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埼玉県からCX-8 KG2P。 スカイアクティブDの定期的メンテナンス。 インジェクター・DPFのシステム洗浄。

埼玉県からお越しいただいたのはマツダCX-8 KG2P 走行距離12万キロ。



・SKY-Dのインテークに堆積する煤をドライアイスで完全除去
DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)

・ATF完全圧送式交換 for ニューテックNC-65 & NC-RF

前回、前々回ブログで作業内容を紹介しました。
http://minato-motors.com/blog/?p=36791
http://minato-motors.com/blog/?p=36830



今回のブログでは燃料を噴射するインジェクターと排気ガスの煤を除去するDPFのシステム洗浄を紹介しますね。




フューエルサプライポンプのホースを切り離し、マルチサーブのIN・OUTホースを接続。

専用ケミカル ディーゼルシステムパージ1000mlをマルチサーブに投入。


強力洗浄に設定し、70分にセット。
エンジン始動しユックリ確実にフューエルラインを内部洗浄します。





燃料を高圧高温にするとスラッジが僅かに発生します。
(フューエルフィルターの濾過紙が黒く汚れるのはこれが原因。)

フィルターでは取り切れないので、ほんの僅かですがインジェクターやコモンレール・サプライポンプのフューエルラインに汚れが付着します。



インジェクター先端のニードル部などは繊細な箇所なので、汚れが付着すると燃料の出が悪くなります。

それはメーカーも織り込み済みなので、噴射が悪くなればECUが制御して噴射時間を増減し、燃焼室に噴霧する噴霧量を微調整します。


ですがそれも限界がありますし、ベストは噴霧時間が4気筒共に均一が望ましい。


高額部品のインジェクターを廃車まで使うつもりなら、定期的なメンテナンスは必要なんですよ。  


マルチサーブのようなディーゼル系インジェクター・DPF洗浄機を購入し、頻繁に使用しているのは大型車を整備している整備工場だそうです。

大型車のインジェクターは高額で本数も多いので、(壊れないように)(調子を落とさないように)普段からメンテナンスを推奨しているようです。




乗用車はその辺りの整備アナウンスが弱いんです。
必要性を知らない整備工場が多いですよね。



次はDPFのシステム洗浄。

DPFに繋がるホースにマルチサーブを接続。


使用するケミカルはDPFクリーナー(1液目)。


2種類のケミカル剤でDPFをリフレッシュ。


ディーゼル DPFに設定し作業をスタート。


液晶画面の指示通りに作業を進めます。





次はDPFフラッシュ(2液目)を投入します。


エンジン回転数を上げてDPFの温度を上昇させ、洗浄効果を促進。
同時に廃液を排出させます。



DPF洗浄の最後には廃液排出作業を行います。
(透明の配管に流れる泡泡の廃液の色もチェックしています。)



猛烈な異臭と泡の廃液がマフラーから出てきますので、それをオリジナル装置で回収。


同様作業を実施している整備工場はお構いなく泡と白煙をタレ流して排出していますが、あれってどうなんだろう?  


弊社では近隣に迷惑が掛からないようにはもちろん、廃液が車両に付着しないように、廃液白煙をスマートに回収装置で使用して作業をしています。



DPFとインジェクターの数値をスキャンツールで確認し、試運転をして作業が完了しました。





納車時にはインジェクターとDPFのアフターケミカルを手渡ししています。


マルチサーブで即効的に内部洗浄し、アフターケミカルで遅効的に内部洗浄。
2段階で洗浄効果を高めます。



今回はDSC・ATF交換・マルチサーブのフルオプションを1週間預かりで依頼されました。   (作業時間は3日間必要です。)

週末から翌週末までお預かりする事も多いので、希望が有りましたら無償代車をお貸ししています。



DSC・ATF交換・マルチサーブの御見積/ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。http://minato-motors.com/contact/

正しいメンテナンスをすればマツダSKY-Dは長く良い状態で使用出来ますよ。
それではHAPPY CAR LIFE!!





2024年6月29日

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