ハイエース 100系 21万キロ ATF完全圧送式交換。 タフですが劣化はしますよ~。
ハイエース バン 100系 LH172V
走行距離 21万キロ
前々回のブログで紹介した車両整備の続きです。
http://minato-motors.com/blog/?p=5781
おそらく新車から21万キロの現在まで
無交換だったATFを完全にキレイにしていきますね。
試運転 と ATFチェック。
出てきたATFは真っ黒を通り越して
アララ~な状態。 (ウマく表現できません。)
オイルパンから脱着洗浄していきます。
オイルパン磁石についた鉄粉は
約5mmほど蓄積しています。 結構多めですね。
それだけATFが劣化し
油膜が確保できず磨耗粉が出ている証拠。
オイルパン、ストレーナー、磁石などを
キレイに洗浄して、抜いたATFも補充します。
十分に暖機をして
高性能ATFチェンジャー(トルコン太郎)に接続。
アイシン精機 AFWプラスで
規定量を一気に圧送式交換していきますね。 (1回目)
全然キレイになりませんね~。
21万キロ分のスラッジがAT内部に蓄積しているので
そんな簡単にはキレイにならないんですよね。
フラッシングモードで30分。
アイドリングを続けながら
汚れを浮かせます。
さらに規定量を再圧送式交換します。 (2回目ね。)
最初に出てきた旧ATFよりかはキレイになりましたが、
左奥に見える新油ATFと比べると
まだまだ汚れていますね~。
再フラッシングモードを行い、
3回目の圧送式交換をします。
これでどれだけキレイになるでしょうか~?
これで完全に入れ替わりましたね。
定期的なATF交換をしていれば
ここまで何度もする事はないのですが、
ATFは無交換!と間違った認識が広まっているので
しかたがないのかなぁ~とは思います。
ただ間違った方法、作業知識で
過走行のATF交換をすると
それはそれで問題があるので注意は必要ですけどね。
ところで
完全圧送式交換後のフィーリングは?
との質問は愚問ですよ~。
そりゃ~良くなりますよ! スムース&パワフルに。
加速が悪いので見てみると
エアエレメントも真っ黒。
即、交換させて頂きました。
エンジンも息苦しかったと思います。
リアブレーキはオーバーホールしたので
フロント側もシール交換しますね。
ブレーキパッド残量はOK。
キャリパーとホルダーのオーバーホール。
ゴム製品のシールリングなども
経年劣化で硬化しますので定期的に交換しましょう。
キャリパーとピストンを洗浄し、シール・ブーツを交換。
ホルダーのスライドピンブーツも交換して
ピンにグリスを塗り直します。
スムーズに動くようになれば
パッドの変磨耗もなくなり、寿命も延びますよ。
ハイエースのタフさは
重々承知していましたが、
21万キロ分の酷使をリフレッシュするには
多くの費用と時間が掛かりましたね。
(残念ながら右リアドラム・大量のATFなどが犠牲になりました)
ですが手遅れな状態ではなかったので、
適切な作業内容で処置すれば
かなりのレベルまで回復できたと思いますよ。 (自画自賛)
過走行・低年式だが、まだまだ使用したいとお考えの方は
費用は多少掛かりますがリフレッシュ整備をオススメしますね~。
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今日はこのへんで Happy Car Life!!