スバル SH5 フォレスター 車検整備とタイミングベルト交換。 AVCSに特殊工具。
毎年の事ですが
12月の前半は車検依頼が多い時期なんですよね。
部品手配やメーカー在庫切れ
年末の事を考えると、
12月の前半に有る程度の台数は、
作業しておきたい。
お客様も年末年始に
愛車を使用したいと思いますし。
スバル フォレスター
SH5 MT
走行距離10万キロ
車検整備のご依頼です。
まずは試運転と排気ガステスト
CO・HCともに やや高い数値でした。
車検には十分合格する水準ですが、
見逃す訳にはいかない状態ですかね。
あとで原因を確認します。
走行距離が10万キロという事で、
タイミングベルト交換と
イリジウムスパークプラグ交換との
交換時期が重なりましたね。
全体を点検してから
整備プランを提案。
部品が届いたので順番に作業していきます。
まずはタイミングベルト交換から。
SH5フォレスターは
可変バルブ装置のAVCSが付いています。
EJ20エンジンの
タイミングベルト交換自体は簡単なのですが、
カムシャフトFrオイルシールの交換が少し難しい。
吸排気のカムスプロケットを外すだけなんですが、
特殊工具がないと固定ボルトが外れないのです。
しかも固着している場合も有り。
整備用特殊工具メーカー ハスコーの
AVCS対応カムプーリホルダー
吸気・排気両方のスプロケットに対応
レンチ長を延長できるように
ボルト穴を開けて、
フラットバー取付できるように加工しました。
これでカムスプロケットを固定して、
ボルトを緩める事ができるのです。
もちろん締める時も必要です。
カムシールを交換して
ウォーターポンプASSYも交換。
サーモスタッドも同時交換です。
クランクフロント側にあるオイルポンプを外し、
完全脱脂をして液体ガスケットを打ち直します。
クランクシールも交換し
Oリング交換も忘れずに。
複数あるアイドラプーリーも交換し
Tベルト・補機ベルトの交換が終われば、
LLC冷却水を圧送式交換をしますね。
ニッサン・スバル・ホンダに使用されている
青色スーパーLLC用に、
ラジエターリフレッシャーをもう一台導入しました。
赤・緑・青のLLC交換のたびに、
容器を入れ替えるのが非効率なので。
作業時間の短縮になってくれると思います。
エンジンを掛けながら15分。
毎分5Lぐらいで圧送し、
全ての冷却水を入れ替えます。
冷却水容量が10Lなら、
7回半は入れ替わる計算になります。
最後にLLC再生強化剤を注入して、
エア抜き作業でひとまず完了。
・電子制御スロットルボディの清掃
・イリジウムスパークプラグの交換
燃焼状態が良くなり、
排気ガスもクリーンになりますね。
ブレーキも軽いジャダーが出るそうで、
入念にチェックしますね。
ブレーキパッドの残量は
ほとんど無くキケンですね。
Fr・Rのブレーキパッドを交換します。
WAKO’S BPR 高性能ブレーキパッドグリスを
パッドシムに薄~く塗り広げ。
耐熱・耐久性を向上させ
微振動を抑制します。
Frディスクローターは研磨し、
ブレーキ・クラッチフルードも交換~。
車検にも合格し、納車となりました。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に
お越し頂きありがとうございます。
最近多いのが
(WAKO’S RECSだけ施工してもらえませんか?)
(ラジエターリフレッシャーでLLCを交換してほしい。)
(カーエアコンリフレッシュα でニューテックのAC添加剤を)
などの単品作業依頼を問い合わせ頂きます。
これらの整備メニューはATF交換やDSC、
点検整備や車検時などの時のみお引き受けしています。
申し訳有りませんが、
各単品作業はお引き受けしていないのです。
なぜかというと、少人数で
遠方からの日帰り作業 (当日完了厳守)
一週間預かりの点検整備や車検 (期間が限られる)
の一日一台で付きっきりの作業していますので、
とても手が回らないのが現状です。
どうか御理解の程宜しくお願いします。