ステップワゴン RG1 車検整備。 同じ名称の作業ですが・・・。
以前ATF交換で神戸から来店して頂いた
ステップワゴン RG1 80000km
今回は車検整備の依頼です。 ありがとうございます。
オーナー様が希望される整備と
点検結果から弊社が提案する整備。
予算に合わせて
betterベターな整備内容をプランニング。
(もしこの車両が私の車なら、限られた予算内でこれらをするだろう)
そんな感じで整備プランを制作してみました。
まずはエンジン整備の基本 排気ガステスト。
CO2がやや低いが良好な数値。
(今回の整備でもう少し改善するでしょう。)
エアエレメント・スパークプラグなどもチェックしますね。
エアエレメントは湿式でやや汚れ。 もう少し使えそうです。
スパークプラグはノーマルタイプでした。
今回は長寿命&高性能スパークプラグ
デンソー イリジウムタフに交換します。
両電極ともにイリジウム合金を使用した
高性能スパークプラグ。
次回交換時期は10万キロになりますよ。
タイロッドエンドのボールジョイントブーツ。
左右ともブーツ破れでグリスが出ていますね。
破けたままだと車検不合格ですが、
その前に水が混入し、サビますからね。
グリス油膜も落ちるで、
磨耗ガタの原因にもなるのです。
油圧リムーバーで分割し、
ジョイントを洗浄してから
新しいグリスを注入しますね。
ラジエターリフレッシャーでLLCリフレッシュ交換。
通常のLLC交換では出来ない
ヒーターコアのLLCまで圧送式で全交換します。
アッパーホースを切り離し、再生LLCをドンドン注入。
押し出された旧LLCを高密度Wフィルターでろ過再生。
ヒーターはマックスHOTにして
エンジンを掛けながら15分間。
ラジエター・エンジン・ヒーターコアに
LLCを循環させてリフレッシュ。
ラジエターリフレッシャーのポンプ吐出量は 毎分4Lになります。
平均LLC充填量が8Lぐらいですから、
計算上、7~8回転ぐらい循環しますよ。
ラジエターリザーバータンクも外して洗浄。
底に溜まった沈殿物は、
アルミ・銅の錆でしょう。
今のエンジンはオールアルミ製が主流です。
昔の鉄製エンジンブロックように
目に見える赤サビは出ないんですよ~。
最後にLLC再生剤を注入し、
アルミや銅の防錆剤 ・ 消泡剤を強化します。
エア抜き作業で
配管内の空気を排出し、レベル調整。
スキャンツール(G-SCAN)を接続し、
ダイアグコードをオールサーチします。
ブレーキ系のエラーコードですが、
一度リセットして様子をみますね。
おそらくバッテリー上がりなどでの
異常コード検出かな。
エラーコード = 異常 ではないのですよ~。
バッテリーは2年前に交換されていますね。
アーガス社 バッテリーアナライザーで
充電・発電状態のチェック。
オルタネーターの発電状況も良好。 OKですね。
こんな感じで進行するミナト自動車の車検整備は、
お預かり期間を多めに頂いています。
・昔に比べて車両が進化し、チョック項目・作業箇所が増加。
・整備プランの製作と、オーナー様との内容相談してからの発注。
・各メーカー部品倉庫の集約で納期が遅い。
なども理由に挙げられるのですが、
一番大きいのは
理想的な作業をすれば、
必然と作業時間は増えるからです。
LLC交換にしてもヒーターコア内まで
交換する整備工場は少ないでしょう。
・ラジエター下部のドレン排出交換。
・ラジエターリフレッシャー 全圧送式交換。
同じ名称(LLC交換)の作業でも、
浅くから深くまでありますからね~。
次回ブログもステップワゴン 車検整備の続きです。
どうぞ宜しくお願いします。
Happy Car Life!!