長野県 レクサスGS350 4WD 陸送プランで入庫!! ATF交換&DSC、その他いろいろオプション作業を実施!! ドライアイス洗浄でカーボン除去作業。
長野県からの整備依頼で入庫しました。
レクサス GS350 GRL15 4WD
走行距離 77000km
依頼内容
・ATF完全圧送式交換 for NUTEC NC-65
・DSC ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング
・その他の各オプション整備 多数あり
遠方からの整備依頼ですが
今回は(陸送プラン)をご利用いただき入庫しました。
長野県松本市の陸送基地に直接搬入してもらい、
大阪府堺市の弊社までの片道陸送入庫。
お引き取りはユーザーさんが来店して、
お引き渡しの予定です。
入庫前に打ち合わせをして作業内容を決定し、
予定通りに陸送入庫しましたので作業を始めます。
試運転をしてATFの状態をチェックし、
オイルパンを外していきますね。
ATFストレーナーを交換して、
オイルパンを洗浄しました。
磁石に付着した鉄粉を除去して、
ガスケットも交換しますね。
オイルパン組付け後には
自社制作の専用アダプターをATに接続。
これで交換効率の高い圧送式交換が出来ますね。
フルードを補充してエンジン暖機し、
まずはプレ洗浄を行います。
プレ洗浄に使用するフルードは
NUTEC ニューテックNC-RF(仮名)
http://minato-motors.com/blog/?p=17434
ほぼ無色のスペシャル・リンシングフルード。
(ニューテックさんに無理を言って作っていただきました。)
NC-RFはフラッシングフルードではありません。
過度な洗浄能力を求めると
ATにダメージを与える場合があります。
そこで製造開発時にNC-RFはフラッシングではなく、
リンシングですよとNUTECさんからお話がありました。
それでは全量イッキに圧送式で交換しますね~。
・奥に見えるのが新油モニター。
・中央ビーカーはATFチェック時の廃油。
・手前のクリーナーモニターがプレ洗浄後のフルード。
廃油と比べるとかなりキレイになりましたが、
新油と比べるとまだまだですね。
本命フルードはNUTEC最高峰ATF 『NC-65』
全化学合成ハイパフォーマンスATF(エステル系)
全国から依頼されるATF交換車両の約半数以上が、
NUTEC NC-RF&NC-65での交換を指名されます。
来店時にNC-65にグレードアップされる方も多く、
結果的には8割近い方がNC-65を選んでいるのが現状です。
みんカラなどのSNSでも絶大な人気のNC-65は、
もう説明不要の人気商品になっているようです。
ATFチェンジャーにNC-65をセットして、
もう一度圧送式で交換します。
キレイに入れ替わりましたね。
ここまでキレイになれば
次回交換推奨距離は約6万キロになります。
ATFクーラーを洗浄し、
規定温度でフルードレベル調整を行いました。
この場合も油温検出モードにセットして、
正確にフルード量を調整していますよ~。
次は直噴エンジンの吸気系に蓄積するカーボン除去作業。
DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)
弊社オリジナルの整備メニューで、
オンリーワンの唯一無二。
商標登録も取得済み。
昔からガソリン直噴の吸気系カーボン蓄積は、
高感度な整備士の中では結構有名な症状でした。
ただ場所がエンジンの奥にあり過ぎるので、
なかなか手が出せない(処置出来ない)・・・。
そこで弊社が4年ほど前に、
オリジナルで除去方法を開発したのですね。
樹脂製サージタンク・インテークマニホールドを分解し、
エンジン吸気ポートが見えてきました。
中を覗いてカーボンの蓄積具合を確認します。
GS350に搭載されているのは2GR-FSE(D-4S)エンジン。
通常の直噴エンジン(トヨタD-4)は
インジェクターが燃焼室に1個搭載されています。
2GR-FSEはデュアルインジェクターの(D-4S)
燃焼室に1個と吸気ポートに1個の、
ダブルで搭載されている直噴エンジン。
吸気バルブの傘部に固着したカーボンの蓄積量は、
通常の直噴(D-4)より少ないです。
これでエンジンのフィーリングやコンディションが
低下するのか?と最初は疑問に思っていました。
D-4S搭載車に何十台もDSC作業をして、
作業後の皆さんのレビューを聞いていると納得。
このカーボンを除去すると通常の直噴(D-4)とは別の作用で、
エンジンのフィーリング等が新車時に戻るのが確認出来ています。
ネットに詳しく書くといろんな所に張り付けられるので、
来店されたお客様のみに詳細を説明しています。
(ネットに詳しく書くと大変なんですよね~。)
(よく理解しない方が拡散すると間違った情報が広がるので。)
マスキングをして完全防備。
ドライアイス洗浄機に特殊ノズルを装着して、
ドライアイスペレットを洗浄機に投入します。
圧縮空気でペレットを高速噴射。
熱収縮と昇華爆発力で付着物を剥離除去。
母材金属やシール類に一切のダメージを与える事なく、
強固なカーボンを除去します。
(ノーダメージで、短時間に完璧に)
こんなキャッチコピーでDSCをご紹介しています。
軽くワンショットをバルブ上半分に行いました。
ペレットが直撃した部分だけ
カーボンが剥離しましたね。
弊社が制作した数種類のノズルとアダプターを使い分けて、
バルブ傘部やポート内を全て洗浄していきますよ~。
6気筒12ポート全て除去完了。
インテークマニホールドに装着されている
ポート用インジェクター周辺も洗浄しました。
こちらは繊細過ぎるので手作業でキレイにします。
サージタンクの中のブローバイオイルも洗い流します。
ガスケットは純正新品にて組付けし、
電子制御スロットルボディも清掃しました。
最後に学習値初期化して、DSCはとりあえず完了。
一応ネットにてお見せ出来るのはここまで。
(それ以外のDSC作業の様子は完全非公開になります。)
(非公開の部分がDSCのキーポイントなんですよ~)
オプション整備のLLC圧送式交換。
冷却水(LLC)を圧送式で全量交換し、
劣化したLLCをリフレッシュします。
年々減少するAC冷媒ガスもリフレッシュ。
カーエアコンリフレッシュαで
冷媒ガスの全量回収再生充填を行います。
またNUTEC NC-200を同時注入し、
コンプレッサーの潤滑気密強化をしました。
DSCと同時にオススメしているスパークプラグ交換。
NGK高性能長寿命スパークプラグ
(NGK RXプラグ)で全数交換しました。
フロント・リアデフオイル
NUTEC NC-70 75W90
全化学合成ギアオイルで交換しました。
全ての作業を終えて試運転、
無事作業が完了。
後日ユーザーさんが引き取りに来られたので、
作業内容を説明して納車をしました。
作業内容は全て撮影し画像を残しています。
納車時には画像を見ながら説明すると、
お客様も分かりやすいので好評ですね。
画像が必要な方にはコピーをお渡ししています。
納車数日後にお連絡がありました。
アクセルと加速とのレスポンス向上と
燃費向上が確認できたそうですよ。
吸気バルブにあそこまでカーボンが蓄積すると、
加速時には検挙にレスポンスが低下しますし、
ATFも劣化すればシフトフィーリングは低下するのです。
これらの作業は性能アップのチューニング等の作業ではなく、
本来の性能を発揮させる普通の整備と思います。
汚れた部分を清掃し、劣化したフルード・オイルを交換する。
(元の状態に戻しましょうね)という作業なんですが、
難易度が高すぎるのであまりポピュラーではないのかもしれませんね。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に
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HAPPY CAR LIFE!!