ダイハツ EFエンジン 定番故障事例か? 極細絞りをチェック。
以前ブログで紹介した内容と
同様の症状がありました。
恐らくこのエンジンの定番故障事例なんでしょうね。
ダイハツ マックス MAX
L950S 搭載エンジンはEF-VE
『エンジン回転数が下がらない』と連絡がありました。
暖機完了後も
1500回転ほど上昇したまま。
危ないのでスグに入庫して頂きました。
入庫する時には症状は改善され
通常のアイドリング状態に。
ダイアグコードのエラーは無し。
直っちゃいましたが
まずエンジンから見ていきましょう。
スロットルボディ手前のダクトホースが
オイルで汚れていますね。
これはブローバイガス還元用ホースからの
オイルでしょう。
ダイハツ エンジンに多い症状で
オイルキャッチタンクで対策されている方が
多いと思います。
どうしてこんなにオイル吸いが多いのか?
おかしいですよね~。
エンジンヘッドカバーにある
『ブローバイガス吸入用絞り』 に原因があるようです。
絞り自体が非常に細く
オイルスラッジが詰まりやすいのです。
矢印のパイプは外側から見ると
内径1mmぐらい穴。
(それなりの大きさの内径ですが。)
ですがカバーの内側は
より細く絞ってあるのでスグに詰まります。
(画像に図で分かるかなぁ~。 シボリ具合が。)
恐らく0.5mmぐらいかな。 (かなり細いですよ~。)
パイプ穴に0.5mmの針を差し込んで
5cmぐらい入らなければ、ソノクルマ詰まっていますよ~。
ブローバイガスの大部分は
オイルセパレーター → 絞り → サージタンク
と流れます。
でも絞りが詰まると
ベンチレーションホース側への流入量が増えて
必要以上にブローバイガスが流れ込みます。
同時に霧状エンジンオイルも
多く吸い込まれるのでスロットル回りがベタベタに。
絞りを潰さないように
貫通するまで掃除しますね~。
インテークサージタンクまで
オイルが溜まっていますね。
本題に戻りますが
アイドリング上昇の原因は
『スロットル & ISCVの汚れ』
(ISCV = アイドル スピード コントロール バルブ)
特にISCVは念入りに
分解してキレイにしていきますよ。
非分解のISCVモーターも分解して
シャッター式バルブ軸を点検すると
引っ掛かりがありますね。
(軸をクルッと回すと、カリッとした感触。)
シャッターバルブに
カーボンがガッツリ蓄積。
バルブの開閉時に引っ掛かって
空気量調整が出来ず 、アイドリング上昇。
キレ~イに清掃してあげれば
ISCVを交換しなくても大丈夫ですよ。
通常使用でのカーボン蓄積と
オイル吸入による汚れ。
二つの原因が重なり
このような状態になりましたが
両方とも解決しましたので
無事納車となりました。
ダイハツ EFエンジン車にお乗りの方
一度スロットル周りを見て下さい。
オイルニジミはありませんか?
エアクリが濡れてませんか?
有れば『絞り』をチェックしてくださいね~。