マツダ アテンザ GJ2FP ディーゼル煤除去作業はDSC。 ATF交換はNUTECで!! 追記『後日レビューいただきました!!』
東京都からお越しいただいたのは
マツダ アテンザ GJ2FP
走行距離62000km
依頼内容は
・DSC (ドライアイスショットカーボンクリーニング)
・ATF圧送式交換 (for NUTEC NC-65)
関西観光旅行のついでに弊社をご利用頂きました。
軽く問診をさせていただいて、
オーナーさんには代車をお貸しました~。
観光をお楽しみくださいね。
一泊二日でお預かりします。
スカイアクティブディーゼル 2.2Dの定番整備となった
弊社オリジナルのDSC作業。
吸気系に蓄積する煤(カーボン)を
ドライアイスを使用してキレイに洗浄していきます。
インテーク系の部品を分解して、
インテークマニホールドを外します。
インマニと吸気シャッターバルブを分割すると・・・。
煤の蓄積が多いところで
約13~15mmぐらいの厚みがありますね。
吸気シャッターバルブにも煤が蓄積しています。
インテークマニホールド出口の煤蓄積は、
ほどほどでしょう。
平均からすると、やや少ないかな。
エンジンヘッド側の吸気ポートも蓄積量は少な目ですね。
SKY2.2Dの蓄積パターンは3種類。
今回のアテンザはインマニ入り口で
多く蓄積するタイプでした。
煤がボディに付着しないように
3M社マスカーで完全防備。
グリーンテック社製のドライアイス洗浄機をセットしますね。
ドライアイス3mmペレットは
指で潰せるほど柔らかいです。
このペレットを圧縮空気で高速噴射し、
金属に固着した付着物を剥離させます。
(熱収縮と昇華爆発力)
エンジンにノーダメージで短時間で除去しますね。
細く狭く奥深い形状のポート内を
軽くショットすれば素地が見えるほどキレイになりました。
弊社が特注した数種類のDSCノズルと、
アタッチメントを使い分けて全洗浄しますね。
圧縮上死点にセットして1気筒づつ洗浄作業。
(バルブ全閉にしないと煤がシリンダーに入るので)
ポート内全てと目視出来ないバルブシャフト裏&傘部まで
キレイに除去できました。
いつもはしませんが 試しに手作業で
吸気バルブを掃除しましたが、
やはり手作業ではキレイになりませんね。
(精密部品のシャッターバルブにはケミカル剤はNG)
(また硬いもので擦るとアルミのボディに傷がつきます。)
ドライアイス洗浄なら
1分ぐらいでここまでキレイにしました。
金属にノーダメージで
ネジ頭の+の中までキレイになるのです。
2つのEGRバルブやインテーキマニホールドも、
DSCで洗浄完了。
キレイにしたインテーク部品は
純正ガスケットを使用して組み立てます。
コレがこうなれば、
あきらかに空気の流れが良くなるでしょう。
ディーゼルエンジンなんて
空気吸ってナンボのエンジンですからね。
ここまで大量に固着蓄積すれば、
高回転で回しても長時間運転しても、
キレイになる事はないと思いますよ~。
DSCオプション整備『インタークーラー洗浄』
ブローバイから過流入するオイルが
インマニで煤と出会い固着する。
インタークーラーに溜まっていたオイルを洗い流しました。
DSCで入庫するSKY-D2.2の5台に1台は
ラジエターキャップの密着不良。
作業前に抜いた冷却水を再注入し、
エア抜き作業を行います。
そして完全暖機後に冷却ラインの内圧が
掛かっているかを必ず最後にチェックします。
内圧が掛かればラジエターアッパーホースは
カチカチになります。(キャップ正常)
逆にキャップが悪く内圧が逃げていると、
ホースは柔らかくペコペコです。(キャップ不良)
内圧が掛からないキャップをチェックすると、
上記の画像のようにキャップのセンターと
ゴムパッキンの丸い凹みがズレています。
内圧が掛かる正常なキャップなら
赤線の長さは同じになります。
不良の場合は夏の高温時には
オーバーヒートする可能性が高まりますので
気を付けてくださいね。
エンジンPCMの各学習値を初期化して、
燃料噴射量補正学習をすればDSCは完了です。
次はATF交換に移ります。
試運転とATFチェック後に、
専用アダプターを装着してATFチャンジャーに接続します。
そこからNUTEC リンシングフルードNC-RFを使用して、
プレ洗浄を行います。
