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ACM21 イプサム リフレッシュプラン 第1章

GW突入ですね。
5/3~5/6までお休みとなりますので
よろしくお願いします。
先日
当ブログのスロットルボディ清掃を見て
TELでお問い合わせを頂きました。
中古車をご購入され
そこから足りていないものを
整備していきたい!! とのご相談。
ディーラー店ではあまり相談に乗ってくれず
ミナト自動車に電話してくれたようです。  (ありがとうございます。)
いろいろ整備プランのご提案と予算割など
現状の不満点などを
やり取りしながら
実際の作業に移していきました。
ACM21W イプサム 7万キロ
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購入時から信号待ちで (Dレンジでブレーキを踏んだ状態)
車体全体へのブルブル振動が激しく
オーナー様自身が症状改善の為
NETなどで情報収集されていてたようです。
そこで最初の整備提案は
スロッルボディー&ISCVの清掃 (アイドリングの正常化)
  
エンジンマウントの交換です。  (エンジン振動の抑制化)

メーカー保証延長
でスロットルボディーの対策品交換
があるようですが期限切れのためNG
エスティマ ACR系   アルファード ANH系   ハリアー、クールガー ACU系 も同様ですね。
実際このイプサムは『スロボディ対策品』では
振動を収めれません。  (当社従業員がマイカーで実験済み)
(データ書き換えのメニューもあるとの噂ですが???)
まずはエンジンの奥
バルクヘッドよりにある
スロボディASSYを外し
さらにISCVも分離します。
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WAKO’Sのスロットルボディー洗浄スプレー
バタフライ回り洗浄清掃します。
7万キロも走れば当然カーボンで汚れていますよ!!
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ISCVもバルブ部分も
カーボンの蓄積
引っ掛かりが有り
スムーズな動きではありませんでした
特殊レンチ があれば
ここまで分解できますよ~。
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再度組み付けて
清掃前の排気ガステストと比べると
清掃前
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清掃後

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CO、HCともにほぼゼロの数値になり
理想的な燃焼でクリーンな排気ガスに!
燃費とトルクアップに貢献かな。
(もちろんスパークプラグとエアクリが良い状態なのが前提ですよ~。)
市販されている燃焼促進剤などの添加剤などより
はるかに良い結果がでますよ。
何より数値ですぐに結果判定出来ますから。
(基本整備をしてからの添加剤投入などは否定していませんよ~。)
これを実施してから
本題の車体ガクガク振動を収める
作業に写ります。

エンジンマウント編は次回に。

中古車購入後に
現状でご不満の方は
一度ご相談を。

もうエアコン使いましたか? お昼間は暑いですね。

ここ数日は
暑いですね~。
この時期になると決まって
冬の間は気が付かなかった
アノ故障が目を出してきますね。
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ミニキャブバン U61 
クーラーが効かないので見てほしいと
お客様からのお電話がありました。
お話を聞くと
走行中は冷風は出てくるけれど
止まると全くダメで暖かい風しか出ないようです。
しかも先ほどガソリンスタンドで見てもらい
  『クーラーガスが無いかも?』  と言うので
ガスを入れてもらったけど
症状が改善しないようです。
ひとまず工場に運びました。
嫌な予感を頭に浮かべながら
マニホールドゲージを繋ぎ
ガス圧を測るとかなりの高圧。
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『オイオイどんなけ入れたんや?』と思いながら
ゲージの針を見ていると
ふと気付きました。
コンデンサーのファンが回ってない
モーターを直結で繋ぐと回らず
車両側からは電気が来ているので
ファンモーターの不良
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ファンが回らず⇒コンデンサー高温⇒ガス圧高い。
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そこで残量フロンガスを回収してみると
195gしか入っていません。
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規定充填量は415g±25g
つまり220g足りない
いったいGSで何グラム入れたのか?
GSの行く前から走行中だけは冷風は出ていたようで
150gぐらいはあったと思うんですけど。
試しにモーター不良のままチャージすると
やっぱり200g弱しか入ってくれません。
圧が高くなりすぎているんでしょうね。
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再度フロンガスを回収してから
真空引きをして規定量をチャージ
(真空引きを長めにしてあげると配管内の水分が蒸発するそうです。)
コンプレッサーオイルと漏れ発見蛍光剤を少し注入。
肝心の吹き出し口の温度は 5度。 冷たい~!!
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7万キロも走行しているので
恐らくスローリークでしょう。
はっきりとした漏れ個所は
デンゲン製リークテスターでは見つけられませんでした。  残念。
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ガソリンスタンドで
『クーラーガスが無いからとりあえず入れてみた。症状改善せず。』
何回過去にこのフレーズをお客様から聞いたでしょうかね。
最近の国産車のクーラーシステムの
冷媒(フロンガス R-134)は
重量で管理しています。
つまり効き具合やサイトグラスの泡も見るよりも
現在のガス残量を回収して重さを測り
規定充填量を入れる。
すると
冷媒ガスが無くて冷えなかったのか?
クーラーシステムの異常で冷えなかったのか?
それ以外が原因で冷えないのか?
が分かってくるので
『とりあえずガス補充』は止めた方がいいですよ。
でもマニホールドゲージの圧だけで分かる
ベテラン整備士なら問題ないかも。
コンデンサーのファン不良やヒューズ切れは
わざわざ回収しなくても事前に分かりますよ~。

