西から東から。 マツダ スカイアクティブ ディーゼル煤除去作業。
全国各地からマツダ スカイアクティブ-Dの
煤除去作業のご依頼をいただいています。
最近依頼されました車両を少しご紹介しますね。
福岡県からはデミオ DJ5FS
滋賀県からはCX-3 DK5FW
共に1.5Dのディーゼルですね。
長野県からはアクセラ BM2AS
新潟県からもCX-5 KE2AW
岡山県からはCX-5 KE2AW
こちらは2.2Dのディーゼルエンジン。
クリーンディーゼルの吸気系に蓄積する煤除去作業は、
弊社が開発したオリジナル整備のDSCで対応しています。
DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)
ドライアイスの特性を利用した特殊洗浄機と、
各エンジンに合わせた特殊ノズルとアダプター。
エンジンにノーダメージで短時間に完璧に除去可能。
その中でも猛烈に蓄積していたのは
埼玉県からお越しいただいたアテンザ GJ2FP
走行距離70000km
普段の運転は奥様が通勤用に、
週末はご主人さんが運転されるそうです。
(ちなみにこのアテンザはMT車)
エンジンのハーネス類に覆われた
インテークマニホールドを分解。
エンジンシリンダヘッド側の吸気ポートを確認しますね。
エンジン側のポートに煤蓄積が酷すぎて、
奥にあるインテークバルブにピントが合いませんね。
辛うじて撮影できましたが、
ナンだかよく分らないほど塞がっています。
インテークマニホールドも分解し、
煤の蓄積具合を確認しますね。
インテークマニホールドの入り口は70%ほど煤詰まり。
ブローバイのオイルと煤がミックスされ、
燃焼熱でガチガチに固まっています。
インテークマニホールドの出口も、
半分ぐらいしか経路が確保されていないですね。
(この状態で大阪まで来れるのはある意味スゴイ)
空気を吸ってナンボのディーゼルで、
こんな状態では本来の性能は発揮出来ないでしょう。
メーカー問わずガソリンでもディーゼルでも
極限まで高効率化を求められているので、
吸気抵抗はなるべく減らす設計になっているそうですから。
トヨタ資料引用
吸気系に猛烈に蓄積した煤蓄積は
手作業での除去はほぼ絶望的。
(エンジンを載せ替えるか?それとも諦めるか?)
弊社が開発したDSCならエンジンにノーダメージで、
短期間に完璧に除去が可能なんですよね~。
(基本は一泊二日お預かり。最短日帰りOK)
マスキングをして完全防備。
ドライアイス3mmペレットを洗浄機に投入し、
圧縮空気で高速噴射。
(昇華爆発力と熱収縮)
ドライアイスの特性を活かして、
強固な煤を除去しますね~。
煤が燃焼室に混入しないように圧縮上死点にセット。
軽くワンショットでは全く剥離しないので、
1点集中でショットし続けました。
分厚い煤も徐々に剥離して、
やっと素地のアルミが見えてきましたね。
複雑な形状の吸気ポートとバルブ。
(8個もあるので結構大変。)
今回は手強いですがジックリ慎重に除去洗浄していきます。
エンジン側はDSCでサッパリと煤除去完了。
バルブ傘部やシャフト裏も入念に除去しました。
インテークマニホールドは軽くホジホジします。
(大量に煤が出てきましたね~。)
(手作業もほどほどにしてDSCで一気に)
マニホールドやEGRバルブに吸気シャッターバルブ、
こちらもDSCで煤を除去しました。
新車と同じ吸気状態に戻しました。
このビフォーアフターを見て、
何の変化も改善も無いと思う方はいないでしょう。
吸気抵抗がなくなりシリンダへの吸気充填が、
スムーズになりましたね。
ガスケットは純正新品に交換して、
元の状態に再組み立て。
LLCを補充してエンジン始動。
各学習値と燃料噴射補正を再学習。
SKY-D定番のラジエターキャップ密着不良。
冷却ラインの内圧がいつまで経っても上がらないので、
密着不良と判断し新品に交換しました。
さすがに今回は入庫前の試運転と
作業後の試運転であきらかに違うので
オーナーさんにも分かり易かったと思います。
納車時には画像を交えて作業内容を説明しています。
・ここが狭くなるとコレがこうなります。
・そうするとココがこうなって結果的にこうなる。
・キレイにする事でこの感じが改善され、
本来のSKY-Dのフィ-リングが蘇るのです。
などなどとお話させていただいています。
元々はトヨタGR系直噴エンジンの煤蓄積除去用に、
独自で開発したのは数年前。
http://minato-motors.com/blog/?cat=192
マツダ SKY-DへのDSCだけではなく、
トヨタGR系エンジンやニッサンVQ系エンジン。
マツダ ガソリンL系直噴エンジンなども
今月は多くDSC作業をしました。
それらの作業内容も個別にアップしたのですが、
なかなか執筆時間がないので申し訳ない。
書きたい事やネタは一杯あるのですが、
整備作業の時間を削る訳にはいかないのがモドカしい。
空いた時間で少しずつアップしていきますので、
どうぞ宜しくお願い致します。
DSCの御見積・ご予約は、
HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。
HAPPY CAR LIFE!!
よいGWを!!