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塗装職人なのに缶スプレー塗装。  結構大変です。

今日は自動車修理ではなく
工業機械の補修修理です。

 

 

 

名前はいえませんが某有名メーカーの工業機械が
お客様へ手渡す前にキズが付いてしまったそうです。

よくあることですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年間数回は補修依頼を受けるのですが
自動車塗装とは若干違うので毎回緊張します。

 

 

 

 
そんな訳で今回は一部白黒写真を使いますね。 色でバレてしまうので。

 

 

 

 

 

 
s-RIMG1000_201311291804026df.jpg

 

 

 

自動車の塗装作業では
圧縮空気スプレーガンを使い
調色した塗料を吹き付けます。

 

 

 

 

 

 
ですがこの製品の補修塗料はスプレー缶しかなくて
毎回このスプレー缶で塗装しています。

 

 

 

 

 
本当はスプレーガンで吹きたいのですが
訳有ってそれも難しいのです。

 

 

 

 
しかも今回は一番目に付きやすい場所の塗装。

 

 

 

 

 
当然キレイに塗るだけでなく、塗装肌を合わさないといけません。

 

 

 

 

 

 

 

塗装面をよくみると
鏡面ではなくて
緩やかなラウンドがあるのですよ。

 

 

 

 

 
このラウンドの大きさ、荒さ、滑らかさはイロイロあり、
それを隣接パネルと合わすのがヌリ肌合わせと言っています。

 

 

 

 

 
s-RIMG1465.jpg
s-RIMG1466.jpg
 

 

 

肌を合わす為の
エア圧、塗出量、パターン幅、ガン距離にガン速度。

 

 

 

 

 

 
今回スプレー缶の為、自由が利くのはガン距離速度

 

 

 

 

スプレー缶をお湯で温めて
内圧を上げ、粘度もユルくしてみますね~。

 

 

 

 

 

 

 

 
s-RIMG0999.jpg

 

 

 

 

 

緩やかなラウンドで均一な

 

 

 
うねる曲面を滑らかに塗装。

 

 
肌もバッチリ合いましたよ~。

 

 

 
一般の方が缶スプレーで塗装するのを見ると
ほとんどが塗装面からのガン距離が近いと思えます。

 

 

 

 

 

 
今回の冬場で乾きにくいのを考慮して
40cm以上は離していますよ。    (内圧を上げるのはその為なんですね。 )

 

 

 

 

 

 

 

塗り付けると言うよりも

優しく乗せるように
薄く何回も重ねる』  がコツですよ。

 

 

 

 
気温高めで離しすぎるとガサガサになるで
その辺は経験でしょうかね~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2013年11月29日

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