マツダ アクセラスポーツ DSCでインテークに蓄積する煤除去作業。ATFも定期的に交換しましょう!!
愛知県からお越しいただいたのはマツダ アクセラスポーツ BM2FS 走行距離127000km
・DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
・ATF圧送式交換 forニューテック
のご依頼です。
朝9時半に入庫していただいて翌日午前中納車でお預かりしました。
スカイアクティブ-Dのインテークに蓄積する煤除去作業は、
弊社オリジナル整備のDSCで完全除去を行いますね。
問診をして試運転を行い、作業を始めます。
エンジンからインテークマニホールドや各電子制御バルブ等を分解。
2つのEGRバルブには煤が付着していますが、ここにこれぐらいの煤が有るのは特に問題ありません。
問題はこの奥にあるインテークマニホールドとエンジンヘッド側ですから。
エンジンヘッドにあるインテークポートを覗いてみますね。
インテークポート側の煤蓄積は5mmほどの蓄積なので、そこまで酷い状態ではない。
ですが奥に見えるインテークバルブの傘部やシャフト部にはゴボゴボっと煤がコビリ付いていますね。
次はインテークマニホールドと吸気シャッターバルブを確認します。
インテークマニホールドの入り口はこんな感じで煤が酷い状態。
これでは過給新気がエンジンに入ろうとしても、抵抗が掛かかるでしょう。
同時にEGRの出口がほぼ塞がりそうになっているので、このまま放置すればエンジン警告灯も点灯するようになりますね。
もちろん点灯すれば車検には不合格になりますし、SKY-Dの性能も発揮は出来ないです。
出口側もこのような感じで、内部にもビッシリ煤が蓄積しています。
こうなればエンジンヘッド側は手が付けられず、インテークマニホールドや吸気シャッターバルブのみの交換が普通の修理メニューになるでしょう。
ですが弊社ではドライアイス洗浄と特殊装置、長年蓄積した技術で困難で強固な煤を完全除去が可能。
もともとディーゼルなんて空気を吸ってなんぼのエンジンですから、吸いずらい状態では本来の設計した性能にはならないのです。
またクリーンディーゼルになってからは高精度なEGRの流量制御が不可欠になりましたが、吸気シャッターバルブ周辺がこのような状態になるとワンテンポ遅れたEGR制御になるのでエンジンフィーリングが低下します。
新車時に感じたトルクフルで敏感な加速フィーリングが鈍ってくれば、煤が邪魔をしている可能性が高いとお伝えしています。
DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)は唯一無二のオリジナル整備でドライアイスの特性を利用した究極のE/G煤除去作業。
圧縮空気でドライアイスペレット(粒)を高速噴射。
昇華爆発力と熱収縮で煤を母材から剥離。
(エンジンにノーダメージで、短時間で完璧に)
DSCのキャッチコピー通りに洗浄していきますね。
高性能マスカーで飛散する煤からボディをガード。
エンジンの煤は取れたけど、愛車は煤まみれで引き渡しされると困りますよね~。(ここは手を抜く訳にはいきません。)
上記マスキングはマスキング工程の半分くらい。
(マスキングテクニック等も全容は非公開にしています。)
固着した煤塊は金属表面で非常に固くなっています。また表面は柔らかいがオイルが混じっているのでネチャネチャして纏わり付きます。
おそらく手作業での除去は絶望的で、完全除去はほぼ不可能。
エンジンヘッドを分解してO/Hするか、弊社のDSCで除去するか?のどちらかしか現実的な選択肢が無いと思いますよ。
ドライアイス洗浄機にペレットを投入し、洗浄機のガンに弊社が開発したDSC専用ノズルと専用アダプターを装着。
まずは軽くワンショット。
ドライアイスが直撃した部分だけキレイになりましたね。
複雑な形状のポート内と最深部にあるインテークバルブ傘部の煤も、複数あるノズルとアダプターを使い分けて完全洗浄し剥離させます。
圧縮上死点にセットしインテークバルブは全閉状態。
シリンダ内に煤やドライアイスが入らないように作業をしています。
ショットは1気筒づつ行い、クランクを回して次の気筒に移動。
4気筒8ポートと全てショットして、完璧にキレイになりましたね。
インテークマニホールドや各バルブもDSCで洗浄します。
交換はせずにドライアイス洗浄で再利用すれば、まだまだ使える部品ですからね。
再利用出来ないのはガスケットのみで、こちらは安価なので純正品で交換します。
ビフォーアフターを比べてみれば、一目瞭然。
煤が蓄積した状態がエンジンコンディションやパフォーマンスにとって良くないのがわかりますよね。
DSCオプション整備(インタークーラー洗浄)
DSC前に車体からインタークーラーを外して、吊り下げています。
自重落下でオイルは排出され、最後に洗浄剤で洗い流し、パーツクリーナーでフィニッシュ。
ブローバイからのオイル流入はターボ車なら仕方がない。
このオイルがインテークマニホールドに吸い込まれて、乾いたサラサラの煤と結合して固着が始まります。
そして燃焼熱で煤とオイルがカチカチに固まっていくんですよね~。
このオイルは定期的に排出をお勧めしています。
元の状態に組み立てて、エンジン始動し完全暖機。
各学習値や燃料噴射を再学習してから、マル秘作業をゴニョゴニョして作業完了。
ドライアイス洗浄機がディーラーにあれば出来る作業なのでは?と思うでしょうが、そうならないのが現実でしょう。
一見簡単そうに見えますがブログで公開しているのは(お見せしても良い作業風景のみ)。それ以外は完全非公開で企業秘密にしています。
ATFも圧送式で交換しますね。
ATFの状態をチェックしてからATにアダプターを接続して、プレ洗浄を行います。
使用するプレ洗浄フルードはニューテックNC-RF。
全量イッキに圧送式交換を行います。
http://minato-motors.com/blog/?p=17434
プレ洗浄でここまでキレイになりました。
奥に見える新油と比べるとマダマダですが、中央ビーカーの廃油と比べるとかなりキレイになりましたね。
15分間のアイドリングタイム後に、次は本命ATFでもう一度交換しますね。
NUTEC 最高峰のハイパフォーマンスATF『NC-65』
全化学合成ATF(エステル系)
・極薄で強靭な油膜性能
・ハイパフォーマンス-ローフリクション
SKY-Dr6速ATにはもう100台以上は交換していますが、実績十分・評判上々。
(みんカラ等のSNSでも同様の評価でしょう。)
ほぼ完璧にキレイになりましたね。
ここまでキレイになれば次回交換推奨距離は6万キロになります。
ATFクーラーを洗浄し規定温度でレベル調整を行いました。
ATFは無交換でOKな訳はなく、定期的な交換が唯一のATを守るメンテナス。
ただしそれには正確な作業と設備が必要になるので、安易な交換なら逆効果になりますよ~。
ATF交換は(するか?しないか?)ではなく、(どこの整備工場に依頼するか?)が重要でしょう。 宜しければこちらも覗いてみてください。
http://minato-motors.com/blog/?cat=8
納車時には100枚以上ある作業中の画像を交えながら、作業内容を説明させていただいています。
また画像が必要な方にはDVDにコピーしてお渡ししています。
その時にはその他の整備相談もよくされるので、ざっくばらんにお話していますよ~。
今はコロナ禍ですので応接中はパーテイション越しで、マスクの着用・手のアルコール消毒もお願いしています。
DSC作業は基本的には1泊2日のお預かりになりますが、特急日帰りでの作業もお引き受け出来ます。
ATF交換は基本的に日帰りですから当日納車になりますよ~。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日にお越しいただきありがとうございます。
DSC・ATF交換の御見積・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。
必要事項等を記入していただいて車両のコンディション等も教えていただけると数日以内にはお返事をさせていただいています。
それではHAPPY CAR LIFE!!