こんなんもヤッていますよ~。  鉄骨編

自動車修理工場なんですが
いろいろ工具などがあるので
いろんな工作物をオーダーがあれば作っています
鉄のアングルなどを
カッターで切断。
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それを寸法どうりに溶接して
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出来上がりがコレ?
なにこれ?
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某病院の汚水排水溝
ゴミ捕りメッシュ。
ゴミが浄化槽に入る前に
とりあえずキャッチする網です。
水路に沈めて使うそうです。
既製品を買うと
かなりのお値段がするそうで
オンオフで製作してみました。

 ソーラーパネル    太陽の光で補いました。 

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週末に車を使うかどうか
の頻度だと
ナビセキュリティーなどを
イロイロ付けていると
暗電流(待機電力)などで消費され
バッテリーがあがってしまいます。
こまめに乗れば良いのですが
なかなかそうはいかない場合もありますよね。
当店のお客様で
上記のような使い方をされていて
バッテリーあがりを何とか出来ないか?とのご相談が。
屋根の無い青空駐車場に
保管されているとの事なので
ソーラーパネルで補うことを提案しました。
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ダッシュボードに置いておくだけ。
配線などはなるべく隠れるように取り付けて
太陽の光でバッテリーに充電していきます。
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発電量自体はそんなに大きくなく
微量な発電ですが
もともと少しずつ消費していく待機電力を
カバーすればOKなので
大きな発電量は要らないんですよ。
あくまでもエンジンに付いてある
正常なオルタネーター(発電機)
車載バッテリーがあっての話ですので
どちらかがすでにダメな場合
先に修理が必要ですよ。
ちなみにこの車両のバッテリー&オルタネーターは
最新式のアーガス バッテリーアナライザーで診断。
充電状態(SOC)テスト  
バッテリーの充電できる電気の量(100%)に対して、
どのくらい充電されているかを示します。
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充電容量(BL)テスト
CCA値を測定することで、現時点で充電できる電気の量(充電容量)がわかり、
基準値と比較することで、バッテリーの寿命を算出します。
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エンジン始動力(CH)テスト
始動用バッテリーの一番重要な能力である
どのくらいエンジンをかける力が残っているか?=クランキングヘルス(CH)を測定します。
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ソーラーパネル自体は
あまり金額も高くないので
まぁこんな方法もアリかなと。

ACM21 イプサム リフレッシュプラン 第3章

まだまだイプサムのリフレッシュは続きますよ~。
試運転時に
気が付いた事がありました。
コーナーや交差点など
で曲がっていく時に
カリカリッカリ~と小さ~な音が!!
やや加速気味の時でしょうかね~。
オーナーさんも何となく気が付いていたようです。
通常こんな音がなるのは
ドライブシャフトベアリング アウター側
ハブベアリングのどちらかです。
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症状的にはドライブシャフトが怪しいのですが
リフトアップをしてもブーツの破損はありません
(10年前ぐらいからブーツの品質向上でブーツ破れはめっきり少なくなりましたね。)
ですが左右のカーブで同じように音がするので
左右ASSYリビルト品で交換をしました。
                     (実はこれも従業員のマイカーで改善実証済みです。)
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ブーツ内のグリスが飛び出ていないし
ブーツが破れて水や砂などで
ベアリング摩耗などは無いはずなんですが
材質が悪いのか?
設計が悪いのか?
経年変化なのか?

高確率で音鳴りしてしまうようですね。
シャフトをデフから外すと
ATFが漏れてくるのと
この後にATF交換があるので
ATオイルパンドレンから
フルードを排出。
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おそらく7万キロ無交換でしょう。
結構汚れていますね。
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フィルターも新品に交換し
底に溜まった鉄粉なども
キレイに除去していきます。
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抜き取った分の
同量のATFを補充して
試運転してみました。
するとほとんど音はしなくなりましたが
まだ微かに音がします。   (夜の静か~な道で耳を澄ましてみると)
なんで? 新品に変えてるのに?
もしかしてハブベアリングか?
いろいろ調べて原因が分かりました。
ホイールアライメントが大幅にズレていました。
ドライブシャフト脱着での狂いではなく
元々かなりズレていたようですね。    (大幅なトーアウト)
本来は
4輪トータルアライメント
取れば良いのですが
予算と後々にサス一式の交換予定
検討中なので
今回は簡易アライメント調整で済ましました。 (キャンバー&トーイン)
これでカリカリ音も無くなり
かなり御機嫌なイプサムになりつつあります。
試運転の上
暖機も完了したので
本格的なATF交換に移行しますが
続きは次回へ!!
まだまだ続きますよ~。