警告灯が教えてくれる故障箇所。 さっそく壊れたオルタネーター。
『メーター内に赤いランプが点いてるから見てくれ~!! 』
お世話にになっている警備会社の
隊員の方からのSOS電話。
今年8月に新車で納車した
三菱ふそう キャンター トラックからの不具合です。
気が付いた時から
点灯していたようで
ミナト自動車までの自走走行でも
特に異常は無し。
走行距離は7300km
いきなり来ましたか・・・。
エンジンチェックランプが点灯しているので
まずはダイアグコードの確認から。
国産車に対してはめっぽう強い
スキャンツール(G-SCAN)ですが
トラック関係にはあまり得意では無いようで
車種の選択が出来ない・・・・。
しかたなくOBD2モードで
ダイアグコードをチェックしても
エラーコードはありませんでした。
FEB50 キャンターには
メーター内のボタン操作で
ダイアグコードの確認ができるようですね。
(エンジンからAT シャシ系まで見れるので これは便利かもね!)
早速試してみても
やはり(NO-DTC)
故障コードは記憶されていませんでした。
ブレーキ警告灯
バキューム警告灯
充電バッテリー警告灯
エンジン制御警告灯
(ここまで点灯すればダイアグコードは出るのでは?)
下回りを見ても
何かに当った形跡もなく
同時に複数点灯しているので
これらが全て関連しているのは
オルタネーターか・・・・?
まさかベルト切れ?と確認しても
特に異常なし。
というわけで
三菱ふそうディーラーに持ち込みました。
新車保証の範囲ですからね。
数時間後、担当者から電話があり
オルタネーターの不良との診断でした。
オルタネーターL端子からの信号が無く
その為にチェックランプが点灯したそうです。
部品を交換してもらい
納車となりました。
トラックは今まで24V車がほとんどでしたが
今回のキャンターは12V / 24V 両方使用しています。 (使用電源がハイブリッド)
どこまでが12Vで
どこまでが24Vかは
ざっくりとは把握していますが
細かい所は整備書頼り。 (勉強不足です)
新車から数年後には故障が
発生するかもしれないので
その時にはと思っていたら・・・・・・・いきなりでしたね。
メインバッテリー と 架装用サブバッテリー
そして両バッテリーのバランス制御する バッテリーイコライザー。
SAM
リレー&ヒューズボックスにCPUを内蔵して
電装品制御や電源分配などをする総合管理モジュール。
今回はオルタネーターL端子の
無信号がSAMで検知され
CAN通信でメータークラスター用ECUに入力し
チェックランプが点灯したそうです。
ディーラーの方の話だと
この走行距離では珍しい故障だと言っていたので
それを信じるなら、ただの初期不良なんでしょう。
今回は保証内で早く直ったので良かったですが
保証が切れる数年後の事を考えると
整備インフラの充実 と 診断技術を上げていかないと
対応出来なくなると実感しました。