10万キロを走行した車両も
最近では珍しくなく
元気に走行しておりますが
やはり新車時と比べると
パワーダウンしていますよね。
そこで今回は
NUTEC ニューテック パワーアッププログラム
のご紹介です。
施工車両は15万キロ走行したプロボックス
普段のOILメンテや車検時の点検整備でも
バッチリしているので
調子はメチャメチャ良いんです。
がしかし
エンジンシリンダリークテスターで
4気筒を測定すると
一つだけリーク率が27% (それ以外は17%)
バラつきがありますね~。
バルブ全閉のシリンダに2気圧のエアを送り込んで漏れ具合(気密度)を見ています。
コンプレッションゲージとは少し違うんですよ~。
でもまあ15万キロも走行すれば仕方がないんですが。
本来は
ステップ1.2.3と
3段階で施工していくのですが
今回はステップ1 (フューエルライン洗浄)は飛ばします。
(洗浄剤をガソリンタンクに注入するだけですから。)
まずはステップ2
暖機したエンジンの
プラグホールから
NC-900RCR カーボンリムーバーをアワアワ注入。
燃焼室全体(ピストン、リング、バルブなど)
のカーボン除去を行います。
2回ぐらいに分けて
穴から溢れるぐらい
リムーバー液を入れていきます。
(かなりの刺激臭で覗き込むと目が痛いです。)
しばらく放置して
溶解&剥離させていきます。
30分後にシリンダ内の溶液を
吸引して排出。
透明の洗浄液が真っ黒に変化。
よく見ると小さな黒い物もありましたよ。
写真では写せなかったのですが
穴を覗き込むとピストン上部が
キレイになってアルミの色が見えましたよ。
(プラグ取付、エンジン再始動 またプラグを外します。)
続いて
ステップ3 コンプブースト for エンジン
シリンダ内をコーティングして
さらに気密性を上げてやります。
スポイドで溶液を
シリンダに直接注入。
手動でクランクを回して
馴染ませていきますね。
エンジンをかけて
またまたコーティングを馴染ませて
長めの試運転。
肝心の結果は
4気筒ともに気密度が上がりました。
(気密度が上がる ⇒ 圧縮が上がる ⇒ 爆発力が上がる )
実際は上がるというより、本来の状態に近づいたのかな。
耐久性は1万キロぐらいで
緩やかに
低下していくようですよ。
パワーアップというより
リフレッシュですね。
新車時に近づけるための商品だと思います。
これにWAKO’S RECS を施工すれば
かなりリフレッシュされますよ。 (燃費、パワーアップなど)
ですが
基本整備をされている事が前提ですけどね。
プラグ、ISCV清掃、エアエレメント、エンジンオイル
など全く整備していない車両は
まずそこから始めた方が良いですよ。
HIRO2525 のすべての投稿
WAKO’S RECS レックス 導入検討中 第2弾
噂のWAKO’S RECS の
効果を数値化出来ないか?
模索中です。
(あくまでも軽いノリでしてるのでサラッと流してくださいね。)
資料によると
スロットルボディ以降から
燃焼室までを洗浄するみたいですね。
たぶんインテークマニホールドと
インテークバルブ中心の洗浄に
効果があるんだと解釈しました。
となると前回の排気ガステストよりも
バキューム圧などの
吸気効率値を
測定していきたいと思います。
テストカーは
ACM21 イプサム 12万キロ
スパークプラグ、エアエレメント
ISCVなどはすでに整備済み。
車両診断機でデータ取りと
バキューム圧を測定してから
RECSを開始。
スロットルボディ以降の
バキューム配管に接続して
点滴のように
少しずつ注入していきます。
15分ぐらいで規定量を
使い切りました。
レーシングでマフラー内に
残っている液を排出!!
