トラックなのに? バッテリー2個ついてるのに? 24V or 12V? 最新やね~。
今月始めから架装作業をしている
三菱ふそう 新型キャンター
ロング ワイド Wキャブ
電装関係や
各装備の取付作業も
いよいよ終わりに近づいています。
LED蛍光灯 と LED電光掲示板
その他の灯火類など。
車両側バッテリー24Vから100Vに変換して
使えるように配線加工中です。
ちなみに私は整備から板金塗装まで
なんでもしていますが
実はこの手の作業はチョット苦手。
そこで相方に全てお任せしています。
人間ですから得手不得手ってありますからね~。 (あまり好きじゃないって奴です。)
作業の進行状況を確認 (見物)しながら
現行キャンターの新しい装備をチェック。
このキャンターは厳しい排気ガス規制をクリアする為、
(BLUETEC ブルーテック)が搭載されています。
排気ガスに尿素水を噴射して
有害物質を分解しているそうですよ。
尿素水 AdBlue も定期的に
タンク補充しないといけないようで。
ベンツのディーゼルと同じシステムですね。
トラックでは世界初で搭載された
デュアルクラッチ式AMT
トルクコンバーターを使わずに
DC (湿式デュアルクラッチ)で
瞬時に動力の切り替え。
AMT (オートマチック・マニュアル・トランスミッション)
とややこしい名称ですが
シフト操作を自動でするMTの事だそうです。
この2つが合体したミッションが『 DUONIC デュオニック 』
多段ATのように変速ショックが無く スムーズで
MTのようなトルク感のある力強い走り。
国産車でDCT採用なんて
GT-Rかランエボぐらいかな~。 (たしか新型フィットもそうでしたね。リコール多いけど)
それにしても三菱ふそう、頑張りすぎじゃね? 大丈夫?
この画像を見てピンと来た方は
余程のトラック好き(整備に詳しい)ではないでしょうか?
正直私も、今回このキャンターが
入庫するまで知りませんでした。
トラックなのに12ボルトが使われているとは・・・。
乗用車メインなので知らんかった。
2個搭載しているバッテリー(12V X2 )の横にある
グレーの箱状の物が(バッテリーイコライザー)
24Vから12Vに出力電圧を変換する装置だそうで。
メーンと架装用バッテリーの
電圧バランスを制御してると書いていますね。
今までトラック(24V車)は
乗用車などの12V用電装品を
そのままでは使えませんでした。
でもこのシステムならキャビンの電源は12Vになるので
カーナビ や ドライブレコーダー、リアカメラなどの
市販品が気軽に使えそうですね。
実は国産メーカー品で
シッカリした24V用電装品は
結構高額なんですよね~。
カーナビなどの販売台数が12Vと24Vでは
全然違うので製造コストも販売価格も
大きく変わるのでしょうかね・・・?
ちなみにバッテリー上がりのブースター接続も
24Vではなく、12Vで接続しないといけないので
少しヤヤコシイですね。
どこまでが24Vで
ココまでが12Vか?を
後で整備書を見て勉強しなければ。
ヘッドランプ球などの灯火系も12V。
キャビン電装系も12V。
オルタネーターの発電は24V。
架装関係の電源も24V。
安価な12V用が使えるので
製造コストが下がるのでしょうか。
だから採用したのかな・・・?
来週には登録をして
ナンバープレートを取り付け
納車になりそうです。
工場がそんなに広くないので
この車両が長期あると大変だったんですよね。
なんとか月末納車には
間に合いそうでしょう。