経年劣化でブーツが亀裂、破損。 完全防水ではないのですよね~。
神戸市からお越し頂きました。
ミツビシ デリカ D-5
29800km
車検整備での入庫です。
前回も車検をさせて頂いたのですが
2年経過で5千キロの走行。
なので今回は軽めの整備で行きたいと思います。
アイドリングの安定化の為にスロットルの清掃をします。
専用洗浄剤をウエスに染み込ませ
バルブ部を拭き取り。
結構こびり付いているので
優しく何度も吹き上げますね。
スロットル学習値もリセット。
完全暖機後に 簡単な操作をして
(目標アイドルスピード) と (エンジン回転数 クランク角センサー)
の数値が安定すれば再学習終了です。
ステアリングのタイロッドエンドブーツが破れていますね。
左は亀裂が・・・。
右はグリスが出ているので破けているのでしょう。
両方とも交換する事になりました。
ボールジョイントプーラーを使用して外すのですが
固着して外れない場合がよくあります。
無理に強くプーラーで締め付けると
ボールジョイントのボルト部が壊れて大変ですよね。
そこで最近はこちらの商品を使用しています。
LOCTITE ロックタイト フリーズ&リリース
固着したナットやボールジョイントなど
なかなか外れなく困る時があります。
場所によってはバーナーで炙り
緩める時もありますが
近くにゴム、プラスチック製品があると
それも使えない場合もありますよね。
フリーズ&リリースはバーナーの熱とは逆で
過冷却させて膨張率を利用し
固着を緩める商品だそうです。
また緩んだ隙間に潤滑剤が浸透するので
さらに外しやすくなるのですね。
加熱と冷却を組み合わせて
固着し外しにくい部分に対応出来そうですね。
プーラーで締め付けテンションを掛けながら
ボルト部に約10秒間スプレーします。
打撲時のコールドスプレーみたいなものですね。
今回は比較的簡単に外れてくれました。
結構使える場所が多いような気がしますよ~。
グリスを入れなおして
新しいブーツに交換しますね。
ジョイント部にガタがあればASSY交換になるのですが
今回は良好なのでブーツのみでOKです。
ロアアームボールジョイント部のブーツも亀裂がありますが
今回は保留という事で、次回の機会に整備されるようです。
新車から7年経過の3万キロ未満。
少しゴムの劣化が早いような気がしますね。
雨水がブーツ内に混入すると
グリスの油膜が弱まり、磨耗しまいます。
するとガタが大きくなりジョイント全体を
交換しないとダメになります。 (部品代が多く掛かる)
また人間でいう脱臼のように
磨耗でポロッと外れる場合もあるので
注意が必要ですね。 (非常に危険)
最近 ゲリラ豪雨や台風などで
このようなシーンをテレビで良く見かけます。
車両の電気配線や足回りの部品などは
ある程度の防水加工はしてありますが
完全防水ではない ので
水没した道路は緊急時以外は
あまり走行しない方が良いんですけどね~。
車両コンピューターのダイアグコードも確認して
車検を受験し作業完了。
過去の整備暦
今後の使用状況
車齢や走行距離
それらを考慮して
予算に合わせた整備をオススメしています~。
予約ご相談はホームページ(お問い合わせフォーム)からどうぞ~。