マツダ MPV LY3P リフレッシュプラン。 DSC以外の作業をご紹介!! サスペンションやブレーキも!!
前回ブログではMPVの直噴ガソリンエンジンの
インテークバルブに蓄積するカーボンを
ドライアイス洗浄でキレイに完全除去しました。
http://minato-motors.com/blog/?p=18979
マツダ MPV LY3P
走行距離65000km
今回のブログはDSC以外の
リフレッシュプラン整備を紹介しますね。
排気ガスの数値もDSCで改善し、
サスペンションやブレーキ系の整備へ進めていきます。
試運転をしてから事前アライメントを測定します。
これから足回りをバラバラに分解整備をするので、
その前の測定は一見無駄、無意味にみえると思います。
ですが入庫時のホイールアライメントがどうなっているか?
また整備後どのように変化(改善)したか?と知っておくのは、
私は無駄な事だとは思えないのです。
フロントは大幅なトゥアウトに、
SAIの左右差が大きいですね。
ショックの劣化も合わせると走行安定性は悪かったと思います。
バッテリーの充電状態や
ブレーキ・サスペンション等も点検しました。
点検結果からのオススメ整備とユーザーさんが希望する整備を、
予算にあわせてプランニング。
まずは事前に入荷しておいたサスペンションから整備しますね。
今回はショックアブソーバー等はオール純正品で交換しました。
リアショックアブソーバーは上下ブッシュも同時交換です。
外したショックアブソーバーはガス圧が低下し、
なかなか伸びてきませんね。
6万キロも走行すればもう寿命でしょう。
フロントショックアブソーバーも交換します。
再利用はスプリングのみで、
バンプやマウント等は同時交換。
このMPVのショック・アッパーマウントは、
左右とも同じ品番です。
ですが切り欠きと緑印が左右の組み付けでは違います。
・アッパーロックナット横にある緑の印。
・アッパーマウントの切り欠き。
・スプリングアッパーシートの切り欠き
左右の違いがわかりますか?
知らない人が整備書を見ずに作業すると、
確実に間違うでしょうね~。
入庫前からユーザーさんが気にしていた
ロアアームのボールジョイントブーツ亀裂。
(ディーラーさんにて指摘されたようです。)
走行距離がまだ6万キロであれば、
ブーツのみの交換で大丈夫 です。
純正では部品供給がないので社外品ブーツで対応します。
古いグリスを除去しWAKO’Sグリスを注入して、
新しいブーツを装着しました。
エンジンからの微振動を軽減するために、
エンジンマウント・インシュレーターを交換します。
全数交換は保留にし負担の大きい右側のみ交換しました。
液体封入式マウントは重いエンジンを支えているので
裏面からみると隙間が大きくなっていますね。
LLCは圧送式で交換します。
ラジエターリフレッシャーを接続し、
エンジン・ラジエター・ヒーターのLLCを全量交換します。
毎分7LのLLCを冷却ラインに注入し、
回収したLLCを高密度フィルターでろ過再生。
エンジンを掛けてながら15分間ほど行います。
最後にLLC再生強化剤を投入して、
エア抜き作業も同時にしました。
ラジエターキャップも交換しますね。
ブレーキパッドとディスクローターをリフレッシュ。
ブレーキキャリパーはオーバーホールし、
ピストンシール・ダストブーツを交換しました。
ディスクローターは研磨機で再生させます。
ブレーキフルードを交換しながら、
エア抜き作業も行いました。
スタビライザーリンクロッドのブーツ破損。
このまま放置するとB/Jに雨水が浸入し錆びます。
そしてカタカタと音が鳴り出して車検もNGですね。
タイヤを装着してアライメントリフトに移動し、
1G締付をしました。
ロアアーム等のブッシュを一度開放してもう一度締付ると、
ブッシュに掛かる無駄なテンションがなくなります。
そしてATF圧送式交換を行いました。
・アイシンAFW+
・NUTEC ZZ51改
・NUTEC NC-65
3種類在庫しているATFから
特徴/価格/メリットなどを考慮して選んでいただきます。
ATFチェンジャーを接続し、まずはプレ洗浄。
NUTEC NC-RFで全量交換します。
15分後に本命ATFのNC-65をチェンジャーにセットし、
もう一度圧送式で全量交換します。
キレイに入れ替わればフルードレベルを調整します。
カーエアコンリフレッシュαで、
ACガスをメンテナンス。
NUTEC NC-200コンプブーストも同時注入。
規定充填量から約160gほど減少していました。
試運転を軽くして、
ホイールアライメントを調整しますね。
サスペンションを分解しているので、
そのままだとバラバラな数値。
ここからキレイに調整しました。
MPVは調整箇所が多いので調整しやすいですね。
左右差が少なくなるように調整しました。
最後に試運転をして納車となります。
マツダ部品はもともと供給スピードが速くないのですが、
ある程度は事前に部品を取寄せていたので早く仕上がりました。
作業自体は1週間で十分終わるのですが、
チェック時間や予備日などを考慮して
平均約2週間のお預かりが多いです。
リフレッシュプランのご相談・ご予約は、
HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。
どうぞ宜しくお願い致します。
HAPPY CAR LIFE!!
追記 18/8/11
納車1500km走行後のレビューをいただきました。
・前回ブログでお伝えしたように
燃費は10km/Lから13km/Lに改善。
・サスペンションリフレッシュで高速道路のカーブで安定感がかなり改善されたようです。
この2点はハッキリ違いが出たのでユーザーさんは運転が楽しくなったとお知らせくださいました。
違いに気が付いてくれて私もほっと一安心。