レクサス GS450h GWS191 リフレッシュプラン。 ATF交換からDSC。 サスペンションもリフレッシュ。
愛知県名古屋市からお越し頂いたのは、
レクサス GS450h ハイブリッド GWS191
走行距離92000km
リフレッシュプランのご依頼です。
http://minato-motors.com/blog/?p=12375
まずは問診から
現状の気になる点をお聞きしました。
今までの整備暦や今後の使用状況など参考に
リフレッシュ整備の方向性を決めていきます。
試運転後に
HV車の整備モードに移行させ、
完全暖機状態で排気ガステスト。
排気ガスは全く問題なし。
各ライブデータも診ながら、
異常がないかチェックします。
アライメントを測定して
足回りの劣化度や異常をチェック。
この数値も整備プランニングに活用します。
リフトアップして各機構を点検し、
オススメの整備プランを提案(御見積)しました。
オーナーさんにOKを頂きましたので、
順次作業をしていきます。
試運転時の気になった乗り心地は、
前後ショックアブソーバーからのオイル漏れでした。
メーカー延長保障も過ぎており、
実費にての交換になります。
サポートマウントASSYなども同時交換。
前後4本を純正にて交換しました。
ちなみにGS450hのショックアブソーバーはかなり高額です。
見た目は同じように見えますが
GS250やGS350比べても倍以上します。
Frロアアームやリアブッシュとボールジョイント、
リアロアアームやスタビブッシュなども交換しました。
硬くなったゴムブッシュをリフレッシュし、
新車に近いフィーリングに戻します。
フロント対向4ポッドブレーキキャリパーをオーバーホール。
キレイに洗浄してキャリパーシールを全交換。
ブレーキパッドは残量が多いので
今回は洗浄してからグリスアップで再利用。
弊社ではキャリパーにはサンドブラスト処理・ペイントなどは一切せず、完全洗浄にて対応しています。
グリスまみれの手でシール交換作業をすると、
キャリパーが汚れていればゴミ・ダスト等が混入します。
画像でみると汚れているように見えますが、
完全に汚れは落としているので手には全く付着せず、
混入もありませんのでご安心くださいね。
リア側も同じくO/H。
最後にピストンを出し入れして、
スムーズに動く事を確認。
またダストブーツの装着具合も、
ここでチェックします。
直噴GRエンジンですがガソリン車に比べて
HV車はカーボン蓄積が少ないですね。
DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)を
施工して同時にスパークプラグも交換しました。
そして汚れているエアエレメントはもちろん交換します。
HV用FRミッションのフルード交換。
オイルパン洗浄とストレーナーも交換し、
フルードは希釈式で交換します。
機械式・電動式のオイルポンプを
スキャンツールから強制駆動させながら、
ミッションとオイル経路のフルードを
NUTEC NC-65で全交換しました。
GS450h 標準装備の(アクティブスタビライザー)
専用バッテリーも交換します。
HVバッテリーと補機用バッテリー、
それにこのバッテリーで計3個付いています。
補機用はパナソニック製があるのですが、
A/S用は純正しかなくて・・・これまた高額。
デフオイルはNUTEC ZZ-31 75w85で交換します。
新品ガスケットに交換して
規定トルクでマシ締めしました。
ロアアーム等を外しましたので、
各ボルト・ナットを1G締め付け。
試運転後もう一度1G締め付け。
馴染んだところでトータルアライメントを調整します。
ハンター社最新アライメントテスター (ホークアイWA470)
この軽量ターゲットはハンターの特許なんでしょうか?
非常に使いやすく装着スピードはメチャ速い。
ホイールに傷が付かず軽量ターゲットの動きを
4つの高精度センサーで捕捉し測定します。
3種類あるブッシュでキャスターを調整しつつ、
前後のトゥはボルトを回して微調整。
直進安定性重視のセッティングで調整しました。
GS450hのサスペンションを整備すると、
もれなく付いてくるVGRSの初期化・再設定。
(ヨーレート&Gセンサー0点取得も)
VGRS(バリアブル・ギア・レシオ・ステアリング)
車速感応可変ステアリングギヤ比付ステアリングだそうです。
ちなみに車検時のサイドスリップ調整でも
VGRSはその度にキャリブレーションが必要です。
キャリブレーションをして試運転。
VGRSシステムを把握して固体差のクセを判れば、
バッチリ調整出来ますよ~。
VGRSは激しい切り替えしなんかをすると、
構造上またズレるので要注意・・・。
というわけで最終試運転をして
無事納車となりました。
何をするにもスキャンツールがないと出来ない
GS450hの車体整備。
世界初のデジタル装備が満載なので、
整備書を確認しながら作業をしています。
うっかり間違うと最悪壊れてしまうので、
結構慎重に行いました。
頻繁に入庫すれば忘れないのですが、
タマ~に作業するとね・・・。
本日もミナト自動車に
お越し頂きありがとうございます。
リフレッシュプランは予算の範囲で
いかに新車時のコンディションに戻す整備メニューです。
よくある定期点検や車検整備とは少し趣旨が異なります。
リフレッシュ(再生)するには
それ相応の費用は掛かりますが、
まだまだ愛車を長く良い状態で
使用したい方にはオススメしていますよ~。
リフレッシュプランのご予約・ご相談は
HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。
それではHappy Car Life!!