりお断りされて尚、交換の必要性を感じ、弊社のブログを発見し、辿り着いた方がほとんどです。
また、弊社は正常に作動しているATであれば、距離に関係なくご依頼を承ります。過去ブログにて、過走行で交換事例を多数掲載しています。ぜひご参考にして下さい。
本日もミナト自動車ブログ日々是好日にお越しいただきありがとうございます。
DSC・マルチサーブ・ATF交換のご依頼は、HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。
http://minato-motors.com/contact/
正しいメンテナンスをすればマツダSKY-Dは長く良い状態で使用出来ますよ。
それではHAPPY CAR LIFE!!