ハイエース ブレーキ修理。 デフオイル漏れ、ドラム固着。
今週の寒波でも積雪無し。
数年ぶりの雪ダルマが作れない予感がする
大阪府 堺市です。
ハイエース バン 100系 LH172V
走行距離210000Km
ATF交換 と ブレーキの不具合で
予約入庫して頂きました。
ブレーキの引きずり?のような状態で
ペダルを離してもクリープ現象で前進しない。
時々マシにはなるそうで、
最初に点検してみました。
オーナー様曰く4万キロで購入して
今までブレーキはノーメンテ。
高速道路での長距離移動が多いそうですが
17万キロも何もしないでイケたとは・・・。
途上国で大人気な理由が分かります・・・。
今回の原因は
左ハブ&ホーシングシールからのデフオイル漏れ。
100系ハイエースでは定番の故障ですよね。
ブレーキライニング、ドラムも
オイルでベトベト。
シール・ライニング・ベアリングなどなど
オーバーホールとなりました。
左側はオイル漏れでした。
じゃあ右側はどうなのかと?点検すると
ドラムが固着して外れません。
バーナーで炙ってみたり、
冷却してみたり・・・。
いろいろしてみましたが
全く外れないので最後の手段。
カッターでドラムを割りながら
ハブとのテンションを緩めて外しました。
ドラムとハブシャフトの合わせ面にある紙パッキンが
両面テープのようにガッチリ固着していたのでしょう。
車検毎に外していれば
ここまではならなかったような気がします・・・・。
こちら側もニジミがあるので
オーバーホールをします。
ブレーキパイプとナットを外し、
スライドハンマーで引き抜きますね。
キレイに清掃をして新品シールを圧入。
ホーシング内のデフオイルが
ブレーキドラム側に漏れない為のオイルシール。
コレが劣化してくるとシャフトを通じて
オイルが進入してきます。
そうなるとハブベアリングのグリス粘度が低下し
ベアリングもダメになりますよね。
もちろん左ドラムも研磨して再生し、 (右ドラムは新品)
ブレーキライニングは
オイルを吸っているので交換ですね。
ABSローターやリテーナーなどは削って外し、
ベアリング類はプレスで圧入交換。
リテーナーはオイルシールに合うように
同じ位置まで圧入しますね。
奥まで入れすぎると、またオイル漏れしますよ~。
左右リアブレーキシリンダのカップキット交換。
漏れてはいませんがココまで分解したので
ついでに修理します。 予防整備ですね。
あとは組み立てて、ブレーキオイル交換と
デフオイル交換でとりあえず完了。
車検台数が多い2月、3月。
数台の車両とを掛け持ちながら、
順番に作業していくので
少しお時間を頂いています。
リアブレーキの修理が完了すれば、
21万キロ無交換のATF交換作業に移行しますので
その様子は近いうちにお伝えしますね。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に
お越し頂きありがとうございます。
それでは良い週末を!
Happy Car Life!!