リペアマン?チェンジニア? 自動車修理は臨機応変。
左後ろのドアロックが
時々作動しないイプサム。
確認の為、運転席からドアロックボタンを
何度か操作していると
そのドアだけ動かなくなりました。
まずは電気が来ているかの確認。
ボタン操作では電源も来ており
アクチュエーターもグイッと動こうとしているんですが
内部で引っかかっているようです。
基本的に修理屋なので分解し、直そうと試みましたが
完全な非分解構造の為、樹脂ケースを破壊しないと無理そうなので止めました。
新品に交換する事になりました。
ドアロック解除の仕組みは
解除レバーを左右にスライドして
ロックをON、OFFしています。 (スライド運動)
一方、運転席からのロック操作指示信号で
ロックアクチュエーターのモーターを
作動させ動かします。 (回転運動)
回転運動をスライド運動に変換する為に
細かいカラクリで動かしていますので
今回はそちらを解説してみますね。
運転席のロックボタンを押すと
1の☆印モーターに電気が流れてモーター軸が回転します。
すると2の回転軸のギアが回り
3の丸いギアも回ります。
すると4の白いレバーが矢印方向に動くようになります。
これで終わりではないですよ~。
4の白いレバーの赤い矢印スライド運動が
黄色矢印方向にレバーを動かし
ロック部の黒い突起物がコジられて緑色矢印方向に動きます。
この連動した動きを全てスムーズに出来て
ドアのロックが出来るのですね。
黒い樹脂ケースに覆われた
モーター&ギア部を分解出来れば
清掃&グリスアップで直せたかもしれません。
もしくはモーター部の接点不良であれば
修理も出来たように思えます。
もともと構造自体は簡単ですからね。
壊さないと分解できない密封構造。
アクチュエーター単体の部品供給が有り、しかも部品代も安価。
ここは部品交換で良いと思いました。
逆に単純な構造のわりに高額な部品などは
何でも交換の方向ではなく
原因追求の上、修理と言う選択肢も有りかと思います。
その場合、整備士側からメリット、デメリットの
説明もしないといけないでしょうね~。
修理して直すのか?
部品交換でするのか?
お客様目線で
臨機応変、ケースバイケースで行きたいと思います。