1. TOP
  2. ミナトBLOG

GRS180系 クラウン   リアハブベアリングの異音。  問診技術も大切です。

以前ATF交換で来店された方から

親族のクラウンについて相談されました。

 

トヨタ クラウン  GRS182 

H16 11万キロ走行

 

 

 

 

 

 

ATF完全圧送式交換

DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)

その他オプション整備・・・などがメイン依頼なのですが、

 

 

 

車外からの異音がするのでソレも診てほしい。』

 

と相談されました。

 

s-IMG_0802

 

詳しい状況を問診して、試運転。

 

ゴーという唸り音が

30Km/hぐらいから鳴っていますね~。

 

 

 

 

 

弊社相談前に

いつも車検整備をしている工場に相談したところ、

 

原因特定が出来ず、

なぜか?スロットル清掃をされて

納車になったそうです。

 

 

 

 

 

 

異音原因の診断は共振などがあり、

地味に難しいのですが。

 

 

今回は比較的に簡単に特定できました。 (10分ぐらい)

 

 

 

 

 

 

 

一般ユーザーの方から

『 いかに不具合情報を聞き出すか? 』は

整備士の大切な技術だと思います。

 

 

(腕だけではなく、口も耳も立たないと!!)

 

 

 

 

問診技術が向上すると、

時間短縮にもなり誤診も減ると思いますよ~。

 

 

 

 

s-IMG_0783

 

 

試運転で音質を判断して、故障箇所のアタリをつけました。

(車両後方から聞こえますね。アソコかな?)

 

 

 

 

 

リフトアップ状態でタイヤを空転させ、

異音があれば駆動輪のどちらかです。

 

 

 

左右の特定は片側を止めて、

反対側を回転させればスグに分かります。

 

今回はリア左 ハブベアリングからの異音ですね。

 

 

 

 

 

駆動しないFRフロント側はこの方法が使えないので、

秘密工具を駆使して判定します。

 

 

 

s-IMG_0785 s-IMG_0784

 

 

ブレーキキャリパーと

ディスクローターも外すと、

 

 

サイドブレーキライニングが

グズグズで剥離していますね。

 

 

 

 

サイドブレーキの戻し忘れかな?  熱でヤラレてます。

 

こちらも交換しますね。(もちろん反対の右側も)

 

 

s-IMG_0788 s-IMG_0789

 

この車両はハブ・ベアリング・ABSローターが

一体構造のASSY交換。

 

 

 

 

裏のボルト4本を緩めて

スライドハンマーで引き抜くと

 

予定通りハブだけが引き抜けました。

 

 

 

 

そこからサスペンションの各ロッド・アームを分解し、

ナックルを分解してハブベアリングを外します。

 

 

s-IMG_0793

 

 

 

錆で固着している場合が多い。

金属製ダストカバーの再圧入しずらい。

 

 

ナックルを外さなくても 外れそうに見えるが・・・。

 

 

 

結局バラバラに分解した方が早いのですね。

 

 

s-IMG_0798

 

純正部品はホイールボルトまで付いたASSY供給。

 

サクサクっと組み立てて、

サイドライニングも新品に交換して試運転。

 

 

アライメントも調整し、

 

各サスペンションアームを

車重を掛けた状態で本締め

 

 

 

これで異音は無くなりました。

 

 

 

 

ATF交換やDSCをする前に、

異音が解消されて良かったです。

 

 

ミッションやデフからの異音だと、

高額修理が予想されますので。

 

 

 

s-IMG_0808 s-IMG_0810 s-IMG_0811 s-IMG_0877

 

 

ATF完全圧送式交換 for  アイシンAFWプラス

 

 

オイルパン洗浄・ストレーナー交換。

 

専用アタッチメントを使用して

アイシンAFWプラスで圧送式交換しました。

 

 

キレイになりましたね。

 

 

 

s-IMG_0813 s-IMG_0817

 

直噴エンジンのインテークバルブに

蓄積する大量のカーボン。

 

 

 

これは(弊社オリジナル整備 DSC)で完全に除去しますね。

 

 

s-IMG_0820 s-IMG_0822 s-IMG_0825 s-IMG_0827

 

 

 

バルブの形が分からないほど蓄積し、

硬く固着していますね。

 

 

 

これで本来のエンジン性能が

発揮できると思いますか~?

 

 

 

 

 

ドライアイス洗浄とDSC専用ノズルで、

エンジン奥にあるこのカーボンを除去しますね。

http://minato-motors.com/blog/?p=5921

 

s-IMG_0830 s-IMG_0831 s-IMG_0833 s-IMG_0835

 

3mmドライアイスペレットを使用して

10秒ほどショットしてもコレぐらい。

 

 

 

キレイになるまでショットを繰り返します。

 

s-IMG_0848 s-IMG_0842 s-IMG_0840 s-IMG_0839 s-IMG_0851

 

キレイになれば元通りに組み立てて、

学習値を初期化すれば完成です。

 

 

 

 

最後にオプション整備のWAKO’S RECSを施工しました。

 

 

 

GRSクラウンはメンテナンス次第で、

20万キロ以上でも十分使用できると思いますよ~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に

お越し頂きありがとうございます。

 

 

最近メールの調子が悪く、受送信に不具合が発生していました。

 

11月5日~11月12日の間でお問い合わせメールされた方で、

弊社から連絡が無い場合はお手数ですが

電話にてお連絡を頂ける助かります。

 

 

ご迷惑をお掛けしますが宜しくお願いします。

 

2015年11月13日

このページのトップへ