ブレーキが熱中症! しかし自覚症状は無し。
熱中症のニュースを
毎日耳にしますね。
子供の頃は日射病と
言われてたような気がしますが
記憶違いでしょうか?
まぁ、暑さもほどほどに!
っと言うことなんでしょうね。
ちなみに
車のブレーキも夏冬関係なく
熱をおびますが
こちらも程ほどにしないと
壊れます。
本日お客様からTELがありました。
『昨日の夜にサイドブレーキを掛けたまま
長距離走行したけど大丈夫かなぁ?
なんとなくイケるような気がするけど。』
と質問されたので
詳しく聞くと
サイドブレーキを引いた状態で
少なくとも30キロ以上は走行。 (高速道路も含む)
途中から車体後部が振動しだした。
今は普通に走行出来る。
ブレーキ関係は命に係わるので
点検させてくださいと返事しました。
すぐに来店されて
車を確認してみると
サイドブレーキがまったく効きません。
サイドを引きつつ
シフトを『D』に入れてみると
クリープ現象だけで前に進みます。
また
軽い坂道で『N』でサイドを引くと
後にズルズル~と下がります。
これはダメだと
早速、リアブレーキのライニングを
外してみました。
左が新品 右が長時間、熱を帯びすぎたライニング
拡大するとこんな感じ。
カスカスになって
巣穴が出来ています。
ドラムも当たり面も
かなり焼けていたので
研磨してみました。
ドラムが歪み
再使用不能か?
と思いましたが
研磨でいけそうです。よかった。
組み立てて
ブレーキ調整し
試運転。
ある程度ライニングの当たりを付けて
再度ブレーキ調整で
完了。
交換しないでも
走行する事は可能なので
一見問題無いと思うかもしれませんが
それは間違いです。
この場合、リアブレーキはまったく機能せず
フロントのみで止まることになるので
大変危険です。
現在シリンダカップ等からの
オイル漏れなどは無いですが
熱でのダメージが
シール等に及んでいるかもしれないので
念の為、
経過観察したいと思います。