お盆休み中のエンスト。 センサー系は熱、振動、湿気が大敵 そこで逆に。
お盆休みの最中ですが
エンジンが掛からない と連絡がありました。
三菱ふそう キャンターガッツ 1.5トン
トラックなのにガソリン車になります。
担当の方に連絡し、問診をしてみると
昨日から調子が悪く
走行してもスグにエンストするので
駐車場に置いてあるそうです。
レッカー移動も大変なので
ある程度の工具と機材を積み込み
とりあえず現地に急行してみますね。
キーを差込んでクランキング。
勢い良く回るが、初爆なし。
イグニッションアナライザーをプラグコードに当てて
点火状態をチェックすると無反応。
4本すべてチェックしても同じ結果。 (おそらく点火していないね)
燃料系どうかな?
スパークプラグを確認すると
まったく濡れていない。 (燃料が来ていない)
かなり長く何度もクランキングしているので
プラグは燃料で濡れているはずなのに。
スキャンツール 『G-SCAN』 で
ダイアグコードを確認しても(異常コードなし)
出張修理の現地作業では
出来る事に限り がありますが
せっかく来たのでもう少し見てみましょう。
点火なく、燃料噴射もなし
エラーコードも無いのなら
制御系のどれかでしょうかね?
そこでエンジンを見渡すとカム角センサーを発見。
G-SCANではクランク角と記載されていますが
(実際にクランク角センサーが有るのかは狭くて見えないので)
カム角センサーがが機能を代用している場合もあります。 (整備書を見ていないので推測ですが)
クランキング時にクランク角センサーの
数値をみていると無反応。 ゼロです。
200~300rpmぐらいの数値を出しても良さそうですが
コレが正しいのか?異常なのか?
電子部品などの故障原因は
(熱、振動、湿気)が多いです。
逆に上記3点をを与えてあげると
一時的に復活する場合もあります。
出張修理のここで出来る事は一つだけ。
カム角センサーを鉄の棒で叩きながら
クランキングする事だけかな。
コン、コン、コン。
エンジンが正常に掛かりましたね。
高確率でカム角センサーの不良でしょう。
カム角センサーなら配線カプラーを外して始動しても
エラーコードは出ないのもありえるしね。
三菱ふそう部品センターもお盆休みなので
休み明けにもう一度チェックして
センサーを発注しましょう~。