整備士ゴコロを弾むのは・・・。 17年分の愛着 と 18年目への整備
以前ATF交換とブレーキリフレッシュなどでお世話になった
レガシィ ステーションワゴン BG9
平成10年式 走行距離20万キロ
今回は車検整備のご依頼です。
新車から17年が経過し、20万キロ。
オーナー様にお話を伺うと
今までいろんな部品を交換し、
整備し続けて乗られてこられたようです。
乗り換えも検討されたようですが、
(ご家族との荷物を満載しての旅行)
(なによりこのBG9が気に入っている)
直して修理し続けるのも、それは贅沢で面白いかなと
お聞きしました。
なかなか愛着があって手放せないそうですね。
ステーションワゴンの大きな荷室には
思い出が満載できますからね~。
今回は18年目に向けての整備になります。
CO,HCともに数値が上がっていますが
この年式であれば上々の数値です。
エアエレメントが汚れていたので交換し
触媒をレーシングで暖めれば (触媒活性)
数値も落ち着いてきました。
バッテリー&オルタネーターのチェック。
バッテリー寿命、劣化度、始動性、
オルタネーターの発電量も確認します。
ヘッドライト、ACなどをオンにして
13,8Vなら良好です。
タイヤを揺するとハブにはガタは無し。
左右に揺するとガタ多め。 (特に右側)
ステアリングラックブーツの破損
ラックのボールベアリングの磨耗
左右同時交換しますね。
ブレーキローターは段付磨耗。
パッドも残り僅かです。
このレガシィはパッド、ローターは消耗が激しく、
すぐにホイールが真っ黒になるそうです。
DIXCEL デクセル EC ブレーキパッド
DIXCEL デクセル PD ディスクローター
低ダスト・効きUP。
今回は大阪にあるデクセル社製で
リフレッシュしてみました。
最近の長距離移動時に
不安があったフューエルポンプ全般。
ポンプが突然死すると立ち往生してしまいますよね。
アイドリング時、レーシング時の燃圧は
問題なかったのですが、
走行距離も考慮してASSY交換する事に。
フューエルポンプASSY と リレーも交換しました。
リレーは運転席の奥の奥にあり、
また配線の束などが邪魔をして目視できません。
手探りで何とか外し、リレー交換。
私も古ーいボルボワゴンを使用しているので
そうなのかも知れませんが、
3年、5年経過のお車の整備は
あまりワクワクしないんですよね~。
(全てが良好すぎて・・・スイマセン)
15万キロ以上走行している。
年式が経過して酷使している。
もしくは距離、年式に関係なく
前所有者が分からなくて、整備暦が不明など。
こんな車両が入庫されると
(どれどれ、見さしてもらいましょうか!!)と
整備士ゴコロが弾んできます。
(整備士なら、みなさんそうだと思いますけど・・・。)
そこにオーナー様が車両に、愛着があればなおさらですよね。
いつもながらスバルは部品供給が遅く、
お時間を頂きましたが
無事車検に合格し納車となりました~。
これでレガシィの18年目が始まりますね。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に
お越し頂きありがとうございます。
車社会では輸入車を中心とした
昔からあるクラシックを楽しむ文化。
国産車でもそれを楽しむ文化が広がっていますね。
車はただの移動する道具ではないと
認識した整備だったと思います。
Happy Car Life!!