http://minato-motors.com/blog/?p=17434
NUTEC ニューテック(NC-65・ZZ51改)でATF交換されるなら
ぜひNC-RFのご指名お待ちしています。
それでは規定容量分をイッキに全量交換しますね。
ここまでキレイになりました。
奥の新油と比べるとマダマダですが、
中央ビーカーの廃油と比べる良くなりましたね。
約15分ほどアイドリング状態で待機し、
次は本命ATFのNC-65で交換します。
おそらく市販ATFでは、
最強スペックを誇るNUTEC 『NC-65』
極薄で強靭な油膜性能は
ローフリクション・ハイパフォーマンス。
高負荷・高回転・高温時でも安定して高い性能を発揮します。
非常に耐熱性の高い全化学合成基油(エステル系)を使用。
ストリート走行レベルでは簡単には劣化しないので、
ATFのロングライフ化には有効です。
キレイに入れ替わりましたね。
次回交換推奨時期は約6万キロです。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に
お越しいただきありがとうございます。
現在予約状況がATF交換・DSC・リフレッシュプラン共に
大変混み合っておりますのでご迷惑をお掛けしています。
弊社は少人数で営業しており
一台一台じっくり作業をしています。
また流れ作業的に出来る簡単な作業ではないので、
どうしても時間は多めに頂いています。
お手数をお掛けしますがご予約・御見積は
HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。
どうぞ宜しくお願い致します。
※※※
後日ユーザー様からレビューをいただきましたので、
原文そのままで掲載します。
ミナト自動車 ○○様
DSC、ATF交換でお世話になりました△△△です。
ブログ記事拝見しました。取り上げていただいてありがとう
ございます。
もう少し早くインプレッションをメールできていれば良かったの
ですが、ある程度まとまった距離を走行できましたので
遅ればせながらメールさせていただきます。
・燃費
一般道で14km/lでしたが、17km弱/lまで改善しました。
まだ高速道路をまとまった距離走行する機会が無いのですが、
こちらも改善しているのではと思います。
・アクセル操作に対する反応
これは乗ってすぐにわかりました。今までそんなに気になったことは
なかったのですが、明らかに反応が良くなりました。
反応がリニアになった分、自然とアクセル操作に無駄がなくなり、
それが結果として燃費にも好影響を与えているのかもしれません。
・DPF再生距離
DSC前は大体220km前後でDPF再生が始まっていました。DSC直後は
230kmで開始され、その後260km、280kmと徐々に間隔が長くなってきて
います。季節要因等もありますので、DPF再生距離に関してはしばらく
様子を見たいところですが、DPF再生が終了するまでの走行距離は
顕著に変化がありました。
DSC前は、距離にして15km程度は走行する必要がありましたが、DSC後は
6~8km程度走行するとDPF再生が完了するようになりました。半分程度
で完了するので、油断しているといつDPF再生が始まったかわからない
感じです。こちらも燃費改善に大きく影響していると思います。
・アイドリング時、アイドリングストップ解除時の振動
DPF再生中のアイドリング時のエンジン振動、および、アイドリング
ストップからエンジンが始動する際のショックに関してもかなり効果が
ありました。車の防音性能が上がったように錯覚してしまいます。
・ギアチェンジについて
こちらも今まで気になったことはなかったのですが、ATF交換後は
ギアチェンジが非常にスムーズになったように思います。
気にしていればわかったギアチェンジが、本当になめらかになって
ギアチェンジ時のタイムラグが私のような素人にはわからなくなりました。
本当に大満足です。ますますこの車への愛着が深まりました。
次回、リフレッシュプランをお願いするまで大事に乗り続けたいと思います。
いろいろとありがとうございました。
※※※
こちらこそ遠方から来店していただきありがとうございます。
普段から使用している方が一番違いが体感できるようですね。
HAPPY CAR LIFE!!