スバル レガシィ BP5 リフレッシュプラン 後編。 ATF完全圧送式交換 for NUTECニューテック ZZ51改。
前回ブログからご紹介している
スバル レガシィのリフレッシュプランの後編です。
http://minato-motors.com/blog/?p=24370
H21年式 BP5 走行距離9万キロ
サスペンションやエンジン整備等が完了したので、
今回はATFを交換しますね。
試運転後にATFの状態をチェックし、
オイルパンを分解します。
入庫時には既にオイルパンに滲みがあり、
10年経過した液体ガスケットが劣化しているようです。
汚れ具合はホドホドで距離相応でしょう。
古い劣化した液体ガスケットを除去し、
パンを洗浄して磁石の鉄粉も除去します。
バルブボディのストレーナーも交換したいところですが、
こちらは部品供給がないので交換不可。
その代わりにAT外部にあるATFフィルターは新品交換しますね。
洗浄したオイルパンに液体ガスケットを塗ってから、
キレイに脱脂したAT側に装着します。
液体ガスケットが硬化してから排出した分のATFを補充し、
エンジン始動・完全暖機しました。
ATFチェンジャーにホースを接続して、
まずはプレ洗浄を始めます。
プレ洗浄に使用するフルードはNUTEC NC-RF(仮名)
弊社が企画オーダーして製作していただいた
NUTEC謹製プレ洗浄用リンシングフルード(NC-RF)
http://minato-motors.com/blog/?p=17434
まずはこちらで全量イッキに圧送式交換を行います。
AT内部のATFを回収しながら、新油(NC-RF)を自動注入。
徐々に色が変化し少しずつキレイになっていく様子が
画像で分かりますね。
新油と比べるとやや汚れているが、
廃油と比べるとかなりキレイになりました。
一番汚れが蓄積しているオイルパンを洗浄して、
交換効率の高い圧送式交換を実施しても、
やっとこの程度なんです。
そう!!なかなかキレイにはならないのですね。
次に使用するのが本命ATF。
NUTECニューテック ZZ51改
全化学合成ハイパフォーマンスATF(エステル系)
スバル5速ATには数えきれないくらい交換実績のある
ZZ51改でもう一度圧送式で交換しますね。
ほぼ完璧に入れ替わりましたね。
ホースを外してATFクーラーを洗浄し、
元の状態に戻してからエンジン始動。
ここからATFフルード温度をモニタリングしながら、
エア抜きをしつつフルードレベル調整を行いました。
ATF交換と同時依頼が多いカーエアコンリフレッシュα。
年々減少するAC冷媒ガスをリセットし、
劣化するコンプレッサーオイルも補充強化します。
デンゲン社エコマックスjrにホース接続し、
NUTEC NC-200コンプブーストをセット。
規定充填量400gなので機械側の設定も400gにSET。
あとはスタートボタンを押すと全自動で作業が始まります。
・冷媒ガスを全量回収しフィルターでろ過。
・回収したガス量を精密重量計で測定。
・10分間の真空引きで配管内の水分・空気を除去。
・規定充填量まで液化高速充填。
・同時にNC-200コンプレッサーオイルを注入。
結果的には約60gほど少なかっただけなので、
結構優秀ですね。
このような作業は毎年するものではなく、
5年に1度は実施を推奨しています。
たまにはACガスも点検・リチャージしてあげてくださいね。
こんな感じでブログ2部に分けて紹介した、
レガシィBP5のリフレッシュプラン。
納車後のオーナーさんからのレビューでは、
(足回りの安定感やATの変速感覚など、明らかに体感出来る状態でとても満足しています。)
とメールで感想をいただきました。
10万キロ近く走行した車両は新車時からの
コンディションや乗り心地は大幅に劣化しています。
ですがほとんどの方がその変化に気が付かない。
人間は徐々に変化する物に対しての感度は、
結構鈍いものなのですね。
ですが今回のようなリフレッユ整備をすると、
オーナーさんならその変貌にすぐに気が付くでしょう。
誤解を恐れずに言えばコンディション50%が
いきなり95%にグインと向上するので、
その違いは非常に体感しやすいのです。
ただ相応の整備費用は掛かるので、
万人受けするポピュラーな整備ではないでしょう。
愛車を長く良い状態で使用したい方向けの、
非常にニッチなリフレッシュ整備を希望される方は、
HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。
リフレッシュプランのの事例集
http://minato-motors.com/blog/?cat=12
こちらから愛車に望む整備事例がありましたら、
(何年何月の○○は総額おいくらですか?)と
聞いていただけるとお答えします。
整備予算の参考にして下さいね。
もちろんATF交換のみを希望される方も、
ぜひ(お問い合わせフォーム)から御見積等をご相談ください。
それではHAPPY CAR LIFE!!