視覚的に
もの凄い汚れを落として
排出されてるような気がしますが。
まぁただ単に残留液が出てきているだけだと。
シリンダーに洗浄液をぶち込んでいるんですから。
『煙の量=汚れが落ちた量』ではないですよね。
肝心の結果ですが以下のようになりました。
RECS前
RECS後
車両診断機で
ECUのデータを見てみると
アクセル全閉で回転数は
やや下がっているのに
吸入空気量は僅かですが上がっています。
空気の吸入効率が改善したのでしょうか?
RECS前
RECS後
インテークのバキューム圧も
アナログテスターの針を見ると
こちらも圧が上がる結果に。
まだ数台でしかテストしていませんが
吸気効率が上がっている??ように思います
が
燃費やパワーが改善したかどうかは
この方法では判定しにくい
ですが
変化はあったという事で
また次回に持ち越しですね。
施工前よりある程度走行した後の方が
もっと差が広がるんではないでしょうかね。
でもこれはスパークプラグやエアエレメント
エンジンオイルなどを定期的に交換しているのが
前提ですよ。
それより ATF (アイシンAWF+)を交換する。
予算が許すなら 高性能ATF ( NUTEC ZZ51改 or WAKO’S ハイパーS)
で交換するほうが確実に良いと思うんですけどね。
『伝達効率が上がるのが体感できますから』と
宣伝しておきますね。
ATF交換などお気軽にお問合せ下さい。
兵庫 神戸市からトルコン太郎を探して
5月になりましたね。
GW期間中は部品屋さんが
お休みになるので
あまり大した事はできません
が
車検場がガラガラに空いているので
あえてこの時期に車検予約を
入れたりしています。
先日のお話です。
神戸市垂水区からのお電話が
ありました。
Z11 キューブキュービック AT
『明日ATF交換を予約したい』とのお連絡。
アイシン AFWプラスなら
常時在庫しておりますので
『どうぞお越しください』と返答しました。
電話問診では特に異常はないようで
実際の試乗や
コンタミチェックでも
異常なし。
3万キロの中古車を購入し
現在7万キロ走行。
おそらく7万キロ無交換のはず。
(オーナー様も記憶に無いようです。)
5ナンバーの目安量 8ℓを交換予定でしたが
走行距離を考えると1.5倍から2倍がオススメです。
一度8ℓを交換し終えてから
最終使用量をオーナー様に
判断してもらうことに。
(ぜひぜひ!作業内容を見てください。)
(見てもらうのが一番分かりやすいので!!)
右のモニターが廃油です。
圧送式で一気に8ℓを入れ替えますね。
抜き終えると今度は
トルコン太郎の優れている点の一つ
クリーニングモードで
浮遊物をフィルターで濾していきます。
奥のモニターが新油モニター
真ん中がクリーニングモニター
(このモニターのATFは車両側と同じなります。)
まだすこし汚れが残っていますね。
追加で4ℓを再度交換し
総使用量12ℓで行いました。
遠方から来られたので
この際きっちりとメンテナンスを
したかったようです。
いろいろ過去の修理歴や
車検時の記録簿をみせて頂きました。 (来店の際にメンテナンス相談もしているのでお気軽に!!)
LLC交換と
この車種定番のスロットル清掃が
なかったのでこれらも同時にさせて頂きました。
左右の赤い印の隙間
右側は軽く清掃しただけですが
少し空いていますよね。
それだけカーボンが溜まっていたんです。
全体をクリーナーとウエスで
キレイにしてあげると
ここまでキレイに隙間が空きましたよ。
エアエレメントも詰まり気味で
抵抗負荷がかかりブローバイから
オイル戻りがありました。
(ケース内面がオイルでテカテカしていますね。)
このままだと急に空気量が増えて
ECU学習値が混乱します。
(回転数が高過ぎたり、ハンチングを起こします。)
そこで急速TAS学習を実行
1000回転のアイドリングから
700回転まで修正して完了。
LLCも
ラジエターリフレッシャーで洗浄再生していきます。
あとはバッテリーも
アーガス バッテリーアナライザー
で診断するとバッテリー寿命が40パーセントでしたので
交換しました。
予算がいくらでもあれば
全部すれば良いのですが
なかなか、そうはいかないと思います。
限られた予算のなかで
整備する優先順位を
分かりやすく提案するのも
整備士の仕事だと思いますので
ご来店の際はぜひご相談ください。
ACM21 イプサム リフレッシュプラン 第3章 ZZ51改 ニューテック トルコン太郎
前回ブログの続きです。
オイルパン脱着&フィルター交換を
終わらせているので
本格的にトルコン太郎で圧送式ATF交換をしてみますね。
お客様の要望でハイグレード
のATFを入れたいとの事で
今回はWAKO’S ハイパーS
からのグレードアップで
NUTEC ニューテック ZZ51改 DF-TF ニューテックホームページはこちら。
を提案させて頂きました。
オーナー様も ぜひそちらで行ってくれ! との事で
GOサインを頂きました。
ですが7万キロ無交換車に
いきなりZZ51改 DF-TFで
汚れ洗浄するのは不経済なので
まずはアイシン AFWプラスで洗浄し
十分綺麗になった状態で
ZZ51改 DF-TFを投入したいと思います。
(リットルあたりの金額が2.7倍ほど違いますからね。)
オイルパン脱着時に
4ℓほど給油しましたが
まだまだ汚れていますね。
このぐらい綺麗になるのに
結構な量を使いましたよ。
ここからが本番です。
ATFチェンジャー トルコン太郎に
ZZ51改 DF-TF
をセッティングします。
十分にAT内が洗浄されているので
10ℓを圧送式で交換していきますね。
どうですか?
これで完全に入れ替わりましたね。
エステル系化学合成油を使用し
鉱物油より高機能の性能が
長く維持できるので
とてもオススメです。
純正品や
同等品質のアイシン AFWプラスより
金額はかかりますが
洗浄フラッシングをAWFプラス
本番をZZ-51改の
2段回に分ければ金額も抑えれますし
それ以上のフィーリングが得られますので
ぜひお試しくださいね。
今回は全3部作で
イプサム リフレッシュプランを
お伝えしましたが
これ以外にもたくさんの作業をしているんですよ。
(LLCリフレッシュ、ACリフレッシュなどなど。)
すべて書ききれないので
この辺でとりあえず完結です。
ACM21 イプサム リフレッシュプラン 第2章
前回の『スロットルボディ&ISCV』清掃の続きです~。
本題の車体ブルブル振動は
エンジンマウントの劣化が
主な原因になります。
ACM21のイプサムやAZR60系のノア/VOXYの定番ですね。
他にもエスティマ ACR系 アルファード ANH系 ハリアー、クールガー ACU系 なども多いです。
特にエンジンの右側にある
オイル封入式エンジンマウント
の劣化は目視でも分かる場合がありますよ。 (マウント周辺にオイル染みなどが有ればアヤシイですよ。)
取り外したオイル封入マウントの
赤いマルの部分を指で揺すってやると
古い方は揺れが収まらずブルブル~っとなっていました。(0.5秒ぐらい)
新品のマウントは全く揺れず
指で押すぐらいでは
微動だにしません。
なんせ重たいエンジンを支えているんですから!(当たり前ですよね。)
他の三カ所も順番に交換していき
ゴムブッシュの隙間の違いが
分かるかなぁ?
こちらもアップで見てみると
こんな感じにヒビ割れています。
合計4点のエンジンマウントを交換と
前回アイドリング正常化
をした結果。
無事車体ブルブル振動は無くなり
快適になりましたよ!!
もともと燃費向上のために
新車時からのECUプログラムで
信号待ち時(アイドリングでブレーキを踏む)には
回転数を下げるように制御しているそうです。 (600~650回転ぐらい?)
年数と距離が経つと
不具合はいろいろ出てきますけど
ポイントを押さえてやれば
結構快適に乗れるものですよ。
次回第3章は
ハイグレードATF交換に続きます。
まだまだ続きます。お楽しみ!!