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ハイエースKZH100 リフレッシュプランその2。 リアサスペンションブッシュ全数交換・ハブベアリング交換。ホイールアライメント調整は車高調整も!!

兵庫県からお越しいただいたハイエースKZH100のリフレッシュプラン。

前回ブログではフロントのサスペンションやハブ、ブレーキ等を整備しました。
http://minato-motors.com/blog/?p=33042


今回はリアのサスペンションやハブベアリング等の整備を紹介します。




ハイエースのリアもサスペンションブッシュは個別に部品供給されるので、ブッシュ全数を打ち換えますね。



上下のコントロールアームブッシュを交換します。


治具と油圧プレスでブッシュ交換。
劣化したブッシュではアームを適切に保持するのは難しいのですよ。

全数交換するとシャキッと足回りが締まりますね。




スタビライザーのブッシュも全数交換。

リンクロッドのブッシュはガタガタで、クラックと摩耗が激しかったです。




ラテラルロッドのブッシュ交換。
左右のブッシュを交換しました。





ハブベアリング交換はリアアクスルシャフトを引き抜いて、油圧プレスで交換します。


シャフトからベアリングを引き抜くにはSSTが必要で、これが無いと安全で確実なベアリング交換が出来ませんよ~。




アクスルオイルシールとブレーキシリンダO/H

リアのブレーキライニングシューは以前の整備で交換済みだったので、残量は十分に残っていました。

ブレーキシリンダはサクサクっとカップ交換を行いますね。




ハイエース100系のバンは下から簡単にショックアブソーバーの交換が出来ますが、100系ワゴンの場合は室内から上部のナットを外す必要があります。


室内がノーマルなら問題ないのですが、キャンピング等に改造をしていると床を分解しないといけないんですよね。






ブレーキフルード交換でエア抜き作業を行い、デフオイルも交換しました。
デフオイル ガルフ プロガード75W90 LSD対応




フロントとリアのサスペンション、ブレーキ、ハブ等を組み立てて、ホイールアライメント調整を行います。


ホイールアライメント調整をする前に(1G締付)。


サスペンションを整備した時には必須作業の(1G締付)。
4輪が接地した状態でブッシュを固定しているボルト一度開放し、ブッシュに掛かる無駄なテンションを無くします。



このブッシュ捻じれ(テンション)を解放せずに走行すると、せっかく交換したブッシュが早期に破断しますよ~。


1G締付する箇所には黄色いテープを張り付けて目印にしています。
ナットボルトを緩めてから本締めしますね。

軽く試運転後に再度リフトアップして、車高調整。

ハイエースはフロントのみ車高調整機構がありますので、これで全体のレベル調整を行いますね。



リア基準点からリア実測値を参照にし、フロントの調整数値を決める。


簡単に言えばリアが基準より10mm低ければ、フロントも基準値より10mm低く調整するんですよ。

このような車高調整は1mm単位で微調整しますので、アライメントリフトがないと正確に実施するのが難しいのです。



地面の仮想ラインに赤い糸を引いて、フロント基準点からの距離を調整します。


試運転をして、1G締付をしてから始めてホイールアライメント調整が出来るんですよ~。 


・ハンター社ホイールアライメントテスター ホークアイWA470
4つの高精度カメラでホイールに装着したターゲットの動きを捕捉し、数値を演算します。



・イヤサカ社ビシャモン マルチアライメントリフト
ロングバージョンの高剛性アライメントリフトは国産リフトNO,1のビシャモンリフト。 



調整箇所が多いので盛大にバラバラな数値ですが、組み立てたスグの状態は大体こんな感じです。


逆に言えばサスペンション整備をしてホイールアライメント調整をしなければ、真っすぐ走る車両にはならないんですよね。





車体下からこれを整えていきますね。


最終的にはこんな感じになりました。




これで今回依頼された整備の50%が終了。

次回ブログではエンジン整備とATF交換等を紹介しますね。
それではHAPPY CAR LIFE!!


2022年10月2日

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