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トルコン太郎があってもね。  それだけではないんですよ、ATF交換って。

日中は33℃ぐらいまで
気温が上がり
湿度も高いので
蒸し暑い一日ですね~。
トヨタ ビスタSV50 D-4 11万キロ走行
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和歌山県からお越しのビスタ D-4
1年ほど前に他社でATF交換をされたそうです。
しかもトルコン太郎で。
ですが今回はミナト自動車で
してほしいと依頼されました。
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前回のATFの銘柄は不明。
16ℓ位使用しトルコン太郎で交換しているのから
ウエスで拭き取ってもキレイでした。
上の画像のように
新油と比べると少し黒っぽくなっていますが
そこはあまり問題ないです
(汚れている=ATF劣化)ではないんですよ~。
説明すると少し長くなるので、また今度しますね。
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圧送式で交換し
廃油モニターを見てもこんな感じ。
規定量でほぼアイシン AFWプラスに入れ替わりましたよ。
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ATFクーラーも専用洗浄剤
スラッジを洗い流します。
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試運転をした後にATFレベル調整をするのですが
実はこの車、入庫時からATFの量が少なかったのです
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ATFレベルゲージを見てもらえると分かるのですが
通常は冷間時温間時の切れ込みがあり
この間の量は1000cc=1ℓ。
温間時の切れ込み間は約200cc
入庫時は冷間時少し上あたりに
レベルがきていたので
約1ℓほど足りていませんでした。
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交換直後は65℃ぐらい
少しの走行で75℃になり  (測定温度ですばやく調整)
しばらくアイドリングを続けると
87℃ぐらいまで上昇しました。
レベルゲージやオイルパンの形状によって
測りずらい車両も有るので
そういう時は車両診断機でATF温度を見る時もあります。
結構、目盛りに幅を持たせてある奴は診断機は必要ないんですけどね~。
このあとは
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次回ブログでアップしますね。
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『ミナト自動車の考え方』 その1

『自動車整備工場は一見では入りにくい。』
とよく知人に言われます。
ディーラーなどの店舗などに比べると
個人経営の町工場風な整備工場だとなおさらですね。
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どんな人が?どんな風に?
自分の愛車を整備するのかと考えると
なかなか入りずらいのも分かる気がします。
そこでせっかくブログなどを立ち上げているので
少しずつですが『ミナト自動車の考え方』を発信していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
まずはお問い合わせの多い『ATF交換の予約』から
(作業内容はATF交換のカテゴリーでご紹介しているので省きますね。)
最初に予約制なんですが別に敷居を高くしているわけではなくて
1台ごとに丁重な作業や確認作業を行うと
必然的に そんなに台数をこなせないんです。 すいません。
それに遠方から来られるとなると
絶対に時間内に仕上げる為、
リフトなどを空きを確保しないといけませんから
そのスケジュール調整もありますし。
あとは代車ですね。
作業時間が2~3時間掛かるので
無料でお貸ししています。
7台ほどご用意しているのですが
全て貸し出している事も多く
その手配のためにも予約制にしているんですね。
こんな感じで少しずつ書いていきますので
どうぞよろしくお願いします。

反省と故障原因の追究   

前回、前々回ブログで紹介した
プレマシーの
点検整備とリビルトAT交換を完了し
納車をしました。
その日に夜にメールを頂き
お客様から調子は良好とのお連絡。
あ~よかった、よかったと思っていると
次の日にメーターパネル内のHOLDランプが点滅
変速しないと連絡が入りました。
(30分ぐらい走行すると異常が発症するようです。)
すぐに代車を手配し引き取りに。
工場までの帰り道(1時間)では異常は発症せず
車両診断機(G-SCAN)で調べると
P0500 スピードセンサー信号系統のエラーがありました。
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そこで試しにセンサーカプラーを抜いて走行すると
HOLD点滅 変速固定はするのですが
スピードメーターの針も動きません
(オーナー様に聞くと異常時は針は動いていたそうです。)
(HOLD点滅、変速固定はフェイルセーフティーが働き、どこかのセンサーが異常になると作動します。)
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マツダ車でHOLD点滅の定番は
パルスジェネレーターの故障
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同じような症状が出ますが
その場合はメーターの針は正常です。
ちなみにこれのカプラーを抜くと
P0715 パルスジェネレーター信号系統のエラーコードがでます。
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リビルトATはメーカーのマツダから取り寄せ品
ですがスピードセンサーは付属しておらず
旧ATからの移植でした。
リビルト品のセンサー移植はよくある事で
今回も試運転で問題なければ大丈夫だろうと。
数日間試運転を繰り返しましたが
発症しないので
可能性のある二つのセンサーを交換しました。
(もちろんミナト自動車で費用を負担しました。)
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納車前の試運転は
修理状況にもよりますが
30分X3回を目安に
しています。
(冷間時から30分
その間に不具合が無ければ
そのまま納車となるのですが
稀にこのような場合もあるので
どこまで試運転をすれば良いのか?
悩みどころですね。
それよりもお客様にご迷惑とご心配を掛けたのが
申し訳ないと反省しています。

AT交換から定期点検。  ブーツのみなら安いよ。

前回ブログの続き です。
ATミッション交換と同時に
24ヶ月点検もさせて頂きました。
最近中古車でご購入され
そのまま乗られていたようで
今現在の状態の再確認
(中古車店がどんな納車整備をしたのかは、これで分かりますね。)
最初に
排気ガステスター
燃焼状態をチェック。  (これ結構重要! エンジンの健康状態がよく分かります。)
エンジン周りも問題なく
定期的なメンテナンスは
されているお車のようですね。
リフトアップし
ブレーキパッドなどの残量や
ブーツの切れ、ガタなど
入念にチェック。
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ブーツの切れをシリコンゴム
3ヵ所補修していました。 
(よく言えば補修。 悪く言えばゴマカシですね。)
水の混入からボールジョイントが錆びて
最悪の場合、脱落の危険性があります。
破けたままだと車検は不合格ですが
表面を脱脂して上から塗ったんでしょう。
(これなら車検合格はしますが耐久性は無く、すぐに破けてきますよ。)
汚れたグリスをキレイに塗りなおし
新品ブーツに交換。
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この車種はジョイントブーツ単体(数百円)で供給されているので
交換してもシレテいるのにね。
(おそらく知らないんだと思います。)
ミナト自動車の中古車販売では
有り得ないですが
3ヵ所も破れていると
自社整備工場が無い場合
部品代と外注工賃で
7千円位はコストが掛かるしね~。
(それに自社整備工場完備もピンキリですしね。)
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あとフロントブレーキローター
錆でかなりの腐食
裏側は均一にパッドが当たっていなく歪んでいるんでしょう。
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24mmから両面を
0.5ミリずつ研磨。
限度厚22mm以上の23mm。  
この残量は国産車なら十分大丈夫ですね。
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研磨屋さん曰く
安いローター研磨マシーンはダメみたいで
いい奴を使わないと歪みが抜けないそうです。
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パット残量は8割残っているので
表面のみ削って再利用。(予算もあるしね。)
フロントのホイールアライメントも
キャンバー、トーインが大幅に狂っており
基準値まで修正して試運転しました。
ミッション交換後すぐの試運転では
ハンドリングがフワフワしていて
安定感が無かったのですが
それが良くなりましたね。
このプレマシーはリアも調整出来そうなので
本格的な4輪トータルアライメントをすれば
もっと安定するでしょう。
中古車をご購入された方
車検合格=安全快適 2年間安心
ではないですよ。
上記の作業をしなくても
車検基準には満たすのでコワイですね。
ぜひ信頼できる整備工場
定期点検の依頼してくださいね。

こうなるとATF交換では直らない。   リビルトAT編。

『変速ショックが大きいのでATF交換で直らないか?』
とメールからのお問い合わせ。
ディーラーでは
ATFの粘度が落ちている。      (おそらく想像でしょう。)
抜いて薄めて入れると壊れるリスク大。  (理解した上で良否判定できれば問題なく交換可能。)
ミッション交換と診断。        (そうなりますよね。)
メールでの症状確認はDレンジのタイムラグと強いショック
特に1速に問題があるようでした。
ミナト自動車では本当にAT交換なのか?
ATFの交換では直らないのか?
診断してほしいとの事なので
一度ご来店して頂き、見てみる事になりました。
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早速ATFレベルゲージを見ると
水滴らしき物が付着。
ATFをウエスに取るとうっすら白濁していました。
ラジエターの冷却水がAT内に混入したのでしょうね。
(ATFクーラーは冷却水で冷やされますが、そこから進入したのかな。それ以外ないし。)
こうなると多板クラッチが水を吸ってアウト。  AT交換しかありません。
そんな流れでお見積をし
メーカー系リビルトATを取り寄せ
交換しますね。
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まずはATFがこぼれないよう
先にドレンアウト。
イチゴミルクみたいですね。
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周りについている付属品ハーネスなどを
外していきます。
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運よくエンジンごと外さなくても
AT単体だけ脱着できそうです。
(ですが足回りなども外すので少し楽なだけですが)
エンジンクレーンで吊り上げながら
ミッションジャッキで慎重に下ろします。
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トルクコンバーターも同時に交換。  
逆の手順で組み立て
ラジエターも新品に。
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ついでに4個あるエンジンマウントインシュレーターの
ひとつに亀裂を発見。  これも交換しますね。
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後はATFを補充するのですが
どうせならと
ハイパフォーマンスATF  
WAKO’S ハイパーSを入れる事に。
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入庫時はすでに前進が出来なかったので
試運転はしていませんが
AT交換はアクセルを少し踏み込むだけで
グングン加速していきます。
新車のときは
これぐらいパワフルだったんでしょうね。
この車、予想以上によく走るな~という印象。
次回はAT交換と同時に行った
24ヶ月点検をアップしたいと